普通のところ
 東方キャラの普通の小説とネタです。

     小説系

普通のひとたち
 霧雨「魔法」探偵社 その1 その2 その3 

 一度だけ、むずかしい話 
小さな話
 奇術の日 
東方学園シリーズ
 レティの料理 結界 
投下、投稿したもの
 shall we dance? やっぱり猫 星の紅貨 
knowledge4Uシリーズ
 魔理沙先生の無駄知識講座 その1 その2 その3 
一日。シリーズ
 くろまくの一日。 門番の一日。 十二進法な一日。 
     ネタ系

あの日あの時あのセリフ
 レティ編 ルーミア編 リリカ編 

 あとがき

  <普通のひとたち>
 東方の普通の人たちがあれこれしている小説。

  霧雨「魔法」探偵社

 時は大正、いえ、明治のことでしたか。
とにかく、その頃のことで御座いました。


 霊夢たちは赤レンガの建物と路面電車を横に見ながら歩き、
外国人街に入り、ところどころに咲く桜と洋風の館を数えながら進んだ。
4本目の桜、9軒目の家で曲がり、5本目の桜のある場所。
それはごく最近に建てられた教会だった。

 シスターに迎えられ、中に入った。
天井にはめられた美しいステンドグラスから昼の太陽が差し込んで、
磨かれた木の床に彩りを与えていた。
 開け放たれた窓の先には庭の桜が見えていた。
よく見ると子供たちの金髪が見え隠れしていた。

 今回の事件は犯罪の臭いがしない。霊夢はそう感じていた。
美鈴「霊夢さん、ここに何かがひっかかったような痕が」
ルーミア「ああ、それは子供たちが遊んだときに出来たものです」
 刑事が指さした部分を見て、シスターが思い出したような顔で言った。
美「そうですか。しかし大変でしたね、聖書が全て盗まれてしまうなんて」
ル「ええ、あれがないと……」
 沈んだシスターの言葉は教会に入ってきた明るい子供の声に遮られた。
アリス「ルーミアお姉ちゃん、ご用事終わった?」
ル「もう少しだから、お外で待ってるのよ」
ア「はーい。フランドールー、まだだってー」
 金髪碧眼の少女はくるりと向きを変えると、そのまま外へと走っていった。
ル「すみません、来ないようにちゃんと言っておいたんですが」
霊「大丈夫です、刑事たちの邪魔などさえしなければ」
美「うわー、金色の髪っていいですねー」
霊「仕事をしなさい」
美「了解です。……あー、あの店にあった仏蘭西人形、やっぱり買おうかなー」
霊「真面目にやんなさいよ」
美「はっ、申し訳御座いません!」

 ステンドグラスの光が入り口の扉を照らす頃になり、刑事たちは撤収した。
霊「というわけでして、子供とシスターの足跡以外はありませんでした。
  持ち帰った資料の鑑定と、周囲の捜索を徹底で、
  必ずや犯人を見つけ出してみせます」
ル「お願いします。本の中には大切なものも……」
魔理沙「今回の事件、おそらくあやかしの仕業だぜ」
 ところどころに継ぎのある着物を着た人が、開いた扉に寄りかかって霊夢たちを見ていた。
霊「何しに来たのよ、私立探偵」
魔「事件を解決しにだぜ、公立探偵」
ル「あの、探偵様を雇ってはいないのですが」
魔「アリスって子に雇われてな。代金はもらってある」
霊「あの小さい子でしょ、お金なんか取るわけ?」
魔「金じゃなくて鰹節なんだけどな」
霊「猫じゃないんだから」
ル「アリスはなんと言っていたんですか?」
魔「お姉ちゃんが困ってるから、ってな。まさかシスターとは思わなかったぜ」

霊「とにかく。シスター・ルーミア、今回の事件は我々警察が解決いたします。それでは」
 そう言って霊夢は教会を後にした。
中にはシスターと私立探偵が残された。
魔「じゃあ、ちょっと居させてもらうぜ。助手も入れさせてくれないか?」
ル「どうぞ。何かあればお手伝いします」
魔「いやいや、構わないでいいぜ。橙、入れよ」
橙「もう少し早く呼んでよ、まったく」

 続く

  その2

 教会の外の壁が紅く染まる頃、
中では橙が本棚を眺めながら途方にくれていた。
橙「魔理沙、やっぱり無理だってば」
魔「あやかしの匂いがする、って言ったのは誰だよ。
  同じ妖怪なら分かるかも、とも言ったよな?
  私のご飯がかかってるんだからしっかり頼むぜ」
橙「言ったけど、どこで何をしたかなんて分からな……」
 橙が目を見開いて動きを止めた。
魔「どうした?」
橙「この辺りから、あの貸し本屋の娘さんの匂いがする」
 助手が指さした本棚の空いた部分を見て探偵は腕を組んだ。
魔「あいつは物に触れるあやかしだし、本好きだから持ってくかもしれないな」
橙「あの人は魔理沙みたいに持っていったりしないと思うけど」
魔「……今日の橙のご飯は無し」
橙「! か、かつぶしは?」
魔「私が全部食べる」
 探偵の一言に助手の妖怪猫はがっくりとうなだれた。
橙「……魔法探偵は辞めて料理屋の猫になろう」
魔「そう言うなよ、事件が解決出来たらレティの魚屋でいくらでも食べさせてやるぜ?」
橙「魔理沙のお財布が空なの知ってるよ」
魔「事務所にある実験器具を質に入れてでも食わせてやる」
 言い終わった所で魔理沙のお腹が鳴った。
橙「かつぶし一本でいいから、早く済ませようよ。貸し本屋に行けば何か分かるかもしれない」
 橙はそう言うと魔理沙の手を引いて教会を出た。

 警察署の外の訓練場で霊夢は夜空を見上げていた。
霊「子供の頃はもう少し星が見えたと思ったんだけど」
美「工場の煙が空に残っているからだとか、街が明るくなったかららしいですよ」
 いつの間にか、横に美鈴がいた。
霊「小さい頃、って言っても電気がないほど前じゃないわよ」
美「そうですよね、そうでした」
 しばらくの間、沈黙が流れた。
霊「美鈴、仕事はどうしたの」
美「霊夢さんを探すように言われましたので」
 霊夢が笑った。美鈴も笑った。
ひとしきり笑った後、霊夢は真顔で言った。
霊「ねえ美鈴、聖書のある場所の床にはシスターと子供の足跡しかなかったのよね?」
美「はい、そうです」
霊「高価な聖書も盗られていたから大人だと思っていたけど、
  あの事件は子供のやったこと、という線はどうかしら。
  子供は高価なものも安価なものも関係なく持っていってしまうかも」
美「あの金髪の……アリス、でしたっけ。でも動機が」
霊「明日は日曜日、聖書がなければ礼拝は大変でしょうね」
美「なるほど、シスターにアリスが礼拝のときどういう顔をしているかを聞いてみましょう」
霊「本人にも一応聞いてみましょう。魔理沙には負けられないし」
美「そういえば魔理沙さんって、どうして警察をやめて探偵になったんでしょうね?」
霊「知らないわよ、あやかしやら妖怪の話をするようになってからすぐ辞めちゃったし」
美「妖怪退治でもするんですかね?」
霊「変なこと言ってないで仕事に戻るわよ」
 署の建物へと歩いていく霊夢に、美鈴は慌てて追いかけた。

 続く

  その3

 夜の街を明るく照らすガス灯の下、探偵二人組は魚屋「魚麗呈」の前にいた。
魔「……ここは違うだろ」
橙「腹が減っては戦ができぬ、って言うし」
魔「そういう迷信」
橙「信じていいの!」
 猫の妖怪はそう言うと二階まで木の壁を伝って上がった。そして猫の鳴き声をあげる。
レティ「あら、いつもの子ね。売れ残りでよかったらどうぞ」
 黒猫は、まるで待っていたかのように窓から出された魚の赤身を素早く咥えると、
一気に下へ飛び降りた。そしてその姿はすぐに闇の中へ隠れてしまった。
レ「今夜は急ぎの用事でもあるのかしら」
チルノ「かーさん、猫には切り身なのに娘にはそのまま出すの?」
レ「うちは魚屋なんだし、ちゃぶ台返されたくなかったら自分で捌きなさい」
チ「……頑張ります」
 そんな声を聞きながら魔理沙は魔法で出した火で切り身をあぶっていた。

霊「アリスさんは日曜礼拝に積極的でなさそうだった、ということですね」
ル「そうです。でもあの子が本を隠すなんては思えません」
 朝の教会に霊夢たちはいた。
二人がやってきたときにはルーミアとアリスがいたのだが、
アリスは外に遊びに出たのだった。
時々響く笑い声が教会の庭にいることを教えていた。
美「建物の中で隠せそうな所は全部見てみましたが、見つかりませんでした」
霊「ご苦労様。となると庭か、巡回してる人たちが捕まえてくれるのを待つしかないわね」
美「庭を掘り返したり、屋根の上に登ってでも探しましょう」
霊「それは無駄でしょうけど」
美「霊夢さん、厳しいです……」
 霊夢のそっけない返事に美鈴は肩を落とした。
そのとき、扉が開いて桜色のドレスを着た女性が入ってきた。
ル「パチュリーさん、日曜日以外に来るなんて珍しいですね」
パチュリー「本が色々取られたんでしょ? 代わりになりそうなものを持ってきたわ」
 大きめのバッグを丸ごとルーミアに渡すと、パチュリーは疲れた顔で椅子に座った。
パ「ふう。今日は持病の癪は起きるし、あやかしみたいな人を見るし、ほんとさんざんね」
美「あの、すみませんが貴女はどちらさまですか?」
 近づいてきた美鈴を見上げたパチュリーは、状況を飲み込むのに時間がかかり、
しばらく見上げたままだった。
パ「あ、近くの貸し本屋で住み込みの手伝いをしておりますパチュリーと申します」
美「私たちは、」
 美鈴が自己紹介しようとしているところに霊夢が間に入った。
霊「さっきあやかし、って言ったわね。どういうことなの?」
パ「え、と、信じてもらえないかもしれませんが、足が無くて浮いてる人がいたんです」
霊「どこに? この近くなの?」
パ「教会の庭です。それらしいところだから気にはしなかったんですが」
霊「アリスっていう金髪に青の服の子が外にいたじゃない、
  もし本当にあやかしなら何されるか分からないわ。見に行くわよ」
 霊夢は美鈴を引っ張りながら急いで扉を開けた。
目の前にはアリスともう一人、金髪に紅い服の少女が立っていた。確かに足が無い。
その少女がアリスを隠すように前に出た。
ア「フランドール……」
フランドール「悪いのは私だけよ。謝るけど聖書を返す訳にはいかないの」
霊「返してくれればたいていのことは多めに見てあげるわよ」
 紅い服の少女は意地悪そうな笑顔で、無造作に右手を出した。
霊夢は反射的に横に跳んだ。今までいた所に炎が散った。
霊「この子はっ」
魔「ちょっと待った!」
 教会の敷地の入り口に魔理沙と橙が来ていた。
声に反応してその場の全員が探偵を見た。
魔「行くぞ、橙っ!」
橙「はい?」
 探偵は助手を抱えて、フランドールめがけて投げた。

 教会にそなえつけのテーブルの上には聖書が数十冊と懐中時計が置かれ、
幾つか並べられた椅子の上には橙が寝かされていた。
美「まさか本当に屋根の上に置いてあるなんて思いませんでしたよ」
霊「むしろ人が懐中時計になっちゃう方がおかしいわよ」
魔「だから意識を時計に乗せて、実体があるみたいに操ってる奴がいるんだって」
霊「理解できないわよ、そんなの」
ル「この時計、名前が彫ってありますね」
パ「SAKUYA IZAYOI、あの子かしら。噂では最近大きな館に手伝いに入ってるっていう」
魔「レミリアとフランドールの美人姉妹のいる所だろ。
  なんでも親が過保護で、二人とも箱入りなんだとか言ってたな」
霊「フランドールって、さっきの子の名前と同じね」
魔「ふむ、これは私から返しておくぜ」
霊「ちょっと、それは一応証拠なのよ」
魔「あやかしを信じない人には役に立たないものだぜ、ちゃんと返すから大丈夫だぜ」
霊「だから、それが分からないって言ってるのよ」


 その後のこと。
事件は誰かのいたずらということで処理され、日曜の礼拝は平穏に執り行われた。

美鈴は仏蘭西人形を買った。それを見た霊夢が貿易商の店に顔を出したとか出さなかったとか。

橙は結局、鰹節一本が夕飯になっただけだった。
お魚食べ放題は魔理沙が「賢者の石」の実験に成功するまでお預けになった。

アリスには友人が増えた。足のある、フランドールという名の。

 終り

   おまけ



  一度だけ、むずかしい話

 メイドが夕焼けの空を飛んでいた。
博麗神社の上を過ぎ、うっそうとした森を越えていく。
咲「食料も燃料も買ったし、お土産もあるし。お嬢様が喜ぶわ」
 目の前の宵闇に妖怪が飛び込んできた。
ル「食料ってあんたのこと?」
咲「あなたの方かもね」
ル「そうなの? まあいいわ、ちょっと練習に付き合ってくれない?」
咲「両手を広げて立ち塞がってお願いされてもね」

 メイドの投げるナイフが宵闇の妖怪の体力を削っていく。
妖怪の撃ち出す弾幕は一つとして当たらない。
ル「やっぱり強いわね、これはどう?」
 夜符「ナイトバード」。滑空する鳥を模した弾が咲夜に向かう。
咲「それほどでもないみたいだけど」
 咲夜は同じようにナイフを投げつつ弾を避けていく。
ル「じゃあ実験中のこれは? 月符『閉じるムーンライトレイ』」
 ルーミアが体の両横に出したレーザーが前の咲夜に近づいていく。そしてそのまま、閉じた。
レーザーが消えた後、ルーミアの前には無数のナイフが空中に止まっていた。

 咲夜は地面に落ちたナイフを回収し、練習の終わったルーミアが横でナイフ拾いを手伝っていた。
咲「さっきのボム使わなくちゃ避けられないカードアタックは、やめたほうがいいんじゃない?」
ル「私の近くに来れば大丈夫なんだけどねー」
咲「ぎりぎりで止めた方がいいわよ、きっと」
ル「そうね、そうするわ。あ、練習に付き合ってくれてありがと」
 ルーミアが咲夜の前に出て、ぺこりと頭を下げた。
咲夜はナイフ拾いを続けながら軽く手を振った。
咲「どうも。鈍ってた腕にはいい刺激だったわ」
ル「ところでなんでメイドなの?」
 ルーミアが少し先に行ってナイフを探しながら言った。
咲「え? ああ、人間は生きるのに職が必要なのよ」
ル「なんで生きてるの? 仕事してたら弾幕ごっこもなかなか出来ないじゃない」
 紅魔館のメイド長は手を止めた。妖怪は彼女の前で手際よくナイフを拾っていく。
咲「なんででしょうね? 妖怪もなんで生きてるのか不思議だけど」
ル「楽しく生きるためー」
 ルーミアはくるりと振り向くと、咲夜にナイフを渡した。
咲「じゃあ、きっと人間もそうね」

 紅魔館に着いた咲夜はレミリアの出迎えを受けた。
レ「お帰り、咲夜」
咲「ただいま戻りました、お嬢様」
 レミリアは両手を咲夜の前に出し、小首を傾げて言った。
レ「お土産は?」
咲「それなんですが……」
 咲夜の申し訳なさそうな顔を見て、レミリアの表情も曇った。
レ「まあいいわ、夜ご飯の……っ!」
 レミリアの手には紅い薔薇の花束が乗せられていた。
咲「なんて、忘れたりしませんよ。お嬢様、五百歳のお誕生日、おめでとうございます」
レ「ほんと、驚いたわ」
お嬢様はまだ、目を見開いたまま固まっていた。
咲「楽しんでいただけましたか?」
レ「咲夜の方が楽しんでるように見えるわ」
 お嬢様は頬を膨らませてみせた。メイド長はそれに笑顔で対応した。
咲「そうですか?」
レ「そうよ、確かに楽しくて嬉しかったけど」

 終り

 おまけ



   奇術の日

「面白い手品だったわ。一人なのにすごいわね」
「私には助手がいますから」
「でも咲夜が手品をしてるとき、回りには誰もいないわ」
「見えないだけですよ。名前はミス・ディレクションと言います」
「そうなの、てっきりハーブの方かと思っていたのだけど」
「タイムでしたら、今朝のスープに使いました」
「二秒で出来た、二時間煮込んだ味のスープね。美味しかったわ」
「……寝坊したこと、ご存知でしたか」


  <東方学園>
 東方キャラで学園ものをやろう、という企画から生まれた小説。
データなどはこちらへ。


   レティの料理

 放課後、家庭科室で「毎日のおかず」を読むレティ。
魔「先輩、どうしたんだ? そんな基本の本なんか読んで」
レ「たまには基礎もやらないとね」
 ふうん、と言いながらテーブルの上にあるレシピのメモをもてあそぶ魔理沙。
その中に見知った人の名前が書いてあるものを発見した。
魔「なになに、明日は美鈴に麻婆豆腐の味見をしてもらう、
  図書委員会にビタミンAが豊富ですぐに出来る料理を持っていく、
  魔理沙に馬酔木の花をいかに食べさせるか?」
レ「見たわね?」
魔「見てないぜ。いや、ほんとに」
 いつの間にかレティが魔理沙の後ろに立っていた。
その首に腕をかけて軽く引き寄せる。
慌てる後輩に家政部部長である先輩はまるで内緒話でもするかのように、
後ろから耳元でささやいた。
レ「さっき出来たばっかりのお花のてんぷらがあってね。
  ぜひ試食してもらいたいんだけど」
魔「じ、人生にコンティニューはないんだぜ?
  小麦粉の袋が破れた時に黙って元の場所に戻したのは謝るから、な?」
(注 馬酔木の葉と茎には毒があるんだとか)


   結界

「いつ来ても人がいないな、このゲーセン」
「女の子でも入りやすくていいじゃない」
「蛍光灯も所々ついてないし、私ら女子高生にはうってつけだな」
「さて、今日もハイスコアを目指しましょうか」
「……」

 二人は校章入りの鞄を横に置き、一人がゲームを始めた。

――あ、こんな所に綻びが。

「ん、何か聞こえなかったか?」
「特に何も」
「ならいいんだが」

――誰よ、わざわざ穴を空けたのは。

「何か言ったか?」
「言ってないわよ」

――あ、私がいる。

「あ」
「今度は何よ」
「霊夢がもう一人いる。しかも巫女服……」
「え?」

――まあいいわ。むそーふーいん、っと。

 瞬間、ゲームの画面が真っ暗になった。


「今日は変なもの見るし、妖々夢は途中で電源切れるし最悪だわ」
「……なあ、本当に生き別れの姉とかいないのか?」
「いないわよ」
「じゃあ平行世界かドッペルゲンガーか」
「何よそれ」
「それより、明日のテストの範囲が問題だぜ」
「メモし忘れたんならノート貸すわよ」
「ありがたい、恩に着るぜ」

 おまけ



   shall we dance?

雨の日の紅魔館。
お嬢様は玄関への廊下でメイド長に行く手を遮られていた。

咲夜「ですから、今日は外に行ってはいけません」
れみりゃ「えー、めいりんは外に出られるのに」
お嬢様はは頬を膨らました。
それでも紅魔館のメイド長は譲らなかった。

咲「雨の日はだめなんです」
れ「だめなの?」
れみりゃは咲夜の顔を覗き込んだ。
咲夜の顔が赤くなる。
咲「う……ダメです!」
れ「どうしても?」
咲「どうしても、です」

れ「……ぅう、ひっく、えぅ」
ついに館の幼き主は泣き出してしまった。
咲「あ、あの、その、お嬢様、えと、そのですね」

美鈴「らんららー。あん、どぅ、とろわ。いー、ある、さーっと」
館の門番が、玄関側からステップを踏みながら廊下を歩いている。
それに気が付いたお嬢様が走り出す。
れ「めいりんー。さくやがひどいのー」
抱きついたれみりゃの頭が美鈴の鳩尾に入った。
美「ぐふっ、強くなりましたね、お嬢様……それで、どうしたんです?」
少しよろめいたものの、門番はメイド長に向き直ってたずねた。
咲「雨なのに外に出ようとしたので、止めようと」
れ「そうなの。さくやがわるいの」
咲「(お嬢様、そんなに言わなくても)」
美「あの、これからパチュリーさんの運動の手伝いに行きますから、
  ご一緒にいかがですか?」
咲「パチュリーが運動?」
美「古風な魔法使いに負けてから、ちょっとやる気になったみたいなんですよ」


咲「それで、なんでダンスなの?」
図書室のテーブルをどかしてできたスペースで、4人がステップを踏む。

美「社交ダンスができれば、社交界に出られますよ」
咲「どこの社交界よ。第一あなた、どこでこんなのを」
美「武術ができるようになると、他の体を動かすことは大体できるようになりますよ」

本の主と館の主は、下を見ながら足を動かしていた。
パチュリー「いち、に、さん。いち、に、さん」
れ「いち、にー、さん。いち、にー、あれ?」
パ「こうですよ、お嬢様」
れ「はーい。いち、にー、さん。いち、にー、さん」

美「咲夜さんも、お嬢様と一緒に練習してはどうですか」
咲「そうするわ」


二人で練習してからしばらくたった。
ダンスもだんだんと形になってきた。

れ「あっ、ごめんねさくや。いたい?」
しかし、まだ足を踏んでしまうこともある。
咲「いえ、だいじょうぶですよ」
咲夜は足を引いた。まだ乗っていたれみりゃの足が一緒に動いた。
れ「あっ」
れみりゃの体が傾いた。

咲夜は時を止めた。

お嬢様は瀟洒なメイドの腕の中にいた。
咲「時間よ止まれ、お前は今美しい。なんてね」
れ「どうしたの? さくや」
咲「いえ。楽しいですね」
れ「さくやとおどれてたのしいの」

止まった咲夜の足を、お嬢様がまた踏んだ。



   やっぱり猫

霊「ああもう、風上にいくら進んでも神社に戻ってきちゃうじゃない。
  風向きが変わるまで春度は集められそうもないわね」
橙「ここに迷い込んだら最後! ってまた来たの?」
霊「仕方ないじゃない。先に進めないのよ」
橙「風が安定するまで待てば? それまで迷い家のコタツで丸くなってるといいわ」
霊「うーん、お言葉に甘えましょうか。何を考えてるか知らないけど」

霊「ちょっと、人の足に頭乗せて寝ないでよ。コタツにちゃんと入れないじゃない」
橙「くー……」
霊「……しょうがないわね」



   星の紅貨

むかしむかし、迷い家にちぇんという黒猫がおりました。
彼女は困っている人をみると放っておけない優しい猫でした。

迷い家のものを持ち帰ると幸運になれるという話を聞いたちぇんは、
自分のものをあげて幸運になってもらおうと思って旅に出ました。

メイドさんがスペルカードが少なくて困っていたのでボムをあげました。
魔女が桜の花びらを集めていたので、持っていた分をあげました。
氷の精が帽子をなくして困っていたので、かぶっていた帽子をあげました。

雪が降ってきました。
かじかんだ指に息をかけて暖めていると、そこに巫女さんが通りかかりました。

「何か無くて困っているものはありませんか?」
「別に無いけど、寒そうな格好で目の前にいられると困るわね」
「でも、他に服ないんです」
「仕方ないわね、神社に私の服があるから来なさいよ」

ちぇんはそのまま巫女さんに拾われて、しあわせに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。



   魔理沙先生の無駄知識講座
   ---パチュリー型に捧ぐ---

--イントロ--
魔理沙「魔理沙だぜ」
パチュリー「パチュリーだぜ……パチュリーよ」
魔「(のっけからつられたな)」
パ「(赤面)と、とにかく。これは何?」
魔「全国8261人はいるであろう、パチュリー型プレイヤーのために
  私の知ってる回復法を色々と持ってきたぜ」
パ「あ、ちなみにパチュリー型ってこれね」

パチュリー型:試行錯誤して頑張る。
       でもクシャミや肩こり、目の疲れに負けることも多い。

パ「でも、わざわざこんな所でやることはないんじゃない?」
魔「いや、なんか事情があるんだってさ」
パ「そう。早くこれを終えて図書館に戻れれば、なんでもいいわ」
魔「というわけで。読むのに疲れそうならゴミ箱にぽいっとやって忘れてくれ」
パ「目や肩の調子が悪い人は読んでみてね。少しギャグもあるし」
魔「(まあ、あれだけ不調を訴えながらプレイされてるのは見てられないしな)」
パ「?」

--目は心の窓口業務--
魔「長く本を読んでると目が疲れたり、痛くなってこないか?」
パ「なるわよ。それがどうしたの?」
魔「STGやってても、本と同じくらいの距離でプレイしてる人が多いんだよ」
パ「それに加えてディスプレイはチカチカ光るから、さらに疲れるとか」
魔「そういうこと。でも離れてプレイすると弾幕が見切れなくなる」
パ「弾幕シューをやる以上、仕方ないのかもしれないわね」
魔「そういえば、目が疲れてる時は目つきが悪くなるぜ。
  人に会う前には注意しとけよ(パチュリーを見る)」
パ「?」

魔「そこで時々窓の外、無ければ天井とかを眺めてみてくれ」
パ「ああ、遠くを見るのね(天井を向く)」
魔「こうすると目の緊張が解けて楽になるぜ」
パ「軽く目を回したり、目をつむるのもいいかもね(ぼーっ)」
魔「目も筋肉で動いてるから、休ませてあげないと壊れるぜ」
パ「(ふらー)」
魔「いきなりやったり、全力でやるのも厳禁だからな。
  あと、目の周りの骨の所を気持ちいい程度にマッサージするのも効果的なんだが、
  目自体を押すのはNGだ。いいことはないぜ」
パ「(ばたん)」

魔「次は視界をクリアにする知識だ(うちわパタパタ)」
パ「ふぅ、世界が反転したわ」
魔「(ホントにひっくり返ってただろ)目が霞んだりするのは
  目の神経が疲れてる場合がある。日頃からビタミンAやβ-カロテン、
  アントシアニンなんかを摂るといいぞ」
パ「いきなり専門的ね。要は野菜や小豆、ブルーベリーなんかを食べるといいの」
魔「ちなみにβ-カロテンはβ-カロチンから英語読みであるβ-カロテンに改名された。
  刑事が張り込みであんぱんを食べるのは、エネルギーと視力を回復させる知恵だったんだぜ。
  ブルーベリーは戦闘機乗りの話から研究が始まったというシューター向けな食材だ」
パ「へぇへぇへぇ(机を叩く)」
魔「……なんだそれ」
パ「いや、咲夜があっちから持ってきたのにこんなのが」
魔「……」

--ガラスの肩?--
魔「さて続き。肩はこってないか?」
パ「こってます」
魔「両手でバンザイしてくれ」
パ「あれ? 真上に上がらない(じたばた)」
魔「うーん、これはマズイ例なのでほっといて。
  バンザイのポーズから両手を頭の後ろで交差して、手を押し合う感じで動かすと
  少し楽になるぜ。首を軽く回すのもいいんだが、いきなりやると筋を傷めるから注意な。
  レントゲン写真が見たいなら構わないが」
パ「時代劇なのにレントゲン写真はおかしいわ、絶対」
魔「なんのことだよ」
パ「違うの?」

パ「先生、私みたいな人はどうすればいいの?(まだ続けている)」
魔「四十肩とか、目から来るこり、ヤヴァイ病気かもしらんから気をつけるべし。
  単にこってるだけなら布団や大きいベッドで背伸び辺りからやるといい」
パ「ベッドで運動するの?(ジト目)」
魔「耳年増は黙ってろ」

--反射する神経--
魔「今回の最後は反射神経の向上法だぜ」
パ「次回があるの?」
魔「私は知らないぜ(きっぱり)」
パ「……それで、反射神経がどうしたの」
魔「反応スピードがアップすればSTGに有効だぜ、色々とな」
パ「東方なら食らいボムシステムにも使えるしね」

魔「やるのは指を動かす体操だ。手も少し動かしやすくなるはずだぜ」
パ「先生、御託はいいから早く終わらせてぅっ!?」
魔「(ぐりぐり)よーし、両手を出してお互いの指と指を合わせて。
  親指同士をくるくる。反対回し。これを順番に全部の指でやるんだぜ」
パ「(ズキズキ)こういうのってよくあっちでやってるらしいわね」
魔「一応公開されてる情報だから大丈夫だと思うが、微妙に危険かもな」
パ「これだけなの?」
魔「他には両手でジャンケンをやって、片手が勝ち続けるように連続してやるとか
  両手でそれぞれ親指に人差し指、中指と順番に一本だけ触れさせるのを往復させるとかな」
パ「つまり動かせばいいのね」
魔「身も蓋もないな、それ」

--はじまりは終わりのはじまり--
魔「これで講座は終了だぜ、おつかれさま」
パ「体が軽くなった気がするわ」
魔「気がするだけかもしれないけどな」
パ「さて、こんな長文に付き合ってくれてありがとうね」
魔「健康に気を使うのもシューターの道。次は幻想郷で会おうぜ。」
パ「じゃあ、またね」


パ「ところで。なんか調子いいから、魔法試すの付き合ってくれない?」
魔「いいぜ。どんなのだ?」
パ「3枚あって。一つ目は指一本一本からアグニシャインを撃って
  5倍の密度の弾幕を張るの」
魔「……」
パ「二つ目は右手からロイヤルフレア、左手からサイレントセレナを同時に撃つの」
魔「うわぁ……」
パ「三つ目はプリンセスウンディネとアグニシャインを同時に発生させて、ってどこ行くの?」
魔「たった今用事が出来た。帰らせてもらうぜ」



   魔理沙先生の無駄知識講座
   -占いとジンクスを生かす-

-イントロ-
魔理沙「そんなわけで魔理沙だぜ」
パチュリー「どんなわけだか。パチュリーよ」

魔「今回は占いと、スポーツ選手なんかも気にするジンクスなんかを話すぜ」
パ「占いはSTGの役に立たないし、スポーツ選手相手の講座でもないわね」
魔「ま、無駄知識だしな。ただ、一般人でもジンクス辺りは実生活で使えるぜ」

パ「そんなわけで、今度は前の回に輪をかけて無駄講座だから、捨てるなら今のうちよ?」
魔「暇潰しにはなるかもしれないから、読んでくれても構わないぜ」


-ペットはジンクス-
魔「ジンクス、ってのは日本語だと縁起担ぎの意味で使う事が多いが、
  英語なんかだと縁起の悪いことに使う。
  もとは不幸を呼ぶための魔術で使われた鳥の名前だしな」
パ「こういうのを気にする人が時々いるのよね」
魔「それはともかく。ジンクスの例をあげてみるぜ。
  グラウンにを出るとき、左足から出ると試合に勝てる。
  足を左足を上にして組むと集中できる。とかだな」
パ「迷信、って感じね」
魔「自分専用の迷信、おまじないってところだな。
  なんかそんな気がする、今までそうだった、ってやつだ」
パ「これとSTGがどうつながるの?」
魔「今日は結構いけた、今回はだめ、っていうときに、自分でジンクスを作るんだ。
  一面スタートの敵が出る前は撃ちっぱなし、とかな」
パ「それでどうなるの?」
魔「ちょっと気が落ち着くぜ。人間、未来を保証してくれるものは安心するもんなんだよ」
パ「妖怪は?」
魔「さあな」
パ「そのジンクスがダメになったら?」
魔「それをやめて、新しいジンクスを作ると気分転換になるぜ」
パ「永久ループってことね」

魔「上に足を組む話が出たが、長い間足を組むと骨格が歪む事があるぜ。
  テレビを見る時の方向がいつも一緒、とか
  重いバッグを片方の肩でいつも持ってるのもな。
  バッグの場合だと、鏡の前に立つと片方の肩が下がってるはずだ」
パ「治らないの?」
魔「逆のことをすればいいぜ。治ってきたら足は組まないように、
  テレビやバッグはその後も時々逆にするだけでかなり違う」
パ「試してみてね」
魔「一応講座だからな。実学もやらないと」
パ「実学=実際の役に立つ学問よ。念のため」
魔「そして目の前には、実学が必要そうなやつがいるわけだが(近づく)」
パ「?」
魔「(こきこきっ、パキッ)」
パ「痛い痛い。痛いって言ってるのに痛いとき痛ければ痛くしないでくれたまえ」
魔「ちなみに。明らかにおかしいなら専門医に相談してくれ」
パ「痛いって。いっそ痛みを取り出して培養して……あ、すっきりした」

-占いって胸キュン?-
パ「占いとSTGの関係性が見当たらないんだけど」
魔「橙が奇門遁甲使ってくるぜ」
パ「それだけじゃない?」
魔「それだけだな」
パ「本気で無駄講座ね」
魔「無駄だな。ま、占いに頼りたくなることがあったときに役に立つぜ」
パ「占いやる人なんているのかしら」

魔「元ネタの奇門遁甲は諸葛孔明あたりが創始者という説もある、
  中国発祥の方位を使う占いだぜ。この時間に南に行くと戦争に勝てる、なんてものだな。
  あまりの凄さに門外不出、周囲の国がおびえたとかなんとか」
パ「今の日本じゃ面倒さもあって人気はいまいちね。もちろん弾幕は出ないわよ」

魔「さて。占いを気にしない人は、気にしないで過ごすのがいいと思うぜ。
  正直、まぐれ当たりみたいな占いが多いし、すっぱりと忘れるべきだと思う」
パ「ぶっちゃけるわね」
魔「一生気にしない人は気にしない。そんなもんだ。
  次。知り合いが占いの結果を言って行動を強要するとき」
パ「風水にハマった両親から色々言われたり、
  あなたは呪われてます。わたしも呪われてますって言われたり、
  オカルト研で魔女の格好する友人がいたときとか」
魔「ずいぶんと限定的な状況だな」
パ「ゲームって素晴らしいわよ?」
魔「とにかく、そういうのはただの提案だと思って重視しないのがいい。
  良さそうならやるといい。所詮そんなもんさ」
  

魔「あとは、よくある12星座占いについて。あれは話半分、それ以下で聞くのがいいと思うぜ」
パ「たしか、星座占いの元は10個の星を使って占うんだっけ」
魔「そのうちの一つの星だけを使った占いなんだから、気にするほど当たるもんでもないんだ」
パ「そうそう当たるものではない! ってことね」
魔「なんでそう強気なんだ?」

魔「一番当たると思うのは自分の動物的カン、これだな」
パ「カンは磨けるしね。STGやっててもカンがいいときは意外と先に進めるし」
魔「弱点は疲れてたりすると発動しない、ってことだ。
  ベストコンディションでプレイしたいもんだぜ」
パ「わたしはいつも同じくらいのテンションよ?」
魔「いつも最低ギリギリなだけだろ」
パ「あの世との境でカスってテンションあげなきゃ」
魔「元気が一番だぜ、やっぱり」

-\eでも終わりません-
魔「今回はここまでだぜ、おつかれさま」
パ「読みにくかったでしょ。ごめんなさいね」
魔「突貫工事で書いたらしいしな。こっちからも謝っとく」
パ「では、これにて無駄知識講座は終了ね」
魔「じゃあ、幻想郷で会おうぜ」
パ「またね」



   魔理沙先生の無駄知識講座
   ---しぐさでわかる心の中---

--イントロ--
魔理沙「今日もノーレッジをあなたに。魔理沙だぜ」
パチュリー「人は付属しません、あらかじめご了承ください。パチュリーよ」
魔「だらだらと続けるのもなんだし、今回で最終回だぜ」
パ「最終回だから特別ゲストを呼んでみたわ」
魔「イの398号だ」
パ「え? そのコードネームみたいのは何?」
イ「(軽く礼)」
パ「黒子な格好なだけで、さくy……むぐむぐ」
イ「(手で口をふさぐ)」
魔「これから、紅魔郷に出てきた人たちのしぐさを、
  心理学とか私立探偵の教本あたりを使って調べていくぜ」
パ「現実に同じしぐさをしてる人がいたら、五割以上の確率で当たると思うわ」
魔「一時期流行った心理テストだと思うと分かりやすいかもな」
パ「で、なんでたくさん時の止まった人がいるの?」
魔「実際にポーズをとってる所を見せないと分かりづらいしな。
  イの398号に全員持ってきてもらったぜ」
パ「動きはじめたら怒られるわよ」
魔「大丈夫、イの398号にボムのスロット一つで手を打ってもらった」
パ「だから新作でボムの量が?」
イ「(ニヤリ)」

魔「あと、微妙に恥ずかしい話も出るかもしれないから、苦手な人は注意するか、
  さっくりこれを捨ててくれ」
パ「中学校の保健体育なんかよりも恥ずかしくないと思うけどね」
イ「自分で思うキャラ像を大切にする人もいるのよ、世の中には」



--ルーミアの場合--

魔「ルーミアといえば十進法のポーズだな。固まってる時もこの姿勢か」
パ「十進法の元ネタだと、顔のそばで両手をひろげるのよ?」
魔「まあ、気にするなよ」
パ「両腕を大胆に開ける人は自分に自信があるか、性格が明るいのよ」
魔「あのポーズの理由は揚力説や骨格説が有力だが、しぐさとしてはそんな意味だな」
パ「某博士じゃないんだから」

魔「そういえば、目を閉じて喋ってるときがあるよな」
パ「目を閉じるのは空想好き、ロマンチストに多い特徴ね」
魔「考え事をするときは、目を閉じるとやりやすくなるからな」
パ「どんな考え事をしてるのかしら」
魔「さあな」


--チルノの場合--

魔「チルノはつり目で腕組みしてるんだよな」
パ「つり目は冷静さに難あり、気が動転しやすいみたいね」
魔「現実につり目の人が読んでたら、所詮人相だし、と思っておいてくれ」
パ「なんだと? と思うようなら、このチルノを頭に乗せて5分くらい頭を冷やしてね」
魔「ちなみにチルノに関しては大当たり、ってとこだな」
パ「冷静さを失ったら戦いは負け。スポーツでも真剣勝負でも言われる言葉よ」
イ「うわ、チルノって夏にもってこいかも(チルノに抱きついている)」
魔「溶かすなよ」

魔「両腕を体の前の高い位置で組むのは相手に威圧感を与えたい人のポーズだぜ」
パ「強がってるチルノらしいわね」
魔「本人、結構プライド高いからな」
イ「あー、涼しい(くっついたまま)」
魔「まあ、溶けても時間戻せばいいんだけどさ」


--美鈴の場合--

魔「地味とか言うのもかわいそうになってきたな」
パ「じゃあ、説明してる間、地味じゃない服に着せ替えてもらう?」
イ「(こくこく)」
魔「じゃあ、そっちは適当にやってもらうとして説明だな」
パ「脱がすの早い……」
魔「メイリンは小首をかしげる、スカートをつかむの二つだぜ」
パ「あ、メイド服」
魔「小首をかしげるのは寝違えたか、疑問がある、相手を気に入ってないってところだ」
パ「寝違えた方に一票入れるわ。あ、ナース服」
魔「スカートをつかむのは不安や緊張を解消するため、ってことだ。
  緊張した人が、服とか物を力入れて握ってるのを見たことあるだろ?」
パ「気の使い手だけあって、相手の強さが分かるのかしら。
  え、体操服? しかも学ランを上に?」
魔「そろそろ次行くからやめてやれよ」


--パチュリーの場合--

魔「今やってる通り、眠そうな細い眼をしてるな」
パ「これは目が悪い人の大半がやってると思うわ」
魔「目を細くするとカメラのピントをしぼるみたいに
  遠くのものもはっきり見えるようになるぜ」
パ「最近あっちでは使い捨てカメラかデジカメばっかりだから、その説明は無駄かもね」
魔「テレホンカードの穴から遠くを覗くと、同じ事ではっきり見えるぜ」
パ「あっちでは携帯電話が主流で、テレカ使う人も減ったわ」
魔「……説明って難しいな」
パ「関東限定でパスネットとか、そういう亜種もあるんだけどね」

魔「しぐさ、これだけか?」
パ「そもそも動きたくないの」


--咲夜の場合--

魔「咲夜が見当たらないから、説明だけいくぜ」
パ「まず、怒ると口を尖らせるわね」
魔「これは自己中心的な人に多い。子供がむくれてるのなんか、この典型だな」
パ「自分が怒っている、と見せても大丈夫な長男長女、一人っ子や
  位は高いけど心が幼い人に多いわ」
イ「(むくれている)」
魔「そこ、口を尖らせない。咲夜はメイド長だから、多少勝手でも平気だって証明だな」
パ「実年齢は幼いんじゃないか、っていう議論には追い風ね」
イ「(ふてくされている)」

魔「次。変則的だが、両腕を体の前で組んでるな」
パ「体を守ってる感じの手よね」
魔「そうそう。あれは防御、拒否を示すんだぜ」
パ「館を守らなきゃいけないから、ある意味当然かもね」
魔「あと、胸に自信がないって人は手で隠そうとする。
  もっとも、これは可能性でしかないけどな」
パ「もっと大きくなりたいのか、単に恥ずかしがりなのかはわからないけどね」
イ「(赤面)」


--レミリアの場合--

魔「あの手は魔法のための動作の一環なんだろうな」
パ「現実にやってる人がいたら、無気力、疲れが溜まっているシグナルなんだけどね」
魔「目を閉じてるのはルーミアと一緒なんだが、
  問題があると目をつぶって考えているみたいだな」
パ「あんまり問題が起きないまま長くお嬢様をして鈍った思考力を
  フル回転させるための動作なのかも」
魔「あと、人にくっつきたがる向きがあると思うんだが」
パ「陽気な人に多くて、世話好き、苦労話をするのが好き。
  それに情にもろくて、憎めない人。そんな人がするらしいの」
魔「まあ、当たりって言ってもいいんじゃないか?」
パ「で、なんで目の前のお嬢様は見た目年齢が下がってるの?」
イ「趣味です」
魔「人の趣味をとやかく言う気はないけどな」


--フランドールの場合--

魔「妹様は相手に手のひらを向ける、あごを引いて見上げる、だな」
パ「手のひらを向けるのはいつでも弾幕を撃てるように、
  また相手の動きを制するのに使ってると思うわ」
魔「見上げて笑うのは、下手に出て相手と仲良くなりたいパターンと、
  自分を守りながら相手をつつくとか、猜疑心をもってるときのどっちかで使うぜ」
パ「この場合はもちろん、疑ってる相手をつっついてるわけね」
魔「意外につらい生活送ってるみたいだしな」
パ「妹様の時間はずっと止まっててほしいわ。本当につらいの」
イ「止めてると疲れるからたまには代わってほしいわ」


--霊夢の場合--

魔「霊夢は目を閉じる、両手を腰にやる、片手を上に挙げる、の三つだな」
パ「片手を挙げるのは戦うときの構えみたいね。
  武道、武術にもこんな構えがあるし」
魔「何かあったらすぐその姿勢になれるくらいの練習はしたんだろうな」
パ「目を閉じるのは何度も出てるから、いちいち繰り返さないわ」
魔「こっちはロマンチストみたいだがな。考えたセリフを言うときも目を閉じてるな」
パ「両手を腰にやるのは、絵描きが手を描かなくて済むように……むぐむぐ」
イ「(口を押さえている)」
魔「自分に自信がある、相手より優位に立ちたい、いつでも攻撃に移れる警戒状態の
  どれかが理由のはずなんだが、自信があるに一票だな」
パ「ぷはっ、……ふう。弾幕ごっこに自信あるみたいだしね」



--魔理沙の場合--

パ「魔理沙は、手を太股の間に入れる、スカートの端を持ち上げる、目を閉じるの三つね」
魔「目を閉じるのはいつも通りスルーするとして」
パ「スカートの端を持ち上げるのは、暑いから仕方なくか、
  人の目やエッチに関心があるが恥ずかしいから思わずスカートをいじる、の二択ね」
魔「名誉のために、暑いからにしておいてくれ……」
パ「太腿に手を当てるのは不安や緊張を紛らわせるため、
  もしくはエッチに関……むぐむぐ」
魔「(口を押さえている)ここだけの話だけど、弾幕くぐるのって不安なんだよ。
  プレイヤーやってる人は気合入れて頼むぜ」
イ「霊夢とは正反対なのね」
魔「正直な所、シューターになるかシューターになるかシューターになるか選べ!
  とか言って強化したいんだけど、都合ってもんがあるしな。とりあえず応援するだけだ」
イ「ところで。鼻も塞ぐと息できなくなるわよ?」
魔「あ」
パ「(天国の門が見えてきた……)」



--最終回--

魔「これで今回の講座はおしまい。おつかれさまだぜ」
パ「周りの友人なんかを、こういう目で見ると面白いかもしれないわ」
イ「私、実は咲夜だったんだけど、気付いた?」
魔「気が付かなかった人を探す方が簡単だろうな」

魔「さて、そろそろ終わるぜ」
パ「この作者での無駄知識講座も終了よ。こんなのに付き合ってくれた方、
  ありがとうね」
咲「第一回の体操なんかは特に実生活で役に立つはずだから、
  体に気をつけながらがんばってね」
魔「じゃあ、また幻想郷で会おうぜ」
パ「たまには図書館にも来てね」
咲「ありがとうございました」



   くろまくの一日。

目が覚めたら……5月でした。
冬なんかとっくに終わってます。
未だに雪が降ってますが。
どうやらすっかりみんなに忘れられていたみたいで。
そんなに存在感ないですか。
結構スペルカードに凝ったりしてるのに。

黄昏ながら飛んでいると湖が見えてきました。
湖岸には妖精さんが一人。
話してみるとここに住んでるチルノさんというそうで。
とりあえず旅は道連れ、仲間にしようと思います。

レ「10時のおやつにアイス3個、3時のおやつにアイス4個あげるからついてこない?」
チ「だめに決まってるじゃない」
レ「じゃあ10時のおやつにアイス4個、3時のおやつにアイス3個ならどう?」
チ「それならいいわ」

仲間ゲットです。
仲間というよりむしろ見た目先輩と後輩。もちろん私が先輩。
え? 先に出演したチルノが先輩?
だめ。こういう子は後輩じゃなきゃだめなんです。

風上に向かって飛んでいると巫女魔女メイドを発見。
みんな食べようということで意見一致。
各個撃破ということでまずはメイドさん。

レ「そういうことで頑張ってね」
チ「あんたから行きなさいよ」
レ「勝ったらアイスのホームサイズを進呈するわ」
チ「約束だからね?」

負けちゃったわけですが。
飛ぶ力もなくなっちゃったので二人でおやつを食べることに。

チ「ところでさっきの話、どっちも合計7つじゃない?」
レ「棒アイスとカップアイス、どっちがいい?」
チ「大福型アイス」
レ「今食べようと思ってたのに。はい、どうぞ」
チ「はんぶんこでもいいわよ」
レ「全部あげるのに」
チ「はんぶんこでいいってば」
レ「ほら」
チ「いいんだってば!」

うーん、子供は難しいです。



   門番の一日。

 魔女が紅い妖霧の中を行く。
適当に名もない妖怪たちを魔法でどかしながら、湖の中央の島を目指していく。
 妖怪たちの攻撃がやみ、魔女は安堵のため息をついた。
そして吸い込んだ空気と妖霧にせきこんでしまう。
魔理沙「これだけ強い妖気だと、普通の人なら三十分もつかどうかだな」
美鈴「普通の人じゃなくても三十分はもつでしょうね」
 目の前に現れた緑色の服の妖怪が、空中で一度足踏みをした。
少なくとも魔理沙にはそう見えた。
震脚の衝撃が弾幕に変じて周囲に広がっていく。
妖怪はさらに畳み掛けるように気の塊を魔女に撃ちこんでいく。
 魔理沙は反射的にマスタースパークを放ち、全ての弾をかき消した。
魔「邪魔だよ。ここの番人なんだろ?」
美「番人だから、邪魔をするのよ」
 ボムで傷ついた美鈴がセラギネラ9を撃ち出した。
実用性と形状美を兼ね備えたスペルカードに魔理沙は一瞬目を奪われた。
 直撃。
魔女は門番に排除された。

美「困ったなぁ、自分の足で帰ってもらうはずだったのに」
 門番は魔女を背負って紅魔館の門の前にいた。
そこには門の守護メイド隊が並んでいる。
美「そんなわけでこの黒いのを湖の外の安全な所まで運んで、
  適当に介抱して置いてくる役を引き受けてくれる子はいない?」
一列目左「美鈴さん、食べないんですか?」
美「この子はそこそこ強いから、また戦いたいのよ」
二列目中央の右「では私が。森の中に結界を張って中に入れておきます」
美「許可。気をつけて行ってきて」
 当の魔女はまだ目を回したまま門番の背中で動かなかった。

 巫女が紅魔館の門の前にいた。
門番が間に割り込んで立ちはだかる。
霊夢「あなた、何者?」
美「えー、普通の人よ。あんたは?」
霊「私は巫女をしている普通の人よ」
美「それはよかった、たしか巫女は食べてもいいって言い伝えが」
霊「どこの言い伝えよ」
美「外の世界の本とか、ごふっ」
霊「言い伝えるな!」
一列目右「あのー、拳ではなく弾幕で語ってください」
霊「そこ、冷静につっこまない!」

ルーミア「そこの黒いの、起きなさいよ」
 魔理沙は何度目かの呼びかけに目を覚ました。
魔「おはよう、ってあんたも同じ黒じゃないか?」
ル「人の通り道に布団敷いて寝るなんて信じらんないわ」
 魔理沙は夜の森で地面に敷かれた布団に、律儀にもパジャマを着て寝ていた。
いつもの服は風呂敷でまとめられて木の枝にかけられていた。
魔「私も信じられないぜ。一体どうなってるんだ?」
 魔理沙は自分の姿をまじまじと見つめた。
手には包帯やネコのキャラクターの絆創膏がついている。
パジャマの中も同じような状況だろう。
ル「あ、霧が晴れたみたい」
 木の間から見える空は、紅から紺に色を変えていた。
ル「霧がないなら飛んでいくから、もうどかなくていいわよ。じゃあね」
 妖怪は両腕を広げて飛び立った。
魔女はそれを見送ると、掛け布団を三つ折に畳みながらひとりごちた。
魔「それじゃ、私は神社にでも行ってくるかな。
  そこの人、お礼にお茶くらい淹れてやるぜ?」
 木の陰からメイドが一人、顔を出した。

二列目中央の左「美鈴さん、事件です!
        二列目中央の右がいつまでたっても帰りません!」
美「ただちに捜索隊を編成して。一刻を争う事態かもしれないわ」
 霧がなくとも紅魔館の門付近は賑やかだった。



   十二進法な一日。

 午前五時。
博麗神社に侵入する。
予想通り、紅白の巫女は布団で寝ていた。
さっそく作戦を開始。

 午前七時。
眠っている巫女の枕元で座ること二時間。
起きる気配なし。
外は既に明るくなっているが、
この部屋だけは夜の暗さにしてある。
 ここまでのポイント。
巫女は寝るときネグリジェを着る。

 午前九時。
眠っている巫女と一緒に寝ること二時間。
頭を撫でてみたり、ほっぺたをつついてみたが起きる気配はなし。
やはり周囲が暗いと朝は起きにくいものらしい。
 ここまでのポイント。
とてもおいしそう。

 午前十一時。
作戦終了。
外に出て結果を待つ。

 午後一時。
「あれ? やっと朝になったと思ったのに昼じゃない」
縁側で巫女が不思議そうに空を眺めている。
作戦は大成功だ。

 午後三時。
昼寝。

 午後五時。
リリーホワイトに遭遇。
撃墜される。

 午後七時。
ふて寝。

 午後九時。
紫に会う。
 前にもらったディマーケイションの使い心地を聞かれる。
巫女や魔女が「かすれなかったから」「ミスしたから」と
悔しそうな顔で出直すのがたまんないわ、と答えた。

 午後十一時。
吸血鬼が日傘を片手に神社の方へ飛んでいくのを目撃。
寝込みを襲うのは卑怯だと思う。
それ以前に、なんで夜中に日傘を持っていくんだろう。

 午前一時。
メイドが大きな風呂敷包みを抱えて神社の方へ飛んでいた。
話を聞くと、服とナイフが入っているとのこと。
「そーなのかー」と納得して別れたものの、
服をどこで着替えるのか聞き忘れる。

 午前三時。
黒い魔女が家の外に出ていた。
眠れないらしく、しばらくアンティークのリボンの話をする。
そのうちに中に招待された。
話の流れで、なぜか膝枕をしてあげることに。
やってあげたのに「硬いな」とか言われる。
あんたはどうなのよ。

 午前五時。
色々と言い合っているうちに魔女がウトウトとしてきた。
窓からは朝日が入り始めている。
もうしばらくここにいた方が良さそうな気がする。


  <あの日あの時あのセリフ>
 東方の皆さんにシチュエーションを変えて普段のセリフを言ってもらう企画。
方向性が微妙な気がしないでもない。


  リリカ編

  (8時の時報)
(オープニング曲)
「こんにちは、わたしリリカ! リリカ・プリズムリバーよ。
ちょっとおっちょこちょいな普通な女の子なんだけど、
魔法のキーボードで魔法の騒霊リリカル・リリカに変身できるの。
(中略)
氷の国の悪い人が人間の世界を一年中冬にしようとしているらしいの。
でもそんなの、ぜーんぶわたしがやっつけちゃうんだから!」
(中略)
(戦闘シーン終了。語り部分)
レティ「あなたにはもう一人、お姉さんがいるのです」
リリカ「ええっ?」
レティ「……」
(つづく、のテロップ)
-------
 夢で見た内容そのままです。文章が変なのはいわゆる原文ママだからです。
AstreA's HOME PAGEさんの魔法少女リリカがなぜか今夢に出るとは。
ちなみにリリカル・リリカって名前は東方スレネタです。

  ルーミア編

 中学校の林間学校。夜のきもだめし。
夏セーラー(半袖+白)のルーミアが友人達と歩いている所。
友人A「満月だから明るいし、こういうのもロマンティックじゃない?」
ルーミア「そうなのよね〜。お化けも出るし、たまんないわ」
友人B「さらっと怖いこと言わないでよ」
-------
 ルーミアは主役より名脇役になると思いつつ、結局ヒロインにしてみた夜。
思いついたきっかけは東方スレ。

  レティ編

 イタリアマフィアのボスみたいな服を着たレティ。
薄暗い豪華な部屋の奥の革張りの椅子に座り、片肘をついて葉巻を手に持つ。
周りにサングラスと黒服の取り巻きを配置。
そこに抗争をしている所の手先が捕まえられてこられる。
敵「その顔、ま、まさかお前は」
レティ「くろまく〜」
-------
 違う、なんか違う。なんでそんな威厳なさげですか。



インデックス