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カルパチアの城

Le Château des Carpathes / 1892

[カルパチアの城]

== Data ==

== Editions ==

== Story ==

トランシルヴァニアの山岳地帯に聳える通称《カルパチアの城》は、領主の末裔であったゴルツ男爵が姿を消して以来打ち棄てられ、附近の村人からは幽霊が出ると怖れられていた。ところがある日、その城の煙突から煙が出ていることが確認され、小さな村はたちまち大騒ぎとなる。勇敢な林務官ニック・デックは、迷信を信じないと公言するパタク医師を伴って山道を辿り、城に何が棲むのかを確かめに行くが、二人は超自然的な現象によって行く手を阻まれてしまう。

牧歌的な山村の何気ない一幕を描いた素晴らしい導入部に始まり、主人公が途中で交替していく風変わりな構成をもつ、ヴェルヌ晩年の代表作。この作家には珍しく、登場人物の恋愛感情がまともに描かれており、本国ではかなり人気のある作品のようである。科学的な道具立てはさほど特筆されるようなものではないが、トランシルヴァニアという土地柄を生かした怪奇趣味との奇妙な混淆が、独特の味わいを生み出している。

== Characters ==

  1. テレク伯爵 (Franz de Télek)
  2. ロッコ (Rotzko)
  3. ニック・デック (Nic Deck)
  4. ミリオッタ (Miriota Koltz)
  5. ラ・スティラ (La Stilla)
  6. ゴルツ男爵 (Rodolphe de Gortz)
  7. オルファニク (Orfanik)
last modified on 2006/12/15