(平成10年12月11日発行)
(12月17日改訂)

「ニカラグア復興基金」第1回活動報告

発行・編集:ニカラグア復興基金事務局(事務担当 藤元)


1 ニカラグア復興基金の活動情報

1)第1回義援金送付のお知らせ
 12月7日付で、現地に開設された義援金口座に向けての送金が行われました。複数の銀行を介する為、現地口座への入金まで約1週間かかるそうです。
 第1回に送金された金額は、US$14,330−(171万6千円相当)です。送金手数料(経由銀行毎に支払;計1万円程度)は基金からの出金となります。ご了承下さい。
 (12月16日に現地より受領の知らせを受けました。受領金額はUS$14,284.86−とのことです。早速、支援に使われるとの報告がありました。)

2)イベントなどのお知らせ
 青年海外協力隊ニカラグアOB・OGにより、企画やイベントへの参加などが計画されております。
 これまでにも、学校での災害状況の報告や義援金呼びかけ、国際交流イベントへの参加などが各地で行われてきました。
 今後のイベント予定をお知らせいたしますので、近隣でご関心のある方はぜひお立ち寄りください。

 この他、個人ベースによる呼びかけやイベント参加、学校等での講演が企画されております。詳細は事務局までお問い合わせ下さい。


2 中米4カ国(ホンデュラス・ニカラグア・エルサルバドル・グアテマラ)の被害等の状況

1)被害状況集計(各国新聞報道による;11月8日現在)

被害状況 (新聞各誌より 11/8)
死者 行方不明者 負傷者 避難民 被災者 物的損害 家屋破壊・損傷
Honduras 7,000 12,000 1,932,482 500,000 2,000,000 40億ドル 1,900,000人
Nicaragua 4,000 7,000 1,000,505 800,000 900,000 10億ドル 24,863戸
El Salvador 239 137 58,788 84,000   1.33億ドル  
Guatemala 256 250 77,900 750,000     1,986戸


2)ホンデュラス・ニカラグアの被災状況

3)各国による援助の動き

4)民間による救援活動
 各国NGOによる救援活動が行われていますが、日本から直接現地で救援活動に当たっている団体として、AMDA(アジア医師連絡協議会)の活動を紹介します。
 これまでに、ホンデュラス・ニカラグア両国へ複数回にわたり緊急医療チームの派遣を行い、避難民キャンプでの診療・治療にあたっています。


3 支援者の皆様へ

 はじめに、皆様のご支援により、本基金を通しての復興支援が始動出来ましたことに、有志一同よりお礼を申し上げます。
 10月末から翌月にかけて中米一帯で猛威をふるったハリケーン「MITCH」により、グァテマラ、エル・サルヴァドル、ホンデュラス、ニカラグアの4カ国は甚大な被害をこうむりました。
 被災から1ヶ月以上が過ぎました。公的な救援活動や物資・金銭による援助は各国の政府や援助機関を通して行われており、都市部のように被災前の街並みや生活をある程度取り戻したところもあれば、多くの問題が山積みになり復興の糸口がつかめないような地域もあると聞いています。
 被災の直後に私たち、青年海外協力隊ニカラグア派遣隊員OB・OGはその状況を知るに至り、有志による復興支援活動を始める事を決意しました。
 私たちの活動は協力隊員OB・OG有志によるものであり、私的な集まりであります。
 また、今回のハリケーン災害復興支援のために行動を起こしたものであるため、これまでに会としての実績もなく、手探りの中での活動となっております。
 しかしながら、日本国内においては支援者みなさんからのご助力をはじめ、協力隊関係者及び他団体、報道機関等の方々のご協力により、全国的な支援体制をとることができました。
 現地におきましては、日本側と在ニカラグア日本人会の方々とで連絡を取り合い、現地での協議の結果、在日本人会による窓口が開設されました。現地窓口から、自治体や住民組織、市民・援助団体ら、草の根レベルで復興に取り組む方々に広く呼びかけて、彼らを直接的に支援できるような体制を整えるに至りました。
 また、中米ハリケーン災害復興支援ネットワーク活動として、協力隊ホンデュラス派遣隊員OB有志による「ホンデュラス災害復興を支援する会」との連携による支援の呼びかけや、国内で活動する諸団体との協力の輪を築いております。
 現地では既にニカラグア在住日本人による救援活動や団体への援助が始められています。
 第1回送金の義援金についても、入金次第活用されるよう支援プロジェクトの申請と承認が行われています。
 活動の今後の展開については、現地復興の動きを見極める必要もあるため、検討中ではありますが、長期的な視野での支援を考えております。
 支援者皆様のご助力により動き出した活動であり、感謝の念だけでなく、その責任を有志一同、強く感じております。
 これからもハリケーン被災者にとって有効な支援を行えるよう、今後とも支援者の皆様のご助力、ご指導のもと、活動に取り組んでいきます。
 よろしくお願いいたします。

ニカラグア復興基金               
青年海外協力隊ニカラグアOB・OG有志一同


4 支援活動の内容と体制について

ハリケーン「MITCH」の復興支援を目的に次の2つの活動を行っております。

1)ニカラグア復興基金
 ニカラグア国内の被災者の草の根レベルでの復興支援を目的として、日本国内に広く義援金の呼びかけを行っております。
 12月9日確認分で196口、計2,064,608円の義援金が集まっております。前述のように、12月7日付での第1回送金を行いました。今後も月1回を目標に送金を行う予定です。
 ニカラグア復興基金の活動期間ですが、現在、現地の状況を踏まえて検討しているところです。

2)中米ハリケーン災害復興支援ネットワーク(以下、中米〜ネットワーク)
 ハリケーンに被災した各国の情報や救援・復興支援を行う諸団体との交流と連携によって、国内のハリケーン災害復興支援の輪を大きく広げていくことを目的としたネットワーク活動を行っております。
 具体的には、コンピュータ通信を利用したWebページによる情報の発信と交流の場づくりや諸団体の活動紹介、また「ホンデュラス災害復興を支援する会」と連携した呼びかけ、支援イベントを行っております。

3)支援活動の運営体制
 ニカラグア復興基金の開設は、青年海外協力隊ニカラグアOB・OGの有志によって行われ、有志より事務局を結成し事務運営の任に当っています。
 また、中米〜ネットワークにおいては「ホンデュラス災害復興を支援する会」と連名で活動を行っており、同会事務局の青木和行(ホンデュラスOB)が事務局メンバーに参加しています。


5 ニカラグアでの支援内容と体制について

1)在ニカラグア日本人会による「ハリケーンMITCH復興基金」について
 現地では、草の根レベルでの復興支援を目的として、在ニカラグア日本人会の取りまとめにより、「ハリケーンMITCH復興基金」事務局が開設されております。
 現地事務局は、本基金からの送金だけではなく、現地在住者や海外からのカンパ等も含めた義援金の窓口となっています。(日本国内からの送金については本基金(ニカラグア復興基金)が代表しております、海外からの送金については直接現地口座に振込む手段もありますので日本側事務局にご相談ください)
 現地窓口に集まった義援金については、現地事務局に寄せられた各団体による援助申請に基づいた復興支援を図っております。
 現地団体による援助申請は、在住日本人会員それぞれの活動先や公的な機関・ネットワークを利用し、基金の存在を広く知らせたり、援助の要望を調査しております。
 申請された援助については、日本大使館の小規模無償(草の根)資金援助や青年海外協力隊の小さなハートプロジェクトなどの公的な小規模・無償型の援助基準に基づいて、厳格かつ公正な審査と承認手続きを経た上で、資金または物資の形で供与するプログラムになっています。
 援助の供与後についても、途中経過及び結果の報告を義務付け、現地在住日本人有志及び事務局による監査を行うことが決められております。
 本基金の送金以前に集まった基金により、既にいくつかのプロジェクトへの援助が行われております。
 これまで現地事務局に申請・承認された援助プロジェクトをいくつか紹介いたします。(12月1日現在)

2)「ハリケーンMITCH復興基金」事務局
 吉水 直保(在ニカラグア日本人会役員・青年海外協力隊調整員)
 水野 亮 (青年海外協力隊員・マサヤ市役所派遣)
 大内 基幸(青年海外協力隊員・大蔵省派遣)


6 今後の支援について

 現在、現地事務局により、援助と復興状況の調査・分析が行われております。
 今後の支援については、現地の状況判断に基づいて検討されますが、復興が長期にわたること、小規模の支援でも有効な活用方策が検討可能であること、また現地及び日本側の事務局体制がボランティアであることなどを考慮し、支援する対象・目的を絞って継続しやすい支援活動としていく方向で協議されております。
 次回以降の活動報告にてお知らせできると思いますので、ご了承下さい。


7 事務局からの報告

東海および九州支部からの報告が届いております。


8 次回活動報告の予定

 来年の3月頃までに、中間報告を行う予定です。
 今回と同様に支援者皆様への発送を企画していますが、郵送の方で、メールアドレスを持っている方、FAXが利用できる方は、E-mailもしくはFAXにて、事務局まで発送先の変更をお知らせ下さい。
 また、活動報告の送付が必要でない方も事務局へご連絡ください。
 なお、発送などにかかる事務経費は事務局及び有志によるカンパによってまかなわれております。
 中間および最終の活動報告ではこうした会計報告も記載する予定です。


9 協力団体一覧

 今回のハリケーン災害について、国内に拠点を持つ援助団体間で、中米ハリケーン災害復興支援ネットワーク活動の一環としてご協力いただいております。情報の提供、活動の指導、基金への協力など、本基金及び中米〜ネットワークの活動を行う上で大きな力をいただいております。

 協力団体一覧

以 上

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