THE ORIGINE OF TRIUMPH

1998年、イギリスのヘリテイジモーターセンターでトライアンフの75周年が行われたのを御存じだろうか?ということは1923年にトライアンフ社が初めてクルマを作ったんだと思われるだろうが、それは間違いで、アイルランドに当時あった1923年製造の10/20というクルマが現存するトライアンフの中で最も旧いトライアンフであるとされていることに起因する。そして日本にも10/20はいた。

ヘリテイジモーターセンターでの75周年時に出品されたTRIUMPH10/20。上下の写真を見比べてみてもらいたい。因に、当時のオーナーは先頃亡くなられた事が報じられた。

属にボートテールと呼ばれる型式の優美なリアの造型。ボートテールのまん中に存在するラッチを開くとそこには3番目のシートが現れる。このシートに乗る人間は幌の外になる。

トライアンフ製エンジンブロックであることを証明する刻印。私が所有する70年代のトライアンフには用いられないこのロゴは、現代ではバイクのトラのモノとしてポピュラーである。バイクとクルマのトライアンフが同じオリジンをもつ証しだ。

エンジンは1400ccのサイドバルブ。オースチンセブンよりも断然大きいエンジンはズバババ〜ンと、けたたましい音をたてる。カタログ上は60マイルでの走行が可能とのこと。あながち嘘ではなさそう。右上のブラス製のパイプが繋がる円筒形のモノがフイーエルポンプ。写ってはいないがラジエターからエンジンの間にはポンプが存在せず、自然対流での循環となる。この時代のトライアンフはルーカスのヘッドライトが装備されている事がセールスポイントであったようだ。なにせフロントブレーキも無い。止まる為のデバイスはリアのロッドブレーキとなる。