留学体験記 23  永井里絵さん

  ムリしなくても、留学したということで、必ず意味はあるはず。

                     制作:留学ネットワーク

行った期間 4年
主に住んだ場所 ボルチモア郊外
主に通った学校 タウソン大学
主に学んだ内容 美術史、ドイツ語
行く前の身分 高校生
帰国後の身分 美術商勤務


 永井里絵さんは現在、TIOとJOYという、2つの独立ビジネス
を営んでいる。前者は翻訳や通訳のサービス、後者は英会話や日本語
会話のサービスだ。4年間の留学を終え、若干の会社勤めをした後、
半年でこれだけのものを立ちあげたというのには、驚いてしまった。

 その永井さんが留学を決めたのは高校3年生の5月。
 「高校1年の時、ワシントン州にホームステイしたことがあったん
です。それでアメリカの文化や英語のリズムは好きになったんですが、
その時はまだ留学までは考えていなかった。だけど3年生になって、
雑誌の中で留学斡旋業者を見つけ、行きたい気持ちがむくむくと頭を
もたげてきたんです(笑)。英語トレーニングも含め、準備はそれほ
ど大変ではなかったですね」。

 ホームステイ経験があったからだろうか、渡米直後は“戻ってきた
んだ!”という感慨まであったという。
 ただ、東部のメリーランド州は、西部のワシントン州ほどリベラル
ではない。
 「なにかにつけて『アジア人』という目で見られるのがショックで
したね。カルチャー・ギャップに悩むあまり、自殺してしまった友人
もいたくらいです。私も精神的にかなり参ってしまいました。ただ、
教授はそこらへんをきちんと考慮に入れてくれたのがありがたかった
し、また現地で日本語を教えていたというのも、気持ちのゆとりにつ
ながりましたね」。

 そんなこともあってか、永井さんは日本人同士で強く連帯すること
も決して否定しない。これは留学体験者としては珍しい意見だ。
 「異文化の中では辛いことも絶対にあるはず。そんな時は、日本人
同士で固まってもいいからとにかく自分を守ってほしい。そして焦り
は禁物。ムリしなくても、とにかく留学したということで、必ず意味
はあるはずです」。

 学校では美術史全般を習ったのだが、やはり文科系的な科目なので
ついていくのは大変。精神的なことまでケアしてくれたという教授に
対する尊敬と信頼とで、何とかついていったという。

 帰国後は美術商などに勤務するが、前述の通り現在は独立ビジネス
を営む永井さん。
 「留学して変わったことですか?柔軟性がついたというか、どんな
人とでも普通に接することができるようになりましたね。元々美術は
好きだったんですが、その楽しみ方も深くなったような気がします」。

 なお、TIOとJOYの内容は、ホームページでも見ることができ
る。URLはそれぞれ、下記の通り。
http://www.galstown.com/business/001/tio/index.html
http://www.galstown.com/business/001/joy/index.html



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