国道フェリー

国道九四フェリー
(三崎〜佐賀関)

三崎港に入港するフェリー(暗いかな?)

 四国と九州を最短距離で結ぶ航路。高知から大分まで続く国道197号線の海上部分を走る、「海の国道197号線」でもある。
 三崎港で国道は一旦途切れる。フェリー乗り場には、「197号線の197q地点」と書いた看板が立っていた。偶然とはいえ、国道番号と一致しているというのはおもしろいものだ。駐車場の隅には197qのキロポストが立っていたし、国道フェリーであることを前面に押し出した航路だ。これもやはり、「ウリ」の一つなのだろうか。
 フェリーの到着まで、周囲を散策する。バイク駐輪場の所に、「バイクをきつく縛ります」と書かれた看板があった。フェリーでバイクを縛るのは当たり前のことだが、こうも改まって宣告しているのを見るのは初めてだ。別にびっくりする程のことではないのだが、「きつく」というのが少し気になった。それはさておき。
 フェリーが入港してきた。意外なくらいに小さい。陸地に囲まれた内海とはいえ、一応豊予海峡を横切るはずである。すぐ横から別府へ向けて出航する宇和島運輸のフェリーに比べると、頼りなく思えるくらいだ。本当に大丈夫だろうか、と心配になってしまう。
「バイク縛ります」の看板
 まずは乗り込む。「バイク縛ります」と書かれた看板が下がっている。くどいくらいに「縛る」を強調するフェリーの姿勢は、一体どういうことなのだろうか。今まで乗った航路とは違う何かがあるのではないか、とまで考えてしまう。まぁ、下船のときに全ては分かるであろう、と考えて上に上がった。
 佐賀関までは約70分。夜の便なので、外の風景は見えなかったが、四国と九州の距離がかなり近いことは陸地の明かりから見て取ることが出来た。この地域の結びつきはけっこう強いものなのかもしれない。それはさておき。
 到着が近づき車両甲板に戻る。バイクはやはりきつく縛られていた。しかもそれまで見たことのない強い縛りだ。シートにロープが食い込み、ロープを外しても「縄目」がシートに残るくらいのきつさだ。これだけ縛るなら、断り書きを入れる必要もあるだろう。縄目の残るシートに跨り、四度目の九州へむけて走り出したのだった……。