馬力考察-馬力とトルクと加速


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馬力とトルクと加速


このサイトを開設してから、様々なご意見、ご感想をいただけました。
自分のバイクの性能が気になるというのは私だけではなかったようで、ちょっと嬉しいです。
 一方で、バイクの出力計測について経験がある方も意外と多くいらした様子で、
経験談を含めて様々なご意見を頂けました。
それらの中に、
「バイクの馬力(他、出力/重量比など)は必ずしも加速性能、最高速度と直結しないのでは?」
という意見が複数ありました。

パワーウェイトレシオ
 馬力で勝っているバイクが、加速、最高速で負けることは多々あります。
当たり前の話ですが、車重が重いバイクはいくらパワーがあっても加速が悪いことは明らかです。
パワーウェイトレシオ(車重を馬力で割った指標)は非常に有名です。
この指標が高い(重い)場合は、加速が悪くなります。

ギア比
 一方で、パワーウェイトレシオが小さい(軽量高出力)場合でも、
加速が悪い場合は多々あります。
トルクに谷があったりして、ミッションの繋がりが悪かったりした場合、
最高出力がいくら高くても、出力が低い回転域でのタイムロスが響いて、
全体的な加速性能が悪くなったりもします。

慣性モーメント
 さらには、タイヤ、フライホイールやミッション、クランク等、
回転部品の慣性モーメントも加速に大きな影響をもたらします。
0-400で10秒台のマシンともなると、タイヤの慣性モーメントで無駄になる馬力は
推定で8馬力以上になります。
フライホイールで無駄になる馬力は、CRM50の場合、最大で約15%にもなります。※注

これらのパーツの質量や直径、および車両重量や馬力に対する比率は、車種ごとに大きく異なります。
これらのパーツの車種ごとの違いのせいで、無駄になる馬力の大小が決まり、
パワーの割には回転上昇が重苦しいエンジンであるとか、
逆に吹け上がりの軽いエンジンであるとか、そういったフィーリングの違いが生じます。
 こういったフィーリングはシャシーダイナモなどの一般的な測定機器では
計測できないため、数字に表れません。
シャシダイ馬力計測の経験者や、バイクについて深い経験と知識を持つ人ほど、
加速性能などのフィーリングは馬力の数字だけでは表せないことをご存知のようです。

シャシダイとの比較
 一方で、私の計測方法は実走で計測しているため、これらの要素を含めた馬力が計測されます。
無駄になる馬力については計測しないので、多少低い馬力が表示されますが、
その分加速性能に直結した馬力だけが正確に計測されます。

私の計測は、加速性能を評価する指標としてはシャシダイ以上と自負しております。
一方で、エンジン単体の出力を評価する指標としてはシャシダイの方が優れていると考えております。
そういった観点で使い分けをして、私の計測をうまく利用していただけると幸いです。


馬力が無駄になるという表記をしましたが。
フライホイール等に貯えられた運動エネルギー(馬力)は
ちょっとした勾配の変化やスロットル開度の変化に対して
挙動を安定させる役割をはたしております。また、
シフトチェンジをスムースに行う上でも非常に役立っております。

加速の際に多少のロスとなってはおりますが、
公道走行ではこれらのメリットは非常に大きいです。
この点についても御意見を頂けた事を感謝します。


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