間違いだらけのゲイの認識
(異性愛者編)


同性愛者への偏見って一体どこから来ているんだろう? 僕たちはこの言われなき偏見によって日々苦悩しているというのに。
これを書いているうちに僕は少なからず傷ついてしまった。 思い付いたことをひとつずつ考えていたらこんなにも偏見が・・・・。 もっともっとあるだろうと思う。これが現実だ。
僕らってこんな恐ろしい世界に生かされてるんだな・・・・。 僕たちの生活はこの偏見との闘いだ。こんな偏見なんて打ちのめしてしまおう!


◇ 偏見1 同性愛者は汚らしい。

全く根拠のない言いがかりでどうしてそういうふうに思うのかが分からない。 アナルセックスのイメージがあるのだろうか?
同性愛行為自体が汚らしいとでも言いたいのだろうか?


◇ 偏見2 同性愛者は自分の身の周りにはいない。

認識不足と言うしかない。最低でも2〜3%の割合で同性愛者は存在している。 同性愛者がカミングアウト出来ない状況であることを考えてみる必要がある。 その認識不足がどれほど同性愛者を傷つけているかも知る必要がある。


◇ 偏見3 同性愛者は不特定多数とセックスをする。

そういう同性愛者もいる。異性愛者もそれは同じことだ。 でも、同性愛者の割合が大きいかもしれない。 でも、どうしてその割合が大きいかを考える必要がある。


◇ 偏見4 男性同性愛者はアナルセックスが好きだ。

これは間違いだ。アナルセックスしかしないと思っている人も多いがこれも間違いだ。 もちろん好きな人もいる。でも、数は少ない。ほとんどの同性愛者のセックスはフェラチオだ。


◇ 偏見5 男性同性愛者は女性的である。

これも間違いだ。オネエの割合は2〜3割くらいかもしれない。逆に男性的な同性愛者が多い訳でもない。 どこにでもいる普通の男性が多い。だから「隠れホモ」と呼ばれ同性愛者だと周りに気付かれないだけだ。


◇ 偏見6 同性愛者は日陰の身だから表へ出てはいけない。

とんでもない話。まるで悪いことでもしているみたいな言い方。 本気でそう思っている人はほとんどいないかもしれないけど、いたら話もしたくない。 自ら進んで表に出ようとは思わないけど、本当は隠す必要なんてないと思う。


◇ 偏見7 同性愛者は同性同士で結婚するべきではない。

誰もふたりの愛を止めることは出来ない。その行き着くところが結婚だとすれば、それはむしろ自然なこと。 結婚することが全てではないけれど、そういう選択肢もあって当然。


◇ 偏見8 同性愛者は普通の職業に就いてはいけない。

職業の選択は性的指向とは無関係だ。現に多くの同性愛者は普通の職業に就いている。 問題なのは性転換した人や戸籍上の性と逆の身なりをしている人だ。 本当は、そういう人たちも普通に働く権利があるにも関わらず働く場所を限定させられている。 ニューハーフのOLがいてもいいはずなのにね。


◇ 偏見9 同性愛者は人前で恋人と手を繋いだり腰に手をまわしたりしてはいけない。

誰もそんなことを言う権利なんてない。自然な愛の形があって当然。 同性愛者は普通にデートすることも出来ないのが現状。 なにも他人にふたりのアツアツぶりを見せびらかす気はないんだけど、自然な感情表現を押し殺す必要なんてない。


◇ 偏見10 同性愛者は病気なんだから同性愛を治すべきだ。

これも間違い。まず、同性愛は病気ではない。広辞苑を読みましょう。 性的指向を変えることは出来ないし、変える必要もない。 もし異性愛者を同性愛者に変えれるんだったら話は別だけどね。


◇ 偏見11 同性愛者は聖書に反することをしているから悪い。

聖書の最大の過ちは同性愛を禁止していることだと思う。 この教えによってどれほどのクリスチャンの同性愛者が苦悩したことか。 聖書が全てではない。神だって間違うことはあるのだ。 もし、同性愛者であるにも関わらずクリスチャンであるという理由で同性への想いを絶っている人がいたら僕はその人を軽蔑する。 キリストより自分が大切だ。そんなことは当たり前だ。自分に嘘をつくことなんて絶対に出来ないもの。


◇ 偏見12 同性愛者にはエイズ患者が多い。

エイズを同性愛者の病気に仕立て上げたのはあの男だ。薬害エイズをカムフラージュするために。 あの男は死刑になってもおかしくないはずだ。そのくらいのことはしている。


◇ 偏見13 同性愛者のセックスは子供を作れないから同性愛は良くないことだ。

いつもまことしやかに語られるこのフレーズ。子孫を残すことは動物にとって極自然な営みで素晴らしいことだ。 そのことを踏まえた上で言いたい。人間は子供を作るためだけにセックスする訳ではない。 むしろ快楽のためにすると言った方が正確だろう。 子供を作れない異性愛者の夫婦は悪いの?「作れない」ならまだしも「作らない」夫婦は悪い夫婦なの?


◇ 偏見14 私たちは同性愛者を差別していない。

確かに欧米のようにあからさまな差別は存在していない。 でも、日本社会の根底にあるいはあからさまにホモ嫌悪は根強くある。 毛嫌いから来る様々な言動は日々同性愛者を苦しめている。
生かさず殺さず的な曖昧な重圧は、ゲイリブの心をなえさせ易いところがある。 あからさまな差別はゲイリブ魂の炎をメラメラと燃えさせるのだろうけど。


◇ 偏見15 同性愛者を笑い者にすることは悪いことではない。

障害者を笑い者にすることは悪いことだが、同性愛者を笑い者にしても良いという変な風潮がある。 漫才では同性愛者は笑いのネタになっている。これは考え直すべきだ。
ネタにしている側はおそらく何の罪の意識もないのだろうが、 ネタにされている側は自分が笑われる存在だということを思い知らされる。 これは自己否定に繋がったりする。特に少年期にはアイデンティティの確立に影響を及ぼす。 これによって自殺に追いやられた少年もいるのだ。

漫才に限らず日常のあらゆる場面で同性愛者は笑いのカモだ。 自分が同性愛者であるにもかかわらずその笑いに同調せざるを得ない状況は、残酷というしかない。 異性愛者になりすますことは難しいことではないが、心中は決して穏やかではない。


◇ 偏見16 同性愛者とは関わりたくない。

そう言う異性愛者とは関わりたくない。どこまでも平行線で行きましょう。 でも、同性愛者とは関わりたくないと思っている人でも知らないうちに関わっている可能性がある。 職場で、学校で、家庭で、近所で。同性愛者は普通にどこにでもいるものなのだから。
あなたが知らないだけよ。


◇ 偏見17 どうして同性なんかに性的にひかれるのかが分からない。

それを言うならお互い様。誰も性的指向の理由なんて説明できないし、する必要もない。
好きだから好き。それだけよ。


◇ 偏見18 世の中は異性愛者のためにある。

大きな勘違い。何様だと思ってるのかしらと言うしかない。世の中は全ての人のためにある。 世の中は異性愛者が生き易いようにできているからといって、 それにあぐらをかいて同性愛者を見下す態度は敖慢と言うしかない。


◇ 偏見19 同性愛者が人権を主張するのは間違っている。

同性愛者だって社会のために働いている。税金も払っている。社会保険料も国民年金掛金も払ってる。 親の面倒だってみている。
たとえば、同性愛者は配偶者を持てない。結婚が認められていないのだから当然だけど。 配偶者に相当する人がいても配偶者控除が受けられない。 そもそもこの配偶者控除というものは、家庭を守る専業主婦のための制度なんだろうから男性同性愛者の場合は なくてもよい。社会通念上、男性は働いて家族を扶養することになっているからだ。 でも、女性の同性愛者にとっては全くこの理論は通用しない。

配偶者として認められないことに伴う不利な事柄はいろいろある。年金にしてもそうだ。 遺族年金をもらうことはできない。保険金の受け取りにしてもそうだ。相続権にしてもそうだ。お墓にしてもそうだ。 この配偶者マジックは社会のいたるところにある。

こういう法律の整備がない状態で同性愛者が同性愛者として人間らしく生活することが出来る訳がない。 日本もフランスやオランダやアメリカのようになるように法整備を急ぐべきだ。


◇ 偏見20 同性愛者は異性愛者と偽装結婚するべきではない。

基本的には僕もそう思っている。でも、同性との結婚を認められていない以上こういう道を選択せざるを得ない状況だ。 子供がほしいというのも大きいかもしれない。でも、何よりも大きいのは世間体だろう。 仕事上の昇進の問題もあるだろう。

日本の同性愛者の殆どは異性と結婚している。 妻とだけはセックスOKという人もいる。子供ができてからセックスレスという人もいる。 結婚してから同性愛に目覚めて本当の自分を発見したという人もいる。そういう人は大変だ。 今まで抑圧してきたものが爆発する訳だけど、一歩を踏み出す勇気は並々ならぬものがあるらしい。

純粋な同性愛者は結婚するべきではないと思う。また、不可能だとも思う。


◇ 偏見21 同性愛は遺伝する。

これは全くのデマだ。本気でそんなこと思ってる人はいないだろうけど。


◇ 偏見22 同性愛者のセックスを想像すると気持ち悪い。

気持ち悪くないなんて思ってもらわなくて全然構わない。 異性愛者のセックスも人それぞれ。同性愛者のセックスも人それぞれ。 セックスは極めて個人的な行為だ。誰に迷惑をかける訳でもない。 気持ち悪ければ想像しなければいいのだ。


◇ 偏見23 同性愛者なんてこの世からいなくなってしまえばいい。

生まれ落ちたときから同性愛者で、しかも自分の意志ではそれを変えることは出来ない。 しかも治療して治すことも出来ない。それを分かった上でこんなことを言えるのならそれは悪魔だ。


◇ 偏見24 同性愛者には芸術家が多い。

確かにそれは歴史的に証明されているように見える。事実かもしれない。 でも、僕の知る限りにおいてはこれは間違っているように思う。 少なくとも僕の周りの同性愛者にはひとりもいない。 これはたまたま僕の周りにいないのではなく一般的にそうだと思う。 平々凡々した一般人がほとんどだ。

ただ言えることは、芸術的な才能を持っている同性愛者は異性愛者に比べて芸術への道を突き進み易い状況にあるということだろう。 だから変に同性愛者を賛美してみてしまうことは危険だ。


◇ 偏見25 同性愛者でも美少年なら許せる。

こういう考え方も危険だ。「・・・なら許せる」的発想は偏見そのものだ。 オコゲはこういう発想から来ているのだろうか?
「美少年=同性愛者」という訳では全くない。


◇ 偏見26 あの人は絶対に同性愛者ではない。

ナヨナヨしているから同性愛者だと思っていたら全然違っていたり、 どう見ても男性的なのにバリバリの同性愛者だったりすることはザラにある。 だから「絶対にあの人は同性愛者ではない」と外見やしぐさで判断することは出来ない。


◇ 偏見27 自分の家族が同性愛者だと知ったらパニックになる。

まず、同性愛者はどこにでもいるものだという認識を持つこと。そして勉強する姿勢を持つこと。 一生、隠し通せる同性愛者がほとんどだ。でも、隠してるつもりでも地が出てしまう人もいる。 家族の理解があるとないとでは、その人の人生は雲泥の差が出て来る。


◇ 偏見28 同性愛者から金を脅し取っても良い。

同性愛者の弱みに付け込んでそういう悪事を働くとんでもない奴等がいる。 そういう奴等は地獄に落ちる。


◇ 偏見29 同性愛者は可哀相な人たちだ。

薄っぺらな同情は迷惑だったりする。 可哀相な状況は変えるべきだし、同性愛自体は可哀相であってはならないひとつの愛の形だ。


◇ 偏見30 同性愛者がエイズになってもそれは自業自得だ。

同性愛者であれ、異性愛者であれ、感染の原因がセックスであれ、血液製剤であれ、輸血であれ、 それはあまり関係ないことだ。みんな同じ被害者なのだ。


◇ 偏見31 同性愛者は幸せになる権利がない。

同性愛者も在日韓国人も障害者も異性愛者もHIV患者も部落出身者も誰だって幸せになる権利を持っている。 偏見とは恐ろしいものだ。でも、もっと恐いのは偏見とは恐ろしいと思いつつ、知らないうちに偏見を持っていることだ。


◇ 偏見32 同性愛者はセックスばかりしている。

セックスの回数と性的指向は全く関係ないことだ。性だけにスポットを当てて拡大解釈するのは危険だ。 同性愛者だってあらゆるファクターを持っている。異性愛者と同じだ。 そのあらゆるファクターのひとつがセックスなのであって、セックスが全てである訳がない。


◇ 偏見33 同性愛者は変態であり異常である。

広辞苑を読みましょう。
そもそも変態という定義よりも変態と言って一段上から見る態度に問題があるんだと思う。 極端な話、ウンコを食べてもいいじゃない。動物とセックスしてもいいじゃない。 パンツかぶって喜んでもいいじゃない。誰にも迷惑かけないで社会人としてちゃんとやっていれば、 個人的な楽しみを誰からとやかく言われる筋合いはないと思う。


◇ 偏見34 同性愛者は頭がおかしい人たちである。

同性愛者は精神障害者ではない。だから治療の対象にはならない。 自分が理解出来ないことを「頭がおかしい」という言葉で片づけようとするのは軽率な行為だ。


◇ 偏見35 同性愛と聞いただけで気持ち悪い。

気持ち悪い人を気持ち悪くなくすることは出来ない。 ただ、そういう軽はずみな感情表現によって深く傷ついている人のことを思いやってもバチは当たらない。 お大事に。


◇ 偏見36 「ホモ」「オカマ」「レズ」という言葉は侮蔑語ではない。

問題なのはどういうシチュエーションでそれらの言葉が使われているかだ。 現状は、同性愛者にとって屈辱的な意味を持って使われている。 それらの言葉は同性愛者を指す言葉であると同時にさげすみの言葉でもあるのだ。
「ゲイ」、「レズビアン」という言い方はそういうさげすみの意味を含まない的確な表現だ。


◇ 偏見37 異性愛者は「ストレート」であり、「ノーマル」である。

と言うことは同性愛者は曲がっていてアブノーマルということになってしまう。 こういう無意識な見下しが異性愛強制社会にはなにげなく存在している。


◇ 偏見38 多数決原理で物事を考えるのは全て正しい。

多数派の考えが全て正しい訳ではない。全ての人があらゆる場面で多数派にまわる訳ではないからそれは理解できるだろう。 少数派の意見を尊重することも大事なのだ。同性愛者は絶対に多数派になることはない。 同性愛者は根も葉もないことを主張している訳ではないのだ。耳を傾ける寛大さが必要だ。


◇ 偏見39 同性愛者は同性であれば相手は誰でもよい。

これも歪んだものの見方だ。もちろんそういう同性愛者もいるかもしれない。 こういうタイプを「誰専」と呼ぶ。でも、本当の「誰専」と会ったことはない。 同性愛者の間で「誰専」という言葉は軽蔑して使う場合が多い。でも、ほとんどの場合は冗談で使っている。

一般的な同性愛者は好きなタイプがハッキリしている。 主なタイプの型は「老専」「デブ専」「若専」「ジャニ専」「筋肉専」等だ。 「老専」でも中年のおじさんだったら誰でもいい訳ではない。「デブ専」でも何専でもそうだ。 いろいろな好きな要素が重なり合ってはじめて「好き」になるのだ。 同性愛者だって本物の恋愛は存在する。当たり前のことだ。


◇ 偏見40 「おすぎとピーコ」と「カルーセル麻紀」は同じである。

ゲイとオネエとニューハーフは違う。性的指向と性自認は全く別物なのだ。 ゲイは男性同性愛者の総称で、性的指向が同性に向いている人を言う。 その中で自分は女性だと思ってるのがオネエとニューハーフで、 体を女性に変えたいと思う人がニューハーフで変えたくない人がオネエだ。 オネエでも自分は男だと思っている人もいる。あ〜ややこしい。


◇ 偏見41 コップで水を飲むとき小指を立てるのは同性愛者である。

オネエでも小指を立てる人もいれば立てない人もいる。割合的には立てない人が多いと思う。


◇ 偏見42 同性愛者はラブホテルを使用してはいけない。

レズビアンの場合は知らないけど、ゲイの場合は断られることがたま〜にある。これも困ったものだ。 だったら同性愛者はどこでセックスをしたらいいのだろう?どうしていけないのだろう?

理由として考えられるのは、他の客に見られたときに変な噂が立って客が少なくなるからかもしれない。 変な噂の中にはエイズのこともあるのかもしれない。営業に響くという理由であればこちらも強くは言えない。 商売だからしょうがない。

でも、変な噂の方が間違っているのであって同性愛者を締め出すこと自体、失礼なことだということは言っておきたい。 そして、同性愛者専用のラブホテルがないこと自体、発想が貧困だし商売が下手だと思う。 あれば繁盛すると思うんだけどね。



最後まで読んでくれてどうもありがとう。
そんなあなたは一体何者? 本当は異性愛者に読んでもらいたいのよね。
同性愛者への偏見募集中です。こんなのもあるよと気付いた人はどんどん教えてください。
ひとつずつつぶして行きましょう。分からない人には説明しなければ分からないんだから。
説明しても分からない人には分からないんだろうけど・・・・


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