「全日本」と銘打ってはいるものの、出場チームの大半は広島県やその近県からというローカルな草レースです。まずは「手づくりゼロハンカー」とは一体何なのか、説明します。 手づくりゼロハンカーとは、50ccのバイクのエンジンを自作のフレームに載せ、バイクやクルマの解体パーツなどを流用・加工して組み上げたダート用のレーシングカーです。フレームを手作りに限っているところがポイントです。レギュレーションは一応あるにはあるのですが設計の自由度が高く、それぞれのチームで創意工夫をこらしたマシンを作りあげてレースに挑みます。そのへんが他のレースと大きく違う点で、こんな楽しいマシン、こんな自由なレースはアメリカに行ってもないんじゃないでしょうか?  
 また一口に解体パーツを流用といっても、たとえばサスペンションの構造をどうするか、アームやロッド類は何を使いどうジョイントさせるかなどひとつひとつが難しく、時にはクルマやバイク用以外で部品を探したり、業者に頼んでワンオフでパーツを作ってもらったりすることもあり、ゼロハンカーの製作は究極のクルマいじりといえるほどディープな世界です。
 エンジンは4ストの場合、ホンダのCB50を使うことが多く(というかそれしかない)、それにスーパーチャージャーを搭載したものもあります。もともとは4ストから始まったのですが、最近では2ストのクラスができて、そっちに参加するマシンも増えています(昔は2スト禁止だった)。クラスはNA男子、NA女子、学生、2スト、過給器付に分かれてそれぞれ予選と本選を行い、最後に総合決勝が行われます。
 この夏の本大会以外に「はらいせTaikyu」という大会もあるんですが、これは本大会の「腹いせ」にやるという変わった(そのまんまやないけ?)ネーミング。耐久といっても10分とかそこいらで、コースも自分たちで作るというものらしいのだが、参加チームのレベルは高いという。

home