サメの感覚

人間では見る、聴く、嗅ぐ、味わう、触るを5感といいます。サメの感覚はどうなっているでしょうか? サメは人間にはない感覚器官を2つ持っていて、いわば7感あるということになります。この残りの2つの器官は、振動や圧力の変化を感知することのできる側線と生物の微弱な電流や海流、地磁気を検地することのできるロレンチーニ器官です。ではサメの7感について紹介しましょう。

サメには瞼がある!?

サメの眼は丸く、ひとみは丸かったり、ネコの眼のように縦やあるいは横に細長かったりします。また瞬膜(しゅんまく)とよばれる瞼(まぶた)があるものとないものがあり、この瞼は下から眼を覆うように出てきます。サメが食いつく時に白目をむくといわれるのはこの瞬膜のせいです。おそらく眼を守るための適応でしょう。

サメの眼にあるレンズは球形で、人間の眼のレンズのように形が変わって焦点を合わせるタイプではありません。硬骨魚類ではこのレンズを動かして焦点を合わせることが知られていますが、サメではまだ確認されていません。遠視気味ではないかと推定する学者もいます。さらに、サメの眼にはネコの眼にもあるタペータムというものがあって光にたいする感受性を増加させ、まっ暗なところでもはっきり物を見ることができると言われています。しかし、水中での視界が空中にくらべ著しく悪いことを考えると、サメは餌を探すのに、視覚よりも嗅覚や聴覚に頼っていると考えるのが自然でしょう。

数キロ離れた音を聞き、百万倍に薄めた血の臭いがわかる

サメには人間のような外に突き出た耳はありませんが、内耳があり小さな管で外に通じています。サメが餌を探すのに最も重要な役目を果たしているのは、おそらく聴覚でしょう。サメは魚が傷ついてもがいている音を1キロも2キロも離れたところから気づいて近づいてくると言われています。

サメは吻端(頭の先端)のお腹側に鼻の穴が2つ開いています。サメの嗅覚は大変するどく1滴の血を百万倍以上に薄めても充分臭いをかぎつけることができるといわれています。学者のなかにはこの能力を称して「生きている鼻」と呼ぶ人もいるくらいです。サメは潮流や風で吹き流された臭いをたどって、大きく蛇行しながら獲物に近づきます。

ロレンチーニ器官・側線(生体電流を感知する!)

サメの特徴的な感覚器官としてよく取り上げられるのが、生き物の持っている微弱な生態電流を感知することができるロレンチーニ器官です。この器官はロレンチーニびんとも呼ばれ、サメの体のうち特に頭部に集中しています。サメの頭を良く見ると小さな穴がたくさん開いていますが、これがロレンチーニ器官です。カレイを砂のなかに埋めた実験では、みごとに砂の中のカレイを探し出しました。

このように、サメは音を聞き、臭いを嗅ぎ、物を見て、さらに振動や電磁場を感知することができます。このような優れた能力によって、サメは長い進化の歴史のなかで生き残ってきたのでしょう。

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