SRXのタペット調整

初めてタペット調整されてる方にとって、サービスマニュアルが無いと少々不安ですのでここで方法をご紹介します。

最低限度必要な工具
5mmヘックスレンチ、17mmコンビネーションレンチ、10mmコンビネーションレンチ、19mmボックスソケット、コイン、
シックネスゲージ、タペットアジャスティングツールSST(純正特殊工具)、マグライト

インテーク側のタペットカバーの取り外し

5mmのヘックスボルトを緩めると外せますが、左はフレーム、右はハーネスが邪魔をしますので、真っ直ぐ工具が掛かるように適切なツールを使います。(古い車両なので意外と固着しています)

カバーはOリングで張り付いていますので、力を入れて剥がすようにします。

エキゾースト側のタペットカバー取り外し

17mmのレンチで緩めますが相手のカバーはアルミなのでしっかりした工具を使いたいところです。
ここではスパナやモンキーではなくメガネレンチやコンビネーションレンチを使います。

緩めるにはグゥーっと力を入れると、舐めやすく、緩んだ瞬間に手を挟んだり、します。
片手を緩め方向に力を添え、もう片方の利き手でツールの柄をガンッっと叩くように衝撃を与えて緩めます。

左ケースカバーのプラグを外します

マイナスドライバーでも外れはしますすがは溝に比べて工具の方が薄いのでプラグを痛めてしまいます。

コイン等の適当な厚みのものをバイスグリップやプライヤーで挟んで外すと奇麗に外せます。

圧縮上死点出し

クランクエンドにあるナットをボックスレンチで進行方向に回転させ上死点の合いマークを探します。

ここで4サイクルエンジンはクランクが2回転する間にカムシャフトが一回転します。
この為上死点マークが出たとしても「圧縮上死点」と「排気上死点」のどちらであるか見極めなければなりません。

せっかく、カバーが外れてるのですから一度カムの動きを見て見られる事をお奨めします。
上死点付近でロッカーアームの動きが止まる方が圧縮上死点になります。
さらにロッカーアームを手でつまんで上下に動かしてみます。微妙にガタがあれば間違いありません。

ローターには何種類課のマークがついてますが左のように「|T」のマークが上死点のマークです。

下画像の「H」や「@」のマークがあって紛らわしいのでお間違いのなきように。

上死点付近はマグネットが反発して「するっ」と動きやすいですけどここは何度かチャレンジするしかありません。(※決してクランクを反対方向に回した状態で合わせない事、チェーンのテンションが変わってしまいます)

クリアランス調整

シックネスゲージを差し込んでクリアランスを測定します。

初めて使う方にとっては手応えが分からないと思いますが「ズーッ」っとやや抵抗を感じながら抜ければOKです。「スコスコッ」と抜ければ軽すぎです。

規定クリアランス

インテーク:0.05〜0.10mm
エキゾースト:0.12〜0.17mm

【参考】
ヨシムラカム装着の場合のタペットクリアランスはこちらのページで探してみて下さい。

調整1

調整が必要な場合はロックナットを緩めます。

10mmの工具が必要なんですが、場所が狭いので工具は角度が良く合うものを使います。
(こんな所を舐めてしまうとえらいことになりますので斜めに工具が掛からないように注意が必要です)

調整2

シックネスゲージを差し込んだ状態でタペットアジャストスクリューを軽く回して調整します。
次にロックナットを締めて固定するのですがアジャストスクリューも共回りしますのでアジャストスクリューを固定した状態でロックナットを締めなければなりません。
アジャストスクリュー先端は四角形状になっていますので、ニードルノーズプライヤーで挟んで固定する方も見かけますが、専用のYAMAHA純正特殊工具※が安価で設定されていますので、こちらをお求めになるのが良いと思います。
これを使っても若干は共回りしますのであとはその感覚を見越して締めるようにします。
ここは大事な所なので慎重に満足いくまでやり直します。

あと、ロックナットを締め付けする時にシックネスゲージを差し込んだままだと、つぶれて精度が狂ってしまいますので外しておいた方が無難です。

※バルブアジャスティングツール:90890-01311(\380位!安っ)
この工具は焼きが甘いので力を加えると四角の穴を舐めてしまいますので、丁寧な取り扱いが必要です。(消耗品と考えても良いかも?)

締め付け後の点検

締め付けが完了したとしても、もう一度クランクを回して正規のクリアランスになってるかチェックします。

 

外したキャップを元に戻します

このときOリングに痛みが無いか確認しておきます。

 


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