STAREX

ヒュンダイ   
 

zoom
リストマークボディ ミニバン・変則4ドア・ハッチ
4795(L)×1840(W)× 1930(T) 1985kg
リストマークエンジン V6 LPG 2972cc
135ps/4500rpm
23.0kg/2500rpm
リストマークその他 駆動形式 FF/4WD
タイヤ 205/70R15
 
  韓国で最も多く見かけるミニバン。
三菱のデリカ・スペースギアをベースにしています。
そのためか、後部座席用ドアは、歩道に面する右側(スペースギアは左側)のみとなっています。
ボディの種類は多彩。「JUMBO」と呼ばれる9〜12人乗りは、全長が最大5135mmのものもあります。
ボンネットにエア・スクープのあるものは、インタークーラー・ターボの2.5 Lディーゼルエンジン搭載で、103ps/3800rpm、24.0kg/2000rpmとなっています。
ミニ・バス的な使い方をよくされているようです。
(2001.4.29)

<試乗記>
著者は、スターレックスのV6 3000cc LPG 2WD、グレードはSVXの9人乗りを試乗しました。
個体は2年落ちの99年式で個人所有。走行距離19,400Km程度のクルマです。
まず、車内は合成皮革とは言え、このミニ・バンタイプの3列シートが総革張りなのは少々贅沢な気持ちにさせてくれます。しっとり感は不足するものの、ファミリー・ユースで子供がジュースをこぼしたりした時に、革張りシートの場合、拭き取るだけでOKなのは有りがたい点です。
室内は変にスペースを取ろうとしていないため、自然に座る事ができます。3列目のシートも、170cmくらいの大人までなら十分余裕が有ります。ただ、そうした場合、当然人数分のラゲッジ・スペースはありません。
シートは高い位置にあるので、乗り降りにはステップを踏む必要が有ります。
運転席に座ってみると、ウィンドウがバブル・キャノピー(泡のように丸い感じの窓)のような印象を受け、遊び心をくすぐられます。
フロントの見切りはコーナー・ポールに頼らざるを得ないところは、こういうデザインのクルマの世界共通事項です。
LPGだけあって、さすがに走りはキビキビという感じには行きません。低速トルクが薄くて出だしがかなり苦しいです。パワー・モードへの切り替えスイッチもあるのですが、発進加速が劇的に良くなるというものではありませんでした。ただ、車速が乗ってしまえば、ストレスを感じるほどではありません。
エンジンはガソリン・エンジンに比べるとガサツな感じがするものの、ディーゼルエンジンとさほど変わりないレスポンスと振動レベルのように感じました。オートマチックのトランスミッションは適切なシフト・アップで、街乗りでは通常2000rpm以下をキープして走ります。
足回りはやや固め。ロール(カーブの時の傾き)がほどよく抑えられています。
ハンドルのロック・トゥ・ロック(一杯にきった状態から反対に一杯にきるまで)が、RV系の標準よりはセダンのような乗用車系に近い、早い設定です。ハンドルを伝わってくる路面状況も分かりやすく、足回りとあいまって、どこかバスのような商用車とは一線を画しているような印象を受けます。
ブレーキも良好で、パッドがディスクに当たる瞬間も明確に認識でき、踏み込むほど効いてきますが、2t近い車重で耐フェード性(発熱による性能低下)がどの程度なのか気になるところです。
ところで、著者はLPG車というものに初めて乗ったのですが、運転席に「LPG」というスイッチがありました。これは、燃料パイプの中にLPGを残さないようにするスイッチだそうです。冬季にLPGを残すとパイプの中で凍結してしまい、エンジンが始動できなくなるのを防ぐのだそうです。
試乗させてくれたオーナーの話によれば、「運転しやすい」「ハンドル切れ角が大きい」「燃費がいい」「税金がガソリン車の1/10で済む」「フル・フラットシートで行楽地から帰る時に、寝る場所で子供同士がケンカしないで済む」のが美点。「ソウルから離れるとLPGスタンドが無い」「2列目シートのところの窓が、外側に斜めに開くタイプで、大きく開けれない」のが欠点だそうです。
オーナーの満足度は高く、著者も全般的に好印象でした。しかも、これで基本価格(AT+エアコン)が15,650ウォン、日本円で約157万円なので、これほどのヴァリュー・フォア・マネーなクルマもないでしょう。日本でも販売して欲しいほどです。
(2001.7.7)


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