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『十五少年』の電子テキストについて

かつて「物語倶楽部」というウェブサイトがありました。『グリーン・ゲイブルズのアン』の愛読者であるosawaさんという方が運営されていたサイトで、モンゴメリに関する研究の傍ら、明治時代の翻訳文学を大量にテキスト化して公開されており、その中には明治時代のヴェルヌ翻訳の中でもとりわけ有名な森田思軒訳『十五少年』も含まれていました。しかし、愛好者も多かったそのサイトは、ある日忽然とウェブ上から姿を消し、それからもう一年以上が経過しています。「物語倶楽部」のコンテンツのかなりの部分はアーカイバーで閲覧することができますし、また有志の皆さんによってテキストの収められたファイルが公開されるなど、osawaさんの労作の大部分には何らかの形でアクセスできるようにはなっています。しかしながら、それらのテキストは必ずしも校正を経たものではなく、手入力にはどうしても避け難い誤植等が残っていることも事実で、そのテキストの厖大さゆえに青空文庫などで校正を経て公開されるには今後かなりの時間を要すると考えられます。そこで当サイトでは、osawaさんの入力された森田思軒訳『十五少年』に校正を加え、底本に付いていた総ルビも復元して公開させていただくことにした次第です(現在第三囘までを公開中)。

校正にあたっては底本を最大限に尊重し、旧仮名および(ユニコードで可能な範囲で)旧漢字を使用しています。ただし、底本で用いられている小書きの(というよりも普通の活字を右上にずらして打ってある)ハヒフヘホに関しては(osawaさんは<small>タグで表現されていましたが)、ここではァィゥェォに置き換えました(「フハン」→「ファン」、「フホーベス」→「フォーベス」等)。ルビに関してはJavaScriptとCSSを利用して、ルビなし(デフォルト)・パラルビ・総ルビを選択できるようにしました。総ルビは概ね底本に基づくものですが、校正者の判断で変更している箇所もあることをお断りしておきます。パラルビに関してはosawaさんが付けておられたものは使用せず、校正者が主観により取捨選択して施しています。なお(上付きの)ルビ機能に関してはブラウザやOSの環境にかなり左右されますので、こちらでテストした環境(Windows XP + Opera8, Opera9, Firefox1.5(推奨), Netscape7, IE6)以外では意図したとおりの表示にならかったり、場合によってはブラウザのレスポンスが悪くなったりすることが予想されます。その場合は横付き(というか括弧書きの)ルビをご使用ください。なお、JavaScriptおよびCSSに関して改善方法のご提案がありましたらぜひお寄せください。

末筆になりますが、『十五少年』を含む厖大なテキストを丹精を凝らして入力されたosawaさんに、改めて敬意を表します。

== Links ==

  1. Wayback to the Story Club
    アーカイバーに保存されている「物語倶楽部」の入口。最後の日付はちょうど二年前の2004年12月25日。
  2. 青空文庫倶楽部「みんなの輪」
    『十五少年』を含む物語倶楽部救済ファイルをダウンロードすることができる。
  3. 児童書デジタルライブラリー
    国際子ども図書館が運営する電子図書館。明治29年に博文館から出た『十五少年』の初版を閲覧することができる(ただし解像度が低いのが難)。
last modified on 2006/12/24