溶接している姿もチラホラ 大会の看板
 前日夜に降った雨もすっかりやんで、今日も暑くなりそうな空だ。
 大会当日の朝は早い。小林さんとともに6時半に会場に着いたが、遠くからの参加者など、テントを張って野宿した人もいて、会場はすでにかなりの人が動き出している。
 当日朝はまず7時半からの燃料支給から始まる。燃料の持ちこみや添加剤の使用は認められておらず、主催者側から支給される公式燃料を使うことになっているからだ。このへんはホンマモンのレースっぽい(僕は添加剤とかバンバン使う勝手なレースでもいいと思うんだけど)。ドライバーほかチームのメンバーも(遅刻して)到着する。小林さんはといえば、エンジンを吊ってる部分などをタイラップで止めている。
 さあ、8時にいよいよ練習走行開始。会場にいったん持ち込んだら勝手にエンジンをかけたり走ったりしてはいけないことになっているので、やっとエンジンの音が聞ける。これまで静かだった会場に、いっせいにエンジンを始動させたマシンのエキゾーストがこだまする。わくわくする。そわそわする。やっぱりこの音だ。去年も聞いた、そして1年間聞けなかった音に、やっとまた会えた。寝起きでなんとなくぼんやりしていた頭が叩き起こされる。鳴り響く。どのマシンもレーシングを繰り返す。鼓膜がびりびり鳴る。スタート地点に集結して出走を待つゼロハンカーの群れ。壮観な眺めだ。
 1時間ほどかけてすべてのマシンが試走を終える。9時から開会式がごく簡単に行われたあと、午前中はNA女子、学生、NA男子、過給器付、2ストとそれぞれのクラスごとの予選が行われる。エントリー台数はNA女子17台、学生29台、NA男子98台、過給器付20台、2スト64台。東は埼玉、西は福岡と7県から集まった合計229台は過去最高の参加台数。NA男子や2ストは参加台数が多いため2回の予選を勝ち抜かなければ決勝に進出できない。とくに「チーム マーくん」が出場するNA男子はクラス最多の出場台数。道は険しい。
 各パドックテントでは最後のチェックに余念がない。中には溶接を始めているところもある。「チーム マーくん」のテントでは応援組もかけつけ、予選を前にだんだんムードが高まってくる。空は快晴、すでにジリジリと太陽が照りつけている。暑い。

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