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 ◆◇◆◇・・・記者コラム「インターネットで読み解く!」・・・◇◆◇◆
   『ハードディスクを変えた起業家魂』『日本の自動車産業が開いた禁断』他
       
       裁判官の素顔 
                         1999/11/29 vol.21
                        (前回配信数960部+11部)
 
  裁判官というと、皆様はどういうイメージをお持ちでしょうか?
 
  この間、ドキュメンタリー番組でも取り上げられましたが、無表情でただ座ってい
 るだけ?っていうイメージがあるみたいですね。
  それと、結構有名な判決を出した裁判官、この間のセガのパソナルーム解雇事件。
 とか国労の判決とか判決を出した裁判官の名前がせっかく新聞に載っていても覚える
 人は少ないでしょう。私達は労働裁判官の名前と判決の動向くらいは研究しています。 
   
  私が係属している民事第19部(労働部)は比較的若い裁判官が多いせいか、上記
 のような「無表情で」云々とは思わないんですよね。結構組合の争議関係で応援がて
 ら、いろんな裁判を傍聴しますが、若い裁判官ほど細かいところで、個性的なしぐさ
 をする裁判官が多いんです。
  カジマ・リノベイト解雇事件を担当している裁判官は吉崎裁判官という方です。年
 齢は私と同じくらいじゃないかしら。
  東京労組の別ユニオンの解雇事件では地位保全・賃金仮払いの仮処分で賃金仮払い
 だけを認める判決を出しました。現在労働者側、特に組合がらみの解雇事件で反動的
 な判決が多い状況の中、それは喜ばしい状況であります。とはいっても裁判では油断
 や楽観視は禁物。特に私の場合は相手が日本でも有数の大企業がらみということもあ
 って、資本側、政治側の圧力は覚悟しなければいけません。いくら司法が独立してい
 ると言っても政治、経済面での力関係が出て、本当に公平な判決が出ているとは限ら
 ないからです。
 
  さて、その吉崎裁判官は最初の公判では「法律上**で」という言葉をやたらと使
 っていました。多い時は1日3回使っていました。私の方では、裁判官は権威付のた
 めにやたらと「法律上**で」という言葉を使っているような印象を受けました。
  それが先日の協議進行期日といって会議室での協議では、裁判官の「書類の名前だ
 けだと意味がわからないので実物を見る必要がある」という指摘で、会社から提出し
 てもらった証拠書類の分析について協議しました。「提出書類が大量にある」とこち
 らの弁護士が言った途端、裁判官の顔色が変わって「書類はできるだけ薄くして下さ
 い。厚いと判決を書くときに心理的圧迫感があるので」「両面コピーだと薄くなるの
 で両面コピーにしてくれたらありがたいのですが」と疲れたような口調で話していま
 した。裁判官の仕事大変なんでしょうね。とはいうものの私の頭の中で、裁判官の威
 厳とかが崩落したトンネルのようにガラガラとクラックが入って、音を立てて崩れて
 いくのでした。
 
  同日、私は鹿島の別の解雇事件にも原告に同席しました。(その事情については後
 日のネタにします。)その事件も同じ裁判官。ついでに会社側弁護士も同じ。東京支
 店の顧問弁護士だからね。何度も裁判官とは顔をあわせているのに、「お名前をおっ
 しゃって下さい。」と言うのです。おいおい覚えてないのかよ〜。書記官は覚えてく
 れているのに。とちょっぴり悲しかったです。


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