馬力考察-軽量化すると最高速度は上がる?


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軽量化すると最高速度は上がる?


軽量化をすると最高速が上がるという話をしばし聞きますが、
実際はどうなのでしょうか?

 力学の見地からするすると、軽量化を行っても最高速はほとんど伸びません。
以前にも述べたのですが、最高速とは、馬力と走行抵抗に対する仕事が釣り合った速度の事です。
走行抵抗が下がれば、バイクは加速し、最高速が伸びます。
では、軽量化で走行抵抗は減らすことが出来るのでしょうか?

高速域での抵抗は、そのほとんどが空気抵抗です。
空気抵抗は速度の2次関数として示され、
その値は前面投影面積、Cd値、空気密度のみが関与し、
重量は関与しません。※注

よって、軽量化では最高速はほとんど伸びません。
最高速を求めるために、軽量化と称してフェアリングを取り去るのはやめましょう。
かえって空気抵抗が増し、最高速は落ちます。

軽量化と最高速の関連
では、なぜこのような言葉が独り歩きしているのでしょうか?
実は、この言葉はある意味実践的かつ、含蓄のある言葉なのです。

同じ馬力で重量が違うバイクを想定し、加速と最高速をシミュレートしました。


青:ノーマル  赤:重量2倍

最高速はほぼ同じですが、それに至るまでの時間や走行距離が違います。
重量が軽くなると加速が良くなり、スピードの乗りが良くなります。

この事実は、サーキットや環状線の中など、
限られた長さの直線の中で最高速を生かすには、
軽量化が不可欠であることを意味します。。

このような観点から見ると、軽量化によって最高速が上がるという経験は、
極めて実践的な経験であることがわかります。

注:ベアリング、タイヤの摩擦抵抗など(転がり抵抗、回転抵抗)は、重量の影響を受けますが、
これらの要素は100km/h前後で空気抵抗の1/10以下の大きさです。
仮に重量を10%軽量化しても、抵抗は1%も減らないことになります。


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