00.01.03新規

(4)楽しい「カローラ一家」

これは前項の某氏とは全く関係のないフィクションである。
とある一家のカーライフ。
1990年台はじめくらいのイメージでとらえていただきたい。
・お父さんの「カムリ」
某メーカーの主任級。車とのつきあいは古く、スバル360からはじまってカローラを3台乗り継ぎカムリにたどり着いた「たたき上げ」。こんど課長に昇進したらウィンダムに買い換えようと考えている。
彼くらいの年代のひとたちは「いつかはクラウン」と思っているが彼はクラウン嫌いで、あんな車は重くて走らないからつまらないと言っている。若いモンの「いきなりクラウン」現象を苦々しく思っている。

(解説)
課長に昇進したら--車種選びと役職がリンクしている。彼らの年代の特徴でもある。
クラウン嫌い--重い云々はウソ。ああいう車は役員クラスが乗るという意識が強く自分はそこまでいきそうもないので嫌いといってしまう。立身出世タイプの彼がその象徴ともいえるクラウンを嫌うはずがない。ホントに嫌いなら若者のいきなりクラウンを見ても何とも思わないであろう。彼は自分ではこのことに気づいていないかもしれない。

・息子の「レビン」
大学を卒業しUターン就職して2年目。お父さんのカムリのディーラーにたのんで、学生時代からのあこがれの車が買えた。会社の同期の仲間と昼休みに車談義するのが楽しみ。土曜の夜に得意満面で街に繰り出すがセドグロやソアラはおろか丸目マークにも馬鹿にされている。レビンの彼は次はセリカをめざすわけではなく、多分数年後に訪れるRV化の波にあわせて「カローラワゴン」でも買うのだろう。

(解説)
レビンはオーナーに高学歴者が多いといわれている(笑)。彼の学生時代のあこがれはいわゆるハチロクとかいうやつなのだが、彼のレビンはAE92である。夢の実現が中途半端なのも彼らしい。彼の住む街の土曜の夜はサルーン天国。ここでは大衆車は馬鹿にされ、ちゃらちゃら走っていると嫌がらせに合うことも。彼の前では当時でもかなり古い丸目マークでさえ格上になってしまう。
同期の仲間も似たようなものでカローラFX(これを呼ぶときに"おれのFX"と省略呼称すると命が危ない(笑))やシビックなど。高卒で入った組はソアラやZがいたりする。
RV化といってもカローラワゴンというところがカローラ一家的。

・娘の「カローラ」(カロツー)
今春短大を卒業。車選びはお父さん。費用負担もお父さん。教習車の70クレスタと比べれば小さくて乗りやすいのでご満足。バックでぶつけてテールレンズを割ってしまった。今のところ車にはあまり関心がないので次の車など考えてもいない。夜はこわいので乗らない。

(解説)
おにいさまは教習車がカペラだったので大きい車は苦手。運転させたら彼女の方がうまいかもしれない。彼女に親のお下がりのクレスタでも与えてしずしずと乗らせたらさぞかし絵になったはずなのだがそこは"女は小さい車"という認識があるカローラ一家の親父、そんなことは考えもしないであろう。第一彼の車はカムリである。「夜はこわい」は正解。お兄さまの夜ドライブをやめさせて欲しいものである。

さあ、ディーラーさん大喜び!! みんなもカローラ一家を目指そう。

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