馬力考察-ニトロ(亜酸化窒素−NOS)とは


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ニトロ(亜酸化窒素−NOS)とは



<ニトロとは>
いわゆるニトロとは、ナイトラスオキサイドの事で、
日本語では亜酸化窒素と呼ばれております。
化学式はN2Oで、歯医者等で使用する笑気麻酔の成分です。

しばしばニトログリセリンと混同されますが、
発音が似てるだけで、全くの別物です。
ニトログリセリンはそれだけで爆発しますが、
ニトロ(亜酸化窒素)は爆発しません。
ガソリンの燃焼の際に、酸素を補う働きをします。

亜酸化窒素は、約300度まで熱せられると酸素と窒素に分解します。
この際の酸素が、ガソリンを燃焼させる際に補助的な役割を果たします。
酸素を余分に送り込むという意味では、むしろターボ等と似た考え方ではあります。

なお、NOSというのはこの亜酸化窒素のシステムを完成させた会社の商標です

<亜酸化窒素とは>
亜酸化窒素は、エンジン内で分解されると、以下のような化学反応を起こします
   2N2O→2N2+O2
分解によって、窒素と酸素が2対1で混ざった気体となります。
ちなみに、空気は窒素と酸素が4対1で混ざった気体です。
空気の酸素濃度が約20%であるのに対し、この気体は33%もの酸素を含んでおります。

しかも、分解後は気体の量も1.5倍に増えます。
これらを総合すると、亜酸化窒素は通常の空気の
約2.5倍の酸素を含んでいるのと同じ意味になります。
すなわち、亜酸化窒素は通常の空気と比較して
最大2.5倍の燃料を燃やすことが可能なのです。

ただし実際には、吸気の一部のみを亜酸化窒素で置き換えるため、
燃やせる燃料は2.5倍より少なくなります。
なお一般に、亜酸化窒素は燃料と混ぜてインジェクションに噴射する方法がとられます。
キャブ仕様のバイクの場合はキャブレターに直接噴射する方法をとりますが、
この方法はセッティングが多少シビアになります。


ニトロ配管 V-MAX装着

<ニトロシステムの冷却効果>
また、亜酸化窒素は液体でタンク内に保存されますが、
気体になる際に周囲を冷却します。(温度は約-60℃)
これによりエンジンの発熱を抑えることができ、
また、吸入される空気を冷却して充填効率を上げることが可能です


亜酸化窒素タンク V-MAX装着

<パワーアップの概算>
仮に吸入気の30%を亜酸化窒素に置き換えると、
酸素の量は約1.45倍になります。
かつ、先の冷却効果により、吸入される気体の密度は約1.1倍になります。
(混合比30%前後の場合、吸入気の冷却は25〜30度近くに至ります。)
よって、酸素の量は。約1.6倍に至ります。
排気量が1.6倍に増えたのに近い効果が得られるわけです。

しかしながら、セッティングは非常にシビアです。
亜酸化窒素を使用している時としていない時で、燃調が極端に異なるからです。
また、パワー自体も異常なほどアップするため、
様々なパーツの強化も必要ですし、何より乗りこなす技術も必要です。

ニトロ装着のV-MAXについてはV-MAXの馬力

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