ロックに生きる



2005年11月6日日曜日

昨日のつづきです。


私は参加者の冷たい視線を浴びながら、部屋の中央に歩いて行きました。手は汗で濡れ、足は震え、顔面は強張っていました。

これから俺は豪快な恥をかくのだ。笑え愚民よ。貴様らの黒い期待に応えて、情けない姿を晒してやろうではないか!俺はこの屈辱に耐えてやる!

私は開き直って、大きな声で自己紹介を始めました。

名前と住んでいる所、この会に参加するに至った経緯などをその場で考えながら話していきました。話しながら「こりゃ支離滅裂やな」と感じましたが、その場で話を再構築する力もないので、無理矢理突っ切ってやりました。実は終始緊張した状態でしたので、何を話したのかもあまり覚えていません。

話し終わると、みんなが拍手をしてくれました。ちょっと安心しました。

あれ?

なんか拍手の音がでかいで。

みんなの顔を見ると、驚いたような表情をしていました。

座って拍手をしていた講師のハゲが、立ち上がり満面の笑みで私のほうに近づいてきました。これから講師のアドバイスが始まるわけです。


「君は凄いなあ。一番良かったよ。話も理路整然としているし、声もしっかりでていて聞き取りやすかったですよ。何も言うことはありません。今日はみんなのお手本になってあげてください。」


私には何が何だかわかりませんでしたが、どうやら私はこの中で最も優れていた様子です。

着席すると隣の女性が私に話しかけてきました。

「全然緊張せずにしゃべれるんですね。すごいですねえ。どうしてこの会に来たんですか。」

私はピンときました。自分ではあまりしゃべれないと思っていて、周りから見てもきっとそう見えるのだろうと思っていましたが、実はそうではないのです。他人にはそういうことはわかりずらいのではないのでしょうか。私自身もみんなの自己紹介を見て、みんなすごいなあと普通に思っていました。しかし、おそらく本人はまずい姿を晒していると思っていたと思うんですよ。

あまりの劣等感の強さから、まわりがすごく見えて、どんどん卑屈になっていっていたのだと思います。みんなそういう部分があったと思うんです。

その結果この話し方教室に辿りついたわけです。別にここに集まっている人たちは、それほど劣っている人たちではないんですね。劣等感から自信が持てないだけなんです。

なんだか、少し気が楽になりました。自信を持ってガンガン行けばいいんですよ。どうせ他人にはわかるりゃしないのですから。

その後の話し方教室は、私が中心となって進み、終了後はみんなで飲み会をしたのですが、そこでも私が中心でした。

どうですかこの変わりよう。話し方という点で得たものはあまりありませんでしたが、自信を持つ根拠を得れたのが最大の収穫でした。周りを気にしなければ、自信なんておのずと湧いてくるものなんですね。普段、誰にも負けないくらい努力しているわけですから、それを見せてやればいいんです。

この自信をもとに9月は死ぬ気で仕事を頑張ったところ、見事に6本の受注をあげ、トップ営業マンとなることができました。

あと1本売れば会社創立以来の新記録を打ち立てるところでした。惜しい。会社を見返すことはできましたが、6本では自分では納得できません。まだまだ売れるという自信があるので、もっとこの会社で頑張ってみようと思います。

おかげで、かなり仕事が楽しくなってきました。まだまだ、アリアハンからちょっと離れたところまで冒険できるようになったという程度の低いレベルではありますが、それでも自分の成長が実感できるというのは本当に楽しいですよね。


このサイトももう少し成長が実感できたら、おもしろくなってくると思うんですけどね。まずは、更新頻度の向上を目指して頑張ります。


2005年11月5日土曜日


前回の続きです。

スタートで思わぬ伏兵の攻撃にあい、出鼻をくじかれた私は早くも意気消沈。口惜しいことこの上ありません。そうかと言っていきなりテンションが上がるわけでもありません。私以外の人たちは魔法にかかったかのようなハイテンションで次の三分間自己紹介に臨みました。

三分間自己紹介というのは、一人ずつみんなの前に立たされて、即興で自己紹介をするといったものです。しかもここからの講習は、みんなの自発性を促すため全て挙手制で行うとのこと。

ただでさえ、引っ込み思案な私には、恐怖と言っても過言ではありません。


「さあ!自己紹介したい人!」

ハゲの掛け声に呼応して、テンションの高い人数名が手を挙げました。

「おお!いいねえ!みんなどんどん手を挙げてくださいね。最後に自己紹介する人は逆に恥ずかしいですよ。」

ハゲが煽る煽る。

かくして最初の人の自己紹介が始まりました。たどたどしくて、ストーリーにもまとまりがなかったものの、一生懸命でかつ堂々と話していました。きっと世間から見ればあまり、褒められたものではないと思いますが、私から見ればヒーローでした。

お前は早くも成長した。

そう言ってやりたかったです。

次々とみんなが手を挙げ、自己紹介をしていくなか、一向に手を挙げないもじもじボーイが一名いました。

私です。

ただでさえ、テンションが下がっている上に、みんな結構話ができているので、それを見ると差を感じてしまい、手を挙げる気がおきませんでした。


どうやら俺はこの中で最も劣っている人間らしい。せっかく、売れる営業になるためにここにきたのに、逆に打ちのめされることになるとは!

私以外の人の自己紹介が終わり、ついに私の番になりました。まわりはこいつがどんなにできないか見てやろうといった視線を送ってきます。

まさに死刑執行。

つづく。


2005年10月31日月曜日


更新が滞ってしまってすみません。

みなさんが覚えているのかどうかはわかりませんが、前回の日記の続きを書きたいと思います。


売りたおして会社を辞めようと思った私は、売れるようになるために、話し方教室の門を叩きました。

8月の終わりくらいの話です。

大阪のとある小汚いビルの1室に、参加者10数名が集められました。参加者は60代くらいのおっさんから、20代の女性まで幅広くいました。多様な人間が集まっているにも関わらず、このメンバーを一言で言い表すことができます。

それは

「できなさそうな連中」

まさかのダメ人間選抜チーム。ついに来るところまで来たといった感じです。

みんなを見ているとなんだか妙に親近感が湧くと同時に、俺はこんな奴らとは違う!といった嫌悪感が湧いてきます。

そして、講師が登場しました。頭がハゲかかったオッサンです。こんな奴でほんまに大丈夫かよ、と不安がよぎりましたが、オッサンの挨拶が始まるとその不安は払拭されました。

こ、このオッサン。ただのハゲではない。

話が非常に流暢で、しかもおもしろい。ただの挨拶のはずがだんだん惹きこまれていって、しまいには俺もこんなふうになれると思わされてしまいました。

俺はこのハゲについて行くぜ!

ハゲの挨拶が終わるとみんな「今日は頑張るぞ」といったやる気に溢れていました。

まずは、発声練習から始まりました。みんなで大きな声で「あ!え!い!う!え!お!あ!お!」と言います。

するとさっきまでもじもじしていた連中が、ものすごい勢いで叫びだしました。

みんな凄いぜ!俺も負けてられん!

私の横にいたオヤジは特に気合が入っており、思いっきりつばが飛んでいます。さらにそいつは息が臭く、その悪臭も派手に撒き散らすではありませんか。その被害をモロに食らう私は、息を吸うことがままならず、どうしても声が小さくなってしまい、みんなのやる気の波に乗ることができませんでした。

くそっ!俺はこんなダメ人間チームの中でも、できない奴なのか!

明らかに一人出遅れてしまった私は早くもこの会が苦痛になってしまいました。

発声練習が終わると、みんな緊張もほぐれて顔がいきいきしていました。なんなら談笑している奴までいるではありませんか。

完全に浮いてしまった私は突破口を見出すことができるのか。私以外の人たちのエンジンがかかりだしたところで、次の3分自己紹介に移りました。

つづく。


今日は力尽きたのでここまでですが、来月からまた週3回更新を目指して頑張りたいと思います。



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日記

自信がないので不定期更新です。

魂をこめたネタです。

書き込みの少ない不人気掲示板。






2003年11月23日 00時10分38秒 ロックに始まる





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