[Facilitated communication: Courts say "No"]
Facilitated communication: Courts say "No"
http://www.pseudoscience.org/fc-no.htm
Science & Pseudoscience Review in Mental Health
Facilitated communication: Courts say "No"
From Autism Research Review International, Vol. 6 no 3, 1992
掲責者前文:2ちゃんねる「奇跡の詩人」データ&意見の整理・収集スレッド参考文献として。未許可文献ですのでご注意ください。
Facilitated Communication:裁判所による否定的結論
facilitated communication(F/C)を通じて行われたとされる性的虐待の告発2例に対する連邦裁判所において、ニューヨーク州判事二名がそれぞれ裁定を下したところによれば、FCの正当性が確立されていないことを理由に、F/Cを使ってなされた主張は証拠として認められなかった。
一つ目の裁判における申し立てでは、アルスター郡に住む発話不能の16歳自閉症女性が、継続的に父親と祖父から性的いたずらを受けているという告発をF/Cで行った。(ARRIに対して父親は、彼女の祖父は二人とも遙か以前に死亡していると語っていた。「ファシリテーター」は祖父たちについてわざわざ質問することはなかった)。その申し立てに身体的証拠はひとつもなく、その他の証拠もなかった。両親ともに犯罪告発を受けることになった−−父親は当該いたずら行為に対し、母親は父親の行為を報告しないことに対して。裁判での審理は10ヶ月以上に渡った。
9月15日、K. K. Peters判事は裁定を出した。彼女はそこで、F/Cを使って語られた主張には、悪事を行ったとして告発された人間に対する審理を続けるに十分な信用を欠いていると述べた。翌日、オノンダガ郡の審理において、M. R. Buck判事は同様の判断を示した。
二つ目の審理では、父親を性的いたずらで告発するために10歳のダウン症女児がF/Cを使用して発言したと主張された。女児はわずかながら発話能力を保持していたが、彼女の発言は「ファシリテーター」を通じてのみ(主張によれば)行われ、発話を通じて行われることは一度もなかった。この父親は一月に自宅から隔離され、さらにもしその告発が真実だと認められれば実刑判決を受けることとされた。
シラクサ・ヘラルド・トリビューンが報じたところによれば、虐待がなかったことに自信を持っていると、該当女児の代理人として裁判所に任命された弁護士Annette Muirは語ったという。Annette曰く『女児はBiklenグループに「洗脳」されていたので、彼女の治療者がコミュニケーションを誤解したのだ』。
F/Cの中心的主導者であるDouglas Biklenは、これらの裁定に失望した。The Syracrse Post-Standardは彼による評論を引用している。Biklen曰く『これはとても不愉快な状況だ..なぜ障碍者は否定されねばならないのか..十分な研究が存在しないからだ.....たとえ彼ら自身であることを彼ら自身が証明できたとしても』。しかし、アメリカよりも以前からF/Cが裁判記録に残っているオーストラリアにおいても、メルボルン大学のAlan Hudson教授の以下の意見が引用されている。『過去12ヶ月、私はずっとコンサルタントとして12の(F/C)事例を指導し、助言してきた。この中の11例は研究を終えており、被験者はFacilitated Communicationを通じて意志疎通したと評価チームが結論づけた事例は一つもない』。ニューズウイーク(92年9月21日号)では、いくつかの事例において、スペイン語家庭やヒンズー語家庭の子供たちが流暢な英語で告発を(主張によれば)行っていると報じている。
前述の自閉症女児の家族に付いた弁護人Alan Zweibelが言うには、『私のクライアント達はあの告発によりひどく傷ついている...彼らが望んでいることは法的補償である。彼らは関係する諸官庁に対して、及び根拠もなくテストされてもいない治療法を巧妙な宣伝に影響されやすい私的共同体へ高圧的に強制した人々に対して補償を求めている』。この点において予想されるのは、告発された家族達が告発者に受けた苦しみを見つけだすという方向で、膨大な数の裁判が全国で始まるだろうということである。有名なプログラムを行っている全国的に名を知られたある指導者はARRIにこう語った。それによれば、彼女の組織のファシリテーターと告発者の間でやがて巻き起こるであろう数多くの法廷闘争に備えて、彼女の組織を守るためにインフォームド・コンセント用紙を用意したということである。
米国児童精神医学会議の公式表明が1993年10月20日に発表された。この方針とほぼ同じものがアメリカ小児科学会でも発表されている。
Facilitated communication (FC) とは、意志疎通困難者がキーボードやタイピング装置を使う際にその腕をファシリテーターが補助する方法である。この方法は自閉症者や精神遅滞者による意志疎通を可能にすると主張されている。研究が繰り返し証明する事実としては、自閉症者及び精神遅滞者のための手法としては、FCは科学的に証明された方法ではない。特に、FCを通じて得られた情報は、虐待に対する告発を証明したり否定したりするために持ち出されるべきではない。
アメリカ精神遅滞協会 (AAMR) 運営委員会により1994年1月に採択された、Facilitated communicationに対するアメリカ精神遅滞協会の公式表明は以下の通り。
然るに、Facilitated communication (FC) とは、意志疎通困難者がキーボードやタイピング装置を使う際にその腕をファシリテーターが補助する方法である。この方法は自閉症者や精神遅滞者による意志疎通を可能にすると主張されている。相当数に上る客観的臨床評価及び十分にコントロールされた研究が証明するには、現在に至るまでfacilitated communicationが介助される障碍者から有効なメッセージを確認したという事実は存在しない。
故にアメリカ精神遅滞協会 (AAMR) 評議会は、その文章の主体性を確認する明白かつ客観的証拠のない限り、ファシリテートされる個人に関連する重要な決定全てに際して、この手法を使用することを推奨しないことを決議する。AAMRは、効果があると実証されているその他のコミュニケーション手法及びコミュニケーション法の使用とそれらのより大きな発展を強く奨励する。
米国精神科学会議 − アメリカ精神科学会議(APA)代表者会議は1994年8月24日に記者発表を行い、以下の決議は同会議により採択された:
Facilitated communication (FC) は、発話不能な発達遅滞者向けの特別なボランティアベース教育サービスであり、北米全域に広く受け入れられている。fasilitated communicationに関連して度々行われる言及は、自閉症者及び中程度または重度発達遅滞者が通常の知的能力に比肩する「解き放たれた文章力」を持っているということである。少し調べれば明らかになるが、科学的見地による研究は以下のことを明らかにしている。それは、クライアントが述べたとされるタイピングされた言論内容(コンピュータ、文字盤その他を使用して表現された内容)は、FC介助を行った半専従者または専従者によって先導されるか周到に決められているということである(Bligh & Kupperman, 1993; Cabay, in press; Crew et.al. in press; Eberline, McConnachic, Ibel & Volpe, 1993; Hudson, Melita, & Arnold, 1993; Klewe, 1993; Moore, Donovan, Hudson, 1993; Moore, Donovan, Hudson, Dykstra & Lawrence, 1993; Regal, Rooney, & Wandas, in press; Shane & Kearns, in press; Siegel, in press; Simon, Toll & Whitehair, in press; Szempruch & Jacobson, 1993; Vasquez, in press; Wheeler, Jacobson, Paglieri & Schwartz 1993)。さらに、セラピスト達は自らが及ぼす影響を抑えようとしているということが、科学的には証明されていない。
それ故結果として、ある特定の行動は直ちに、自閉症者や重度発達遅滞者の市民権と基本的人権を脅かすことになる可能性がある。特定の行動とは、a)(家族やその他の養育者による)虐待や不正な養育を告発するために行われる、言葉以外による告発に関連する一連の行動、b)健康状態、試験やクラスでの行動、家庭環境について行われる、個人的な好き嫌いの伝達と自己申告、c)標準的な評価手法を用いて行われる心理学的評価研究における、クライアントの反応、d)治療行為を行う場合、またはこれまでと異なる治療を行う決定をする場合に実施するカウンセリングや精神療法における、患者とセラピストとのコミュニケーション、である。幅広い事例が示すには、証拠のない虐待を告発する時にfacilitated communicationが使われると、当事者の家族や養育者が精神的圧迫、疎外、経済的困窮を被っている。当該手法が未だ実験段階で証明されていないという状況は、facilitated communicationの効果及び関連する科学的問題の研究を継続することを排除する理由にはならない。facilitated communicationの使用を含めた思慮深い臨床研究は、FCの潜在リスクとありうべき効能との双方について十分なインフォームド・コンセントを行うよりも優先されるべきである。
Facilitated communicationとは、意志疎通困難者がキーボードやタイピング装置を使う際にその腕をファシリテーターが補助する手順である。この方法は自閉症者や精神遅滞者による意志疎通を可能にすると主張されている。研究が繰り返し証明する事実としては、自閉症者及び精神遅滞者のための手法としては、FCは科学的に証明された方法ではない。特に、FCを通じて得られた情報は、虐待に対する告発を証明したり否定したりするためや診断を行うため、または治療方針を決定するために持ち出されるべきではない。
ここに、APAは以下の立場にあることを決議する。facilitated communicationは、その効果を支持する科学的証拠を欠く、問題のある未証明の意思伝達手順である。
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2002年05月26日 リリース:Ver1.00