[home] [翻訳したドキュメントのページ] [一杯の完璧な紅茶のために] [英国標準協会『感覚テストに用いる紅茶の準備法(ISO表題「紅茶 感覚テストに用いる液体の準備」)』]

British Standard Institute, "Method for Preparation of a liquor of tea for use in sensory tests - [ISO title: Tea - Preparation of liquor for use in sensory tests]", BS6008:1980

 訳者前文:これを訳す以前に、英国王立化学協会の『一杯の完璧な紅茶の淹れ方』を訳したのだけれど、プレスリリースであって正式なドキュメントではない。そんなわけで、正式なドキュメントである英国標準を翻訳します。これはISOの関連ドキュメントとまったく同じものなので、ISOの認証を取ってみたりするといいかも。

追記 2003年7月30日:図表を入れました。ポットとカップです。これで完璧。

英国標準協会『感覚テストに用いる紅茶の準備法』

英国標準

感覚テストに用いる紅茶の準備法

[ISO表題:紅茶−感覚テストに用いる液体の準備]


関係組織

 食品農業標準委員会の指揮により英国標準は取りまとめられ、委員会は下記団体からの代表者により構成される。

Agricultural Cooperation and Marketing services
Agricultural Research Council, Meat Research Institute
British Food Manufacturing Industries' Research Association
British Industrial Biological Research Association Ltd.
Campden Food Preservation Research Association
Consumer Standards Advisory Committee of BSI
Department of Agriculture and Fisheries for Scotland
Department of Agriculture (Government of Northern Ireland)
Department of Industry (Laboratory of the Government Chemist)*
Flour Milling and Baking Research Association
Food and Drink Industries Council
Food Manufacturers' Federation Incorporated
Institute of Brewing
Local Authorities Coordinating Body of Trading Standards
Ministory of Agriculture, Fisheries and Food*
National Farmers' Union
National Farmers' Union of Scotland
Tobacco Advisory Council

 上記リストに印が付く組織は、下に記す組織と共に、本英国標準の準備を委託された技術委員会へ直接的に選出されている。

British Tea Producers' Assosiation
Oversea Development Administration - Tropical Products Institute Tea Trade Committee

 本英国標準は、the Food and Agriculture Standards Committeeの指揮のもとに準備されており、the Executive Boardの承認を得て1980年10月31日に発効された。


目次

共同団体
前言

  1. 目的及び適用範囲
  2. 定義
  3. 引用文献
  4. 原則
  5. 器具
  6. 試料採取
  7. 手順
  8. 試験報告
追記 紅茶の準備に用いるポット及びボウルの例
図表−紅茶の準備に用いるポット及びボウル
参照


前言

 本英国標準は、the Food and Agriculture Standards Committeeの指揮のもとに準備されている。本英国標準は以下の文書と同一である。 ISO 3103-1980 "Tea - Preparation of liquor for use in sensory tests", prepared by sub-committee 8, Tea, of Technical Committee 34, Agricultural food products, of the international Organization for Standardization (ISO)
 英国政府はこの準備委員会に対し事務局を提供する。

用語及び慣例 本国際標準文書は英国標準として逸脱することなく、一般公開に適するものとして承認されている。いくつかの用語及び慣例は、英国標準で使用されているものと同一ではない。以下については特に注意を要する。

 「国際標準」という語で表されるものはすべて、本標準においては「英国標準」として読まれるべきである。
 コンマは小数点記号として使用されている。英国標準においては現在のところ、小数点記号としてベースラインにピリオド記号を使用することになっている(訳注1

(訳注1 以下を参照のこと。英国標準では今後、小数点をコンマ記号で表し、桁区切りはスペースで行うようになる。
BS 8888:2000 Technical product documentation (TPD). Specification for defining, specifying and graphically representing products

相互参照

国際標準 ISO 1839:1980
関連する英国標準
BS 5987:1980 Methods for sampling tea

 英国標準は、契約に必要となるすべての書類を含むものではない。英国標準の使用者は、それぞれの英国標準を正しく取り扱うことに責任を持つものとする。

 英国標準に従うことは、それ自体では法的義務からの免責を与えるものではない。

それぞれのページについての要約

 この文章は表紙、内表紙、ページ@とA、ページ1から4、内裏表紙と裏表紙からなる。
 本標準は更新されており(著作権日付を見よ)、編入される改定を含むことがある。これは内裏表紙の改定履歴に表示される。


1 目的及び適用範囲

 この国際標準は、茶葉を煎じる手段を用いて感覚テストのために紅茶を準備する方法を規定する。


2 定義

 国際標準の目的のため、以下の定義を適用する。

2.1 液体

 乾燥させた茶葉より溶出する抽出物からの摘出により準備される溶液。茶葉については以下に記述される。

2.2 抽出される葉

 それにより液体が準備される茶葉

記 英国内における紅茶取引においては、「抽出」という語は2.2の意味として使用される。しかしこの語におけるより一般的な使用法との取り違えを避けるため、「抽出される葉」という表現が使われる。


3 参考文献

ISO 1839, 紅茶−試料採取


4 原則

 乾燥された茶葉よりの抽出物の摘出は、磁器製または陶器製ポットに入れられ、初めて沸騰させている熱湯を用い、白磁製または陶製ボウルに注いだ上、抽出される葉や、牛乳入りまたは牛乳抜きもしくはその両者について、その官能的性質を試験する。


5 器具

5.1 ポットは、白磁器または上薬を使用した陶器製で、その縁は部分的に鋸歯状にされたもので(図表を見よ)、蓋がついているものとし、その蓋の周囲はポットの内側へ多少入り込むものとする。

5.2 ボウルは、白磁器または上薬を使用した陶器製とする。

記 他サイズのポット及びボウルが使われることもありうるが、追記及び図表に示される2サイズのどちらかが加えられることを推奨する。


6 試料採取

 ISO 1839を見よ。


7 手順

7.1 試験分量

 重さはプラスマイナス2%の精度とし、茶葉の分量は液体100mlにつき茶葉2gに一致させ(例:ポット大には5,6g±0,1gの茶葉、追記に記述されるポット小には2,8g±0,1g)、それをポットへ移す。

7.2 液体の準備

7.2.1 牛乳抜きの準備

 ポットの中身を茶葉とはじめて沸騰させている熱湯1)で、口から4−6mmの範囲まで満たし(例:ポット大にはおよそ285ml、追記に記述されるポット小には140ml)、蓋をする。
 お茶を淹れるまで6分間をかけ、茶葉が出ないように蓋を載せたままになるよう抑え、鋸歯状の口を経てポットにあわせて選択されるボウル(5.2)へ液体を注ぐ。抽出された茶葉が点検されるべき状態になるよう、蓋を取り裏返して抽出された茶葉をそこへ移しかえる。細かく刻まれたファイングレードである場合、特別の対応がとられるべきであり、茶漉しが必要になるものと思われる。

1) この液体の香りと色味は、使用される水の硬度に影響される。試験に使用される水は紅茶が消費される地域で飲まれる水に類似したものであるべきである。例外として、例えば異なる地域での比較試験が必要とされる場合、及び本書の目的に適当な水を入手できない場合には、濾過水や脱イオン化水が使用されるであろう。しかしながら以下について認識されるべきである。これらの水の場合、得られる結果は通常の飲料水にて作成される液体の風味との真実なる関連が常に明らかにされるとは限らない。なぜなら後者に含有されるミネラル塩は、紅茶の風味と色味を変化させる場合があるからである。

7.2.2 牛乳入りの準備

 成分無調整(例としては生乳または非沸騰加熱殺菌牛乳)の牛乳をボウル(5.2)に注ぎ、この際ポット大にはおよそ5ml、追記に記述されるポット小には2,5mlを使用する。
 7.2.1に記述される液体を準備するが、牛乳を過熱させないためにこの液体は牛乳の後にボウルへ注ぐ。当組織に関する通常手順に反するならばこの限りではない。
 もし牛乳が後に加えられる場合経験上示されていることは、牛乳が添加される時点での液体温度が65℃から80℃の範囲において、最高の結果が得られる。
 牛乳の添加は必須ではないものの、牛乳の添加は香りと色における差異が明確化するための一助となる。

記 比較試験が7.2.1または7.2.2に従って準備された液体を用いて行われる場合、下記事項が遵守されることが望ましい。

  1. 茶葉の分量
  2. 水の分量と品質
  3. ポット及びボウルのサイズと形状
  4. 抽出時間
  5. 牛乳の分量と品質(使用時)


8 試験報告

 試験結果は使用される方法を表記することとし、また以下についての詳細を含むものとする。
 −使用される茶葉の分量
 −使用される水の分量
 −もし6分以外ならば、その抽出時間
 −水の採取元(関連するならば)
 −試験が牛乳入りまたは抜きにて行われたか否か。もし入りならば牛乳の量及び種類、及び添加は液体の前か後か

 試験報告はまた、試料採取に関するすべてにおいて完全な規定情報を含むものであることがよい。


追記 紅茶である液体を準備するためのポット及びボウルの例

 図表において、広く用いられているポット及びあわせて用いられるボウルについて2サイズが示される。

A.1 ポット

A.1.1 最大許容量は、ポットが一部鋸歯状の口を持つ場合、ポット大で310±8ml、ポット小で150±4ml
 注がれる際の湯量を示すため、ポットの内側には溝または色線にて表示があるほうがよい。

A.1.2 蓋は、ポットから液体が注がれる際空気を流入させるため、適当に隙間があるものまたは小さく穴が開いているべきである。

A.2 ボウル

 最大許容量は、ボウル大で380ml、ボウル小で200mlである。

記 本標準におけるボウルの直径は、液体を流出させるためにポットと蓋をボウルの内側に入れるためのものであり、ボウルt内側の角度は、試験者が影なしで内部の液体を観察するためのものである。

A.3 誤差

A.3.1 図表に示される誤差は、使用されるポットとボウルに適用されるが、製造においてはできるだけ正確な仕様が推奨される。

A.3.2 推奨される重量は下記に与えられる。液体を準備する間に再現可能な温度仕様を実現する、ということが考慮されなければならず、また試験中に連続して作成される試料における温度のばらつきを抑える、ということも考慮されなければならない。

ポット(蓋は除く)
 大 200±10g
 小 118±10g

ボウル
 大 200±20g
 小 105±20g


図表−紅茶の準備に用いるポット及びボウル

拡大図はこちらをクリック
image of a pot and bowl


参照

 前言を見よ。


更新履歴など

2003年07月05日 リリース:1.0

思ったこと(訳注)

 これ実は、図表が無いとまったく面白くありません。ちょっとお待ちください。

その他

 すいません。このサイトの中でも特にhtml的にまずい仕上げとなっています。いちおうGPLにしておきます。
訳:たろ。 掲責:たろ。mail : taro-m@geocities.co.jp

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