プロローグ

 私は大学を卒業し、某大手ゼネコンの土木構造物補修を専門とする子会社に入社し工務係の辞令を受けました。
工務係の仕事は土木学会では第6部門に属する仕事。見積,契約,出来高管理,労務安全管理の仕事でした。

ところで、その会社では新卒入社の待遇でしたが、私は同業他社の現場で現場事務、工務、技術補助の仕事をやりながら
大学に通っていたために既に4年間の実務経験がありました。

 その会社では、「女性だから」という理由で、始業前に早出してお茶出しや机拭きをするように命じられました。
その代わり、時間外手当はきちんと支払うと約束されました。私は最初はその約束は信じていましたよ。

 で、その時に入社した高卒の女子社員は総務部の経理に配属されました。
その少し前に入社した総務担当の女子社員は、短大をしたばかりでした。会社設立時に採用された経理担当の女子社員は年齢は私より上でしたが、前職はデーターエントリーだったとのことなので、女子社員で数年以上の事務、工務の経験を有する者は私一人だったんです。たぶん、そのことが後に語る熾烈ないじめの遠因だったのでしょうね。
 その他の社員は管理職で親会社からの出向兼務社員でした。
仕事内容は工務部の仕事の他にパソコンが得意だという理由で、平社員のいない技術部や総務の現在高作成等の仕事がかなり回ってきましたから、他の女子社員よりも多くて、でも他の女子社員から見れば私が優遇されているって見えたのかも知れません。

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