愛車紹介-NS50F


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熊蔵様のNS50F
ページ:2サイクルを見守る会

NS50F

2サイクルを見守る会の熊蔵様のNS50Fです。
走行距離はなんと1900km!倉庫で眠っていた新車だそうです。
外見はほぼノーマル、改造点といえばチャンバーが目に付く位です。

そして気になる馬力ですが、

NS50Fの馬力 NS50Fのトルク

青:馬力  赤:トルク


何と、およそ16馬力!

50CCの原付がです!恐ろしい程の馬力です。
初めは私も信じられずに、計測ミスを疑いました。
しかしながら、目の前で80km/hからでも加速する姿を目撃すると、
信じざるを得ません。

最高速は何と130km/hというから驚きです。
最高速を2倍にするには、空気抵抗に打ち勝つために、
馬力はおよそ8倍必要になります。(注)
この事実からも、16馬力という数値は真実のようです。

よくよくお話を伺うと、ここまで至るには相当の手間がかかっているそうです。
例えばキャブレター一つとってもこうです。

NS50Fの改造キャブ 

キャブの断面は円形ではありません。
壁面の層流を最適化するために、一部が平面のカマボコ型をしております。
これにより、全開時のスロットルピストンとの段差が最小になってます。
さらにキャブの内面は鏡面加工され、またファンネルとの段差も極力小さくされています。

NS50Fの改造キャブスロットル 
スロットル一つとっても、表面がメッキ処理されたHRC仕様のものを使用しております。

また、クランクベアリングは高精度仕様(ものすごく高価)
シリンダーヘッドの面研、ダイレクトポート化、
さらに、一次圧縮の向上のために、クランク室内の肉盛りを行い、
リードバルブボディ等、様々な車種のパーツを流用したそうです。
そして、点火系の耐久性向上のため、イグニッションコイルにMBX50用を流用
ピストンはオーバーサイズで、現在は50.1ccの排気量だそうです。

 恐ろしいことに、チャンバーとCDIを除く全てのパーツが、
純正メーカー流用、純正加工だそうです。これで16馬力を出しています
しかも、信頼性、耐久性も充分確保されているとのこと。


一方で、犠牲になったものもあるようです。
低回転が多少弱いため、7000回転以下の計測が出来ませんでした。

市販車というのは、比較的低コストで、扱いやすく、かつ高性能と、
かなり高い次元のバランスで設計されております。
その上で、さらなる高性能を求めるためには、
多少の犠牲をも厭わず、さらに、
メーカーさえも手を出さなかった所に手間をかけるしかないようです。

レース仕様のNSR50などの世界では、
16馬力という出力もありえない話では無いとのことです。
しかしながら、その領域に至るには、
非常に細かいところまで妥協しないチューンが必要です。


<謝辞>
ホンダ乗りの魂は、熊蔵様によって守られました!


信じられないと思う方も多いかもしれませんが、
この馬力は真実です。


(注)空気抵抗は速度の2乗に比例します
2乗に増えた抵抗の中で、速度も上がるということは、
単位時間当たりの仕事(=馬力)は速度の3乗に比例となります
走行抵抗のうち、タイヤなどの抵抗は速度によらずほぼ一定ですが、
高速域では空気抵抗が圧倒的に大きいため、このように近似しました。

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