〜フランスの歌をあなたに〜
第三回【Comme D'habitude】
今回はちょっと趣向を変え、同じ曲に対し、国が変わればどんな歌詞がつけられてしまうのかを見ていきたいと思います。そこで取り上げるのがこの歌「コム・ダビチュード」、日本語の題で「マイ・ウェイ」。
なんや、フランスの歌と違うやん!・・・と、思わずそこで突っ込みを入れてる君!話は最後までしっかり聞きましょう。 ヾ(o ̄;
)
さて、気を取り直して話を進めますが、この曲、日本では、結婚式に父親が涙ながらに歌う定番の歌となっていますよね。娘に対する万感の思いがついこもりすぎて、感動はするもののちょっと・・・という気持ちに思わず駆られた方も多いと思います。
それではまず、その日本語版の「マイ・ウェイ」の歌詞は・・・・と思ったけど、手元に見当たらない・・・ネットも調べたけど、やっと見つかったところは有料のカラオケ・サービス・・・ /(-_-;)
と言うわけで、日本語版の歌詞は皆さんの記憶にお任せすることにしておいて、まずはこの原曲と思われる、英語版の「
My Way 」の歌詞っていったいどんな内容なのかを見ていくことにしましょう。 (^-^;A
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“ My Way ” 作詞:ポール・アンカ ・作曲:J・ルボー、C・フランソワ 歌:フランク・シナトラ --- 一番 --- “ And now, the end is near, ” (そして今、最後の時が近づき) “ And so I face the final curtain ” (人生の幕を私は迎えようとしている) “ My friend, I'll say it clear, ” (はっきりと胸を張ってそう呼べる友人たち) “ I'll state my case of which I'm certain ” (自分の意見だってはっきり言えるくらいだ) “ I've lived a life that's full ” (この波乱に満ちた人生を私は生き抜いた) “ I've troubled each and every highway ” (あちこちのハイウェイで、よくもめ事も起こしたものだ) “ And more much more than this, I did it my way ” (だけど、それ以上に、私は自分の思うように生きてきた) “ Regrets, I've had a few ” (後悔、そんなものはほとんどない) “ But then again too few to mention ” (だが、取り立てて言うほどの人生を送ったわけでもない) “ I did what I had to do ” (やらなきゃならないことを私はやって来た) “ And saw it through without exemption ” (一つの例外もなくやり通してきた) “ I planned each charted caurse ” (人生の設計を計画立てて) “ Each careful step along the byway ” (たまにそれる脇道も注意深く進むようにしてきた) “ And more much more than this, I did it my way ” (だけど、それ以上に、私は自分の思うように生きてきた) “ Yes, there were time, I'm sure you knew ” “ When I bit off more than I could chew ” (それは確かに、手に余るようなことに関わったこともあったが) “ But through it all, when there was doubt ” “ I ate it up and spat it out ” (でもその全てを通して、納得がいかなければ 議論に熱中もしたし暴言まで吐いたことだってあった) “ I faced it all, and I stood tall ” (堂々と胸を張って、全てに正面から立ち向かい) “ And did it my way ” (私は自分を貫き通してきたんだ) --- 二番 --- “ I've loved, I've laughed and cried ” (人を愛し、大声を上げて笑い、あるいは泣き叫んだこともあった) “ I've had my fill, my share of blue jeans ” (大食いもしたし、作業着に身をくるんで働いたりもした) “ And now, as tears subside ” (だが今は、涙も枯れはて) “ I find it all so amusing ” (人生に起きた全てが面白く思えてきた) “ To think I did all that ” (私がその全てを経験してきたんだと考えることが) “ And may I say not in a shy way ” (そして、それを臆面もなく言えることが) “ Oh no ! Oh no, not me, I did my way ” (そうだ!私ならはっきり言える、私は自分を貫き通してきたんだと) “ For what is a man, what has he got ” (一人の人間であるためには、人は何を手に入れるのだろう?) “ If not himself, then he has not ” “ To say the things he truely feels ” (もしそれが自分自身でないのなら、 本当に感じたことを口にすることさえ禁じられてしまう) “ And not the words of one who kneels ” (目の前でひざまいている人の言葉を信用することさえも) “ The record shows I took the blows ” (だが、今までの記録が示す通り、私はそんなものは振り払い) “ And did it my way ” (私は自分を貫き通してきたんだと胸を張って言えるんだ) |
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あぅぅ・・・最後の方の訳はちょっとあやふや・・・(〜_〜;A
まっ、それはともかく、これって単なるわがままなオッチャンの歌とちゃうん・・・?なんだか、今までの歌のイメージがガラガラと崩れ落ちていきそうな・・・ /(-_-;A
さてっと、それではいよいよ本題のフランス語版の歌詞を見ていくことにしましょう。日本語及び英語の歌詞のイメージを頭の片隅において、これから書くフランス語版をご覧下さい。
なお、題名の「コム・ダビチュード」は、直訳すれば「いつものように」という意味になります。それではどうぞ。
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“ Comme D'habitude ” (今回はフロラン・パニーの歌から、耳で聞いてのコピーです) --- 一番 --- “ Je me lève, je te bouscule ” (朝、目が覚めて、君を起こそうと揺する) “ Tu ne te réveiles pas, comme d'habitude ” (でも、いつものように、君は起きては来ない) “ Sur toi, je remonte le drap ” (君の上にボクはシーツをかけ直してあげる) “ J'ai peur que tu aies froid, comme d'habitude ” (いつものように、君が風邪でもひかないかと心配しながら) “ La main caresse tes cheveux ” (ボクはふと手で君の髪を撫でる) “ Presque malgré moi, comme d'habitude ” (いつものように、無意識のうちに) “ Mais toi, tu me tournes dos, comme d'habitude ” (でも君は、いつものように、寝返りを打ってボクに背中を向けてしまう) “ Et puis, je m'habille très vite ” (それから、素早く着替えて) “ Je sors de la chambre, comme d'habitude ” (いつものように、ボクは部屋から出ていく) “ Tout seul, je bois mon café ” (一人きりで、コーヒーを飲む) “ Je suis en retard, comme d'habitude ” (いつものように、また遅刻だ) “ Sans bruit, je quitte la maison ” (バタンと大きな音を立てないように扉を閉めて、ボクは家を離れる) “ Tout est gris dehors, comme d'habitude ” (外は、いつものようにドンヨリと曇っている) “ J'ai froid, je me lève mon col, comme d'habitude ” (今日も寒いなぁ。いつものように、ボクはコートの襟を立てる) “ Comme d'habitude, toute la journée ” (いつものように、日中は) “ Je vais jouer à faire semblant ” (猫をかぶって過ごすだろうな) “ Comme d'habitude, je vais sourire ” (いつものように、笑顔を作り) “ Comme d'habitude, je vais même rire ” (いつものように、作り笑いを浮かべ) “ Comme d'habitude, enfin je vais vivre ” (結局、いつものように、一日を過ごすんだろうな) “ Oui, comme d'habitude ” (そう、いつものように) --- 二番 --- “ Et puis, le jour s'en ira ” (それから、一日が終わり) “ Moi, je reviendrai, comme d'habitude ” (いつものように、ボクは家へと帰ってくるんだろうな) “ Et toi, tu seras sortie ” (そして君は、外出しており) “ Pas encore rentrée, comme d'habitude ” (いつものように、まだ帰ってきてはいないだろう) “ Tout seul, j'irai me coucher ” (たった一人、寝室へと向かい) “ Dans le second lit froid, comme d'habitude ” (いつものように、冷え切ったベッドに潜り込むんだろう) “ Mais là, je les cacherai, comme d'habitude ” (いつものように、今日一日の出来事を口にすることもなく) “ Mais comme d'habitude, même la nuit ” (でも、夜でさえ、いつものように) “ Je vais jouer à faire semblant ” (また猫をかぶって過ごすんだろうな) “ Comme d'habitude, tu rentreras ” (いつものように、君が帰ってきて) “ Oui comme d'habitude, tu me souriras ” (そう、いつものように、君がボクに微笑みかけ) “ Comme d'habitude, on s'embrassera ” (いつものように、抱き合うんだろうな) “ Comme d'habitude ” (いつものように) “ Comme d'habitude, on fera semblant ” (いつものように、振りをしながら) “ Oui comme d'habitude, enfin à l'amour ” (そう、いつものように、最後は愛し合って) “ Comme d'habitude, on s'embrassera ” (いつものように、抱き合うんだろうな) “ Comme d'habitude ” (いつものように) |
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な、な、何じゃ、こら? (@□@;)
なんともはや、英語の歌詞を見た後だけに、何たる軟弱な・・・ (-_-;)
言っておきますが、これは決して日々の生活に不満があるのではなく、むしろその生活に満足して楽しんでいる歌です。まあ、確かに良い歌ではあるんだろうけど、でも何だかなぁ・・・フランス人らしいと言えば確かにらしいけど・・・
どうでしたか?元はまったく同じ曲なのに、その国々で付けられる歌詞の雰囲気ががらっと変わってしまうというのがお分かり頂けたでしょうか?とにかく自己主張と実力主義のアメリカ、人生を楽しむことに重きを置くフランス、そして、日本のそれはどうも浪花節が混じりがち・・・ホント、面白いものですね。
では、今回はここまでと言うことで。
はい、ポチッとな♪ ρ(^-^ )
----- 《 編集追記 》 -----
え〜、冒頭でこの歌は英語の歌詞の方が原曲ではないかと曰ってしまいましたが、後日続けて調べてみたところ、どうやらフランス語の方が原曲だったみたいで、英語の歌詞はアメリカン・ポップス界の大御所ポール・アンカ氏が同じく大御所のフランク・シナトラ氏のために書き、1968年頃から歌われ始めたものが日本へと入ってきたようです・・・。すみませんでした・・・。 (〜_〜;A
なお、本文中の一部手直しに加えて、日本語版の歌詞(シャンソン・バージョンと思われる)が手に入りましたので、以下にそれを書き記しておきます。
「マイ・ウェイ」 訳詞:中島潤 編曲:黒澤吉徳 |
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--- 一番 --- 今 船出が近づくこの時に ふとたたずみ 私はふりかえる 遠く旅して歩いた若い日を すべて 心の決めたままに 愛と涙と微笑みに溢れ 今思えば 楽しい思い出よ 君に告げよう 迷わずに行く事を 君の 心の決めたままに 私には愛する歌があるから 信じたこの道を私は行くだけ すべては 心の決めたままに |
--- 二番 --- 今 船出が近づくこの時に ふとたたずみ 私はふりかえる 遠く旅して歩いた若い日を すべて 心の決めたままに 私には愛する歌があるから 信じたこの道を私は行くだけ すべては 心の決めたままに |
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BGM: “ My Way ” by Mayuri on HP「しあわせのねいろ」
©Tatsu January 24,2000 at ML 「月の雫」