奥多摩周遊道路〜真木・小金沢林道を走った/2000.11.04

いけやさん/田中さん/KAORUさん/さとるさん/T-Shota

 

ファミリーマート相模湖公園前店にて。ルート確認中。
 

 とりいそぎのお知らせですぅ♪
「T-Shotaは久しぶりに三浦半島を走ってみたくなっております」
 と前回のメールで告知しましたが………
 急遽 奥多摩〜真木・小金沢林道を走ろうになりました。

■決行日 /11月4日 
■集合地点/ファミリーマート・相模湖公園前店(小川亭)
■集合時間/10:00〜10:30
■作戦内容/松姫峠で記念写真を撮ろう♪

一斉メールでバイク仲間に召集を呼びかけたのはツーリング前日の昼過ぎ。
にもかかわらず、 いけやさんKAORUさん、バイクのメンテナンスをするつもりでいた
田中さんから「一緒に走ってあげるよぉ」レスを頂いた。
こういう『急ぎ働き』のときは、走り慣れて時間計算の出来るところがよい。
そして紅葉が盛りであろうとの期待感もあって、 奥多摩周遊道路〜真木・小金沢林道を選んだ。

待ち合わせ場所の『ファミリーマート・相模湖公園前店』に10:10に到着したとき、
すでにいけやさんKAORUさんが到着していた。
聞けばいけやさんは9:55に、KAORUさんは10:05に到着とのこと。
あと田中さんがくればいつでも出発できる。と思っていたら、
今回は逢えないと思っていたさとるさんがひょっこり登場。
こういう意外は発起人にとってウレシイことである。
「いやぁ、遅刻しそうなんで中央道つかっちゃたぁ」。
をぉ、なんて可愛いヤツ♪ 思わず抱きしめたくなってしまうじゃん。
このとき10:30ジャスト。 されど田中さん現れず、なのだ。

11:00、田中さんが「ゴメン、ゴメン」を言いながらやってきた。
バイクのメンテナンスに時間をとられたらしい。
何よりも無事に到着したことにホッとする。

以前のボクは独りで走ることが多かった。
ネットで知り合った『友人』たちと走る回数を重ねていくうち、
「選択肢のひとつにマスで走る愉しさがあってもいい」とある日気がついた。
その時以来、誘い誘われるままよく彼等と走るようになった。
マス・ツーリングの愉しさは、同じ空間を一緒に眺め、言葉にこそ出さないまでも
その時の感動を共有することにある。
移動しているほんの一瞬に見えた陽の光で輝く紅葉や一条の月の美しさ、
あるいは風や花や雨上がりの土の匂いなど、
見るもの嗅ぐものすべてをいま一緒に走っているこの連中と共有しているんだ、
といった感慨は気持ちのいいモノだ。
たとえそれが幻想だとしても悪い気はしない。


いけやさんの勇士


桧原村・数馬地区で一服。
さとるさん/田中さん/KAORUさん/いけやさん

大抵はボクがケツ持ちになる。
後方から彼等の走りを眺めていると、その人柄というか味が出てオモシロイ。
僭越ながら今回のメンツでいうと……、
いけやさんはマイペースを保ちつつヒトに合わせることのできる変幻自在なヒト。
ただボクが時々キレると、ばばば〜〜〜っと煽ってくる。負けん気も強いと見た。
田中さんはヒトに迷惑をかけまいとしてガンバってしまう協調心のあるヒト。
反面コーナーへの突っ込みが深いところから、思い込んだら命懸けの
猪突猛進型の性格も併せもってるのかもしれない。
KAORUさんは向上心を表に出すタイプかな? コーナーのたびに練習している。
年々その上達ぶりに驚かされている。
さとるさんは……ボクが目指している走りだなぁ。淡々としつつ自分のなかで充分に
走りを愉しんでいるのがよくわかる。ラインが一定なのが美しい。
などと勝手なコトを言ってしまったが、ボクの走りはどうだろう……。
忌憚のないところを聞いてみたい気もするけど、「メチャメチャだよ」「何年乗ってるのサ」
と言われるに違いない。聞くのが怖い。

ヒトはその行動/言質で人柄がでてくる。
マージャンしかり恋愛パターンしかり。そしてバイクしかりだ。
自分の「走り」を自己分析するとそうとうにヤバイことになる。
タイヤがボウズだろうがチェーンがガチャガチャ悲鳴をあげていようとも、
「まだ走れるじゃん」と平気でいるのはとんでもないコトである。
そのへんの常識がボクには欠如している。何事においてすべからず欠如しているのだ。
こんなボクに付き合わせられている『友人』たちこそいい迷惑かもしれない。


奥多摩周遊道路・数馬側入口にある『夢の滝』。
なんて俗っぽい名称だろう……。

奥多摩はボクにバイクの愉しさを教えてくれた。
丹波山・小菅を迂回してもよいし、塩山に抜けてもよし。
あるいは秩父往環道をつかって大滝に抜けるコースもよさそうだ。
まだ走っていないルートのほうが沢山ある。
ボクにマス・ツーリングの愉しさを教えてくれた『友人』たちと
いつか走ってみたいものだ。


奥多摩湖を望む。第2月夜見駐車場数馬より手前500メートルほどのコーナーからの眺め。
 


奥多摩周遊道路・第1月夜見駐車場にて。


飯を食らう。2軒目の食料雑貨店でパンやカップ麺を
調達したボクたちは、小菅村農協@オープン・スペースで食事した。

山越えのため小菅村にただ一つのGSで給油。県外のドライバーやバイク乗りは重要な
金ヅルだと思うのだが、 スタンドは日曜日が定休日。商売気がないというか、思って
いるほど他所者はこないのかもしれない。

小菅村にコンビニはない。はなから食料雑貨店で調達するしかないと思ってはいたけれど、
村役場、農協、駐在所、消防署が隣接するいわば「小菅銀座」に面しているとはいえ、
人口1,089人・世帯数367(平成11年4月1日現在)の小さな村に、なんで
こんなに店があるんだ? と思うくらいメインストーリートは食料雑貨店が軒を連ねていた。
駐車場のある店に飛び込んでウロウロ物色するも触手の動く食い物がない。
バイクを置いたまま他の店に行くのも気が引ける。慌ただしく苦労して停めたバイクを路上に移した。
ボクたち他所者には出来る「店のハシゴ」も、地元のヒトたちにはなかなか出来ないのでは?
狭い村社会で少ない客の争奪戦を繰り広げているだろうから、
外からでは伺い知れない人間模様があるに違いない。
田舎暮らしって案外タイトなんだろうなぁ……、などと思ってしまった。
けっきょく2軒目の店で菓子パンやらカップ麺を購入して腹を満たした。


松姫峠にて。このあとすぐにまた休憩がはいることになる。
 


大菩薩嶺を眺めるならココに限る。といいながら、
画面に山は写ってはいません。早朝でないと写真は無理だろうな。
でもお気に入りの場所であることには違いないのだ。
 


異様だけど正しい日本人の姿。背景のコンクリート       むふ♪ みつめられてドキン!
張工壁を田中さん/さとるさんは『ワッフル』と命名。

小休止を繰り返すたび、ボクたちはバックやジャケットからデジカメを取り出しては
撮影に熱中した。非常に異様な光景を行く先々で披露してきたわけだけど、
そのコトをボクたちは愉しんでもいた。しかし、
奥多摩で出会ったバイク乗りたちには「なにやってんだかぁ」と呆れられたろうし、
小菅村のオバさんやオジさんたちは「若いモンのすることはわからん」と嘆いたことだろう。
そしてここ松姫では、クルマで来たアベックがボクたちの異様さにおののいて早々に退散していった。


R139 松姫峠を望む。陵線に白く見えるのが『ワッフル』。
この写真を撮ったすぐあといけやさんKAORUさんさとるさん
下の道を通過していった。
かつてはマタギの人達がこの山を縦横無尽に走り回っていたことだろう。
そんなことを思ってボクは必ずココから松姫峠を仰ぎみることにしている。


真木・小金沢林道にて

真木・小金沢林道はボクのお気に入り。街から離れていることもあってか「走り屋」さん
たちと遭遇したことはない(路面に残されたブラックマークはよく見るが)。
そのことも魅力のひとつではあるけど、山の懐が丹沢のそれに比べて深いことが最大の魅力。
ホントは1日で素通りするのでなく、キャンプでもして丹念に支線をトレッキングしたい林道なのだ。
猿や鹿たちが眠る森で星を眺める気分を体験してみたいものだ。
SEROW-225かTLR-200を現在も保有していたら、と思わないでもない。
 
 


一気に走り抜けるのが勿体なくて小休止を繰り返してしまう。


夕闇せまる真木・小金沢林道。正面の尾根の裏側を越えていった。
最後尾にいたボクはこの写真を撮るためにみんなと相当に離れてしまった。

写真を撮るのに手間がかかってしまった。みんなに追い付こうと必死になるが、
ようとして後塵すら拝めない。途中、睡魔に襲われたいけやさんが路肩で
停まっていただけで、(ボクを待っていてくれたんだよね???)
あとの3人に追い付けたのは速度遵守のクルマがいたお陰。
バイク乗り、走り出したら止まらない、である。

小椋佳『残された憧憬-落書-』のリリース曲に
「1時間もすれば飽きてしまう自然を賛美し……」というフレーズがあって、
ボクはときどきその歌を懺悔のように口づさんではバイクを走らせている。
なぜ『懺悔』なのかというと、もし立ち止まって眺めたら、
小椋佳がいうようにたったいま感動した風景に飽きることは先刻承知だし、
そもそも自分のネイチャー嗜好なるものがその程度であることを
ボク自身わかっているからである。
賞賛と同時に『飽きてしまう』ことがわかっているから、
感動した風景にたいし懺悔の思いが払拭できないのだ。
所詮ボクは上面だけの自然賛美主義者なのである。
それでもバイクから眺める風景は素晴しい、と思わないではいられない。

このことはこう言い替えることができるかもしれない。
バイクで走っているとき五感(実際は味覚いがいの視覚/嗅覚/触覚/聴覚)は
ひどく研ぎすまされた状態になっているから、
自然がほんの一瞬みせただけの美しさも見逃さないでいられる。
しかし立ち止まるとその研ぎすまされたものが失せてしまうから、
自然の美しさに気がつかず『飽きて』しまうのだと。
走っているからこそ『1時間もたない』風景が印象的なものになるのだ。
バイク乗り、歩いてみたらただのヒト、である。