縄稚さんの孤独な力走。 結局、総合決勝は去年の優勝者が連覇した。なんかつまんねえの。
 昼食をはさんで午後から各クラスの決勝が行われた。NA男子決勝に出走するマシンは全12台。前6台、後ろ6台の2列スタートだ。第二ヒートで2位だった「勤労1号」は後列イン寄りからのスタートだ。決勝は3周半。トップ2台が総合決勝に進むことができる。入賞は6位まで。
 いざ決勝レース。スタート直後に大波乱が発生した。スタートダッシュで一歩出遅れた「勤労1号」だったが、「魔の」第一コーナーに団子状態で突入した第2グループの5台がクラッシュ、それに巻きこまれてしまったのだ。最終コーナーでレースの成り行きを見守っていた僕には第一コーナーは見えなかったが、実況アナウンスが何かを絶叫しているのは聞こえた。「勤労1号」は前走車に乗り上げる格好でストップしてしまい、ドライバーはいったん降りてマシンを引きずり戻し、ふたたびキックでエンジン始動、シートベルトを締めて再スタートしたという。第一コーナーでクラッシュの瞬間を見ていた人は「アクセル開けて突っ込んでいきよった」といい、ドライバーは「1台パスしたがもう1台をよけきれなかった」というのだが。カートの経験のあるドライバーの縄稚さんによれば、カートにあるレースのマナー、クラッシュ発生時の「よけ方」のマナーが、いろんな人が参加するこのゼロハンカーレースにはないのだという。これで上位に食い込めなければもう後はないのだから、どうしても我先にとコーナーへ突っ込んでしまうのは仕方がないのだが・・・。
 そんなわけで3台がつぶれ、1台を後方に従えた「勤労1号」は、はるか前を行く前走車に追いつこうと全力で走る。この決勝がもっとも速く走れた、とドライバーの縄稚さんはいう。そしてゴール寸前で前走車を捕らえ、アツくなった頭で周回数を勘違いしていた縄稚さんはゴールイン後にそれを抜いたのだった。後の祭であった。
 結果はたぶん、8位。正式の結果はずいぶんたってから送られてくるので、「たぶん」としか言えないが、NA男子98台中、8位である。1年のブランク、ほとんど2年前のままのマシン、しかもプライベートでの出走で、入賞こそはならなかったが、大したもんである。(注・その後に正式発表が送られてきたものの、6位までしか順位が付いてなかった・・・)
「チーム マーくん」のメンバーと僕。戦い終えたマシンを積んだトラックをバックに記念写真。

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