Screaming Spitfire4 !!

saschyさんとsapitfire Mk1との無茶苦茶な20年を紹介するページ。

この子はとても幸せな子です。20年前sachyさんの相棒になって以来、ムチくれられた事もあるけど、ホントに大切にしてもらって今日を迎えました。この子が現在に至るまでの思い出を少し語りましょう。

sachyさんは、実はビッグヒ−リ−乗りでございました。これがsachyさんのビッグヒーリー。この個体は戦後の日本における間違い無いヒーローであった『力道山』が持っていたといわれる個体なのだが、コンディションは見ての通り良く無い。今のwell_beingが『ビッグヒーリーが好きで溜まらない』っていうなら買うかもしれないけど、sachyさん、当時二十歳前後だったんだけど、勢いで買っちゃってレストアを始めた...。

取りあえずバーナーで塗装を炙って総剥離を始める。後ろ姿が当時のsachyさん。ガンガン炙っているとダラダラと鉄板の上を溶け広がって行くものが...そう、ビッグヒーリーはパテの代わりにハンダが使ってあってバーナーで炙られ溶け出たのだ。sachyさん、知らずにガンガン炙り倒すが若さ故、気にもならない。剥離して行く塗装を見ているのが楽しくて仕方ない状態と思われる。勢いあるなぁ(笑)。

それでも何とか完成に漕ぎ着ける辺りが、並の素人じゃない。出来上がった頃に、ビッグヒーリーよりも欲しかったSpitfire Mk1に出会って、あっさりドナドナ...。今はどうしているのかしら...。

そりゃもう、一度、総剥離を経験している身には、二度目の総剥離なんてさらに上手に剥けるようになるんだわ。念願だったMk1を手に入れ、またも剥離する毎日。一体走り回れるのはいつの事?って感じよね。
剥いては見たものの、シートの程度が良くない。レストアの作業は始まったばかり。このシートも後でしっかり自作したんだ。wellはオリジナルの塗装をとても大切にしているんだけど、此所までキッチリ剥いてやって塗装されたら、あたしはウンチク垂れませんよ。業者にお金を払ってやってもらう仕事と自分でシコシコやる仕事は時間は掛かるが結局シコシコやった方が絶対仕上がりが良いと思う訳だな。レストアとは如何に手を惜しまずに入れるかだとwellは思うよ。
サフが入って最終パテが入った状態。此所まで来れば色が入るまであと一歩。

どうだ!塗り上がってレンズが着いたこのお尻は。う〜ん。とっても素敵。外装が終わったのもつかの間、sachyさんのレストアはまだまだ続くんだ。

こんなの序の口...。

乗ってみて分かったのは、もうエンジンがダメだった事。メタルがギタギタでガラガラ言ってたんだ。仕方ないから降ろしてO/Hするんだけど、当時の英車の部品事情は劣悪。sachyさんがBRGの伊藤ちゃんの所を大切に思っているのは、この時に助けてもらった経験があるからなんだね。

オリジナルはシングルのタイミングチェーン。よりHDにダブルを選択。そして最後に送り込むのはハンドパワー。

当時、BRGの伊藤ちゃんに『世界で最後のワンセット』と言われたというSpitfire Mk1のピストンを手に思わずニタニタしちゃうsachyさん。そうだねぇ、15年前位っすか?この写真。wellも最近『アメリカで最後の...』っていうのを聞いたので、この気持スッゲー良く分かる。しかし、なんで長靴履いてるんだろう(笑)。

ボーリングしたシリンダーをピストンを入れる前に綺麗にしている所。いよいよ組み付け作業に入る所で、もう嬉しくて仕方ない時なんだよなぁ、こういう時ってさ。

これがその時交換した部品。こりゃ、クランクとコンロッド以外全部に近いね。ウンウン。これは仕上がりが楽しみだわ。ピストンはガディオンピンから下がスッゲ−長い。現代のピストンを見慣れると一瞬焦る。

しかし、50年代のRRは膨張率を計算出来ず、ピストンの脇に割が入っているんだな。Mk1が62年のクルマだから、この10年にクルマのエンジンは相当進化したんだね。

そりゃもう、『世界で最後のワンセット』と言われたピストンだ。リングコンプレッサーに挟んでシリンダーに挿入するのはとっても緊張する作業だよ。そんな作業もエンジン寝かして絨毯の上でやる辺り、DIY的で良いわ〜。1192ccのエンジンはこうしてみると凄く小さい。後に1498ccまで大きくなるスピット君のエンジンとは性格が違うエンジンで、wellはsachyさんと一緒に走って遅いと感じた事ってないんだよ。

またまた、現代のクルマを見慣れたヒトには驚かれちゃう3ベアリングのしかもスッゴイ格好したクランク。でもねぇ、これが時速60マイルの世界を提供してくれるトライアンフの心臓なんだ。

3レイルのミッションはsachyさんの経験からすると3rdのCクリップがエンジンブレーキで痛み易いそうだ。ミッションが疲れてくると楽しい筈のドライブが気持良くない。修行を積んで、いざO/H。
なんでも自分のこなされるsachyさんなのだが、こうしてみるといつも作業は床の上でやってるんだよなぁ...。今回の作業台はどうも、コタツの天板だな...(笑)。
一つ一つをばらしながら、写真に撮ってをO/Hは後で見ると非常に参考になる。自分で作業を行う場合は是非見習いたい手順だよね。

今度はダッシュボ−ド周りのハーネスの引き直し。外してみたら誰もが嫌になるんだけど、コツコツやってんだよなぁ...このヒトは。凄いよ全く。

Mk1の構造は大抵全部頭に入ってるっていうのも頷けるこれまでのO/H。さらに足回りやなんやかやとやられて、20年経った今、手に入れた時よりコンディションが良いっていうのは、幸せな事だよねぇ。

sachyさんと、相棒のスピット君の蜜月はこれからも続きそうです。最近またシコタマ部品買い込んでるからなぁ...。ますますこれからが楽しみなsachyさんとスピット君の生活です。