アルゼンチンの概要

1・地勢
南米大陸の南端に位置し、ブラジルに次ぐ大国。総面積は276万7,000Ku。 地勢は大きく4つに分けられる。西部のチリを国境を形成するアンデス山脈地帯、 北部の西アンデス山麓から南パンパに沿って広がる肥沃な森林地帯、中央部の パンパと呼ばれる大平原地帯、南部の起伏に富む半砂漠地帯である。

 2・気候
首都ブエノスアイレスとその周辺のパンパは温暖で気候がはっきりしており、 北部および東部は亜熱帯性気候、南部パタゴニアは亜寒帯性気候、フェゴ島は 寒帯性気候

3・歴史
1516年、ソリスの率いるスペインの探検隊によりスペイン領となる。
19世紀に入り、スペインの力が弱まるに従い、独立の気運が高まる。
1816年、「リオ・デ・ラ・プラタ合衆国」として独立を宣言。
1826年、憲法の制定され「アルゼンチン共和国」となる。
1853年、独立後、マヌエル・デ・ローサの独裁恐怖政治を経て、この年、共和国 憲法発布、パラグアイとの戦争も終結して国家発展の基礎がつくられる。
20世紀初頭、2度の世界大戦では諸外国への物資供給国として利益を得、世界 有数の富裕国となるが、大戦後、労働者階級の不満を背景にぺロン大佐を含む 軍部よるクーデターが起り、1946年以降9年間独裁政権が続くことになる。
ぺロン亡命後も軍政と民政が繰り返される不安定な時期が続き、1982年、フォー クランド島をめぐっての英国との戦争で敗れて軍事政権が崩壊、1983年、民政 移管が実現し、現在に至っている。

4・政治
1853年制定の憲法に基づくもので、立憲共和制、三権分立の民主政治である。
国家元首は比例代表制選挙で選ばれた大統領選挙人団の過半数の支持で決定。 過半数獲得者が無ければ、国会が選出。連続再選は禁止されている。
議会は2院制で上院は連邦、・各州議会は各2名を選出。任期9年、3年毎に3分の1 改選。下院は比例代表制により、直接選挙で選出。任期は4年で、2年ごとに半数改 選。

5・経済
牛肉、小麦、羊毛の世界的な輸出国として知られ、現在でも輸出収入の約7割が 農牧畜関係である。
第二次世界大戦後、特にペロン政権下に工業化を急速に推し進めてきたが、従来の 農牧畜業と調和して発展してこなかったため、1950年代より経済発展の停滞とイン フレに悩まされ続けてきた。以降、極端な工業化を反省し、農牧畜業の振興、基幹産業の拡充をはかり、積極的な外資導入政策も行ってきた。
長い間、インフレと財政赤字とが続いていたが、1991年に任命されたドミンゴ・カバロ経済相は、通貨供給の制限、ペソとドルの交換を全面保証、為替ルートの固定とい う政策を実行し、インフレ鎮静に成功。

6・文化
@音楽
タンゴは19世紀末、ブエノスアイレスの下町に生まれた舞曲で4分の2拍子の歯切 れのよいリズムとセンチメンタルなメロディーで、20世紀初頭ヨーロッパに紹介さ れ、一大センセーションを起こした。
A美術
北西部に住んでいたディアギータ族が考古学研究上興味深い物を残している。 埋葬の甕棺に施された幾何学模様、土器・武器・髪飾りにあしらったネコ科動物の 模様である。彼らは高水準の冶金術を持っており日常品や祭礼用品が出土されている。また植民地時代の優れた聖堂建築も多数残っている。

7・社会
@人種
97%がヨーロッパ系の白人(イタリア系35.5%、スペイン系28.5%など)で、北西 部のチャコ州杜南のパタゴニアには、わずかながらインディオが居住している。
A言語
公用語はスペイン語
B宗教
国教はカトリック教で国民の90%がカトリック教徒 信教はの自由は保障。

 
8・交通
@バス
コレクティーボと呼ばれるバスは、ブエノスアイレス市内から郊外まで多くの路線を走っている。本数の多く(昼間は3〜4分間隔) 停留所は4〜5ブロックごとにあり、停車するバスの番号と運行路線が表示されている。(まあ!便利!言葉が解ればさらに便利)ワンマン制で、市内は最初の一区画の料金が0.5ペソで、それ以降の料金は一律70センターボ。郊外は区間距離によって異なる 切符は車内の自動販売機で購入。紙幣は使えないので注意。

アルゼンチンのバス

 乗る前に路線と番号をよーーく調べておくべし。複雑なのだ。運転は荒いので、車内でのケガに注意?スリにも注意。

A地下鉄
市内の地下鉄は70年の歴史を持つ。市営だったものが1994年に民営化された。5月広場(plaza de Mayo)を基点に放射状に伸びるA・E・D線とレティロ(Retiro)・ コンスティツシオン(Constitucion)を結ぶC線、レアン(L・ALem)・フェディリコ・ラクロセ(F・Lacroze)間のB線の5路線。
中でも日本人にお勧めなのは懐かしい「丸の内線」に乗れることでしょう。あの赤い電車、日本ではステンレスの新型車両に変わった後、ブエノスアイレスに行ったのです。B線は全部あの赤い車両です。日本から持って行ったまま使っているので以前は「新中野」とか「後楽園」という行き先のままで走っていました。また、動く博物館とでも言えそうな木枠の電車が走るA線も見物です。日本の地下鉄よりも開設が早かった(1913年)事、銀座線は視察団がアルゼンチンのを見て作ったのです。

ブエノスアイレスでは、この電車が導入された当時は他の車両に比べて格段に奇麗なので日本から最新型車両を導入したと思われていたそうです。
乗車券はフィチャと呼ばれる専用の代用コインが使われる。均一料金(50センターボス)、乗り換え自由でも路線が少なくけっこう不便。

Bタクシー
車体が黄色と黒で統一されており、わかり易く、台数も多いため比較的気軽に利用できる。
大型と中型があるが、料金は均一、基本料金1・12ペソ、150m毎に0・14ペソずつ上がる。大きな荷物があると別料金を請求される場合があるが、原則としてメーターどおり。 チップの必要はなく料金の端数切り上げ程度で可。
もっと便利なのがレミスと呼ばれるハイヤー。 市内にハイヤー会社はたくさんあり市外はもちろんどこでも行ってくれて 料金はタクシーなみ。これは利用しない手はないよね。たいがい電話で呼び出すシステムなので、近いところならタクシーの方が便利。

C鉄道
アルゼンチンはかつて4万2000kmの鉄道網をもつ世界有数の鉄道国 であったが、赤字がかさみ、現在ブエノスアイレスとマンデルプラタ、フニ ン間を結ぶ2路線を除き運行されていない。 使わないほうが無難です。

D航空
かなり発達しておりブエノスアイレスを中心にアルゼンチン航空、アウスト ラル国内航空などが国内をカバーしている。
アルゼンチン航空:国際線および国内線
アウストラル航空:国内線のみ
Lapa航空:国内線とウルグアイのコロニアまで
Aero Chaco:北部のローカル航路
Pinguino:パタゴニア南部のローカル線

 



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