last update 1999.7.11

bimota 500Vdue

500Vdue納車日記


■ 1999年2月〜3月 注文まで

1999年2月、大型自動二輪の免許を取った。おっきいバイクに乗りたいと思った。どうせなら誰も乗らないようなすごいバイクにしようと思った。うってつけのバイクが雑誌に載っていた。『bimota 500Vdue』。走りはしょぼいくせに2スト好きの僕は、これしかないって思った。でも、外車なんてどうやったら買えるかなんて知らない。故障したときにどうなるか、国産車のように部品はすぐに手に入るのか。謎はつきない。

とりあえず、bimotaを扱っているレッドバロンに行った。500Vdueは無かった。店員さんに聞いてみる。外車はやめたほうがいいようなことを言っていた。おいおい、商売する気あるのか。と思ったが、後日、500Vdueは全車リコールでメーカーに送り返されていることを知った。

とにかく実車を一度も見たことがない。会社にて、インターネットを使って検索してみた。キーワードは『bimota 500V due』。九州のTABASCOさんのホームページがみつかった。で、ホームページを読ませていただいた。なかなかまともに走らない曲者のようであった。でも、とっても楽しそうな気がした。このホームページの掲示板ではdueの情報交換が行われていて貴重である。

とらぶってもそれを楽しいと感じられるのは才能かもしれない。幸い僕はその手の才能には不自由していなようだった。

いろいろ検索してみると、どうも生産中止になっているような感じだった。どういう経緯でそうなってるのかはわからない。さらに検索してみると、『下町ビモータ連合会』(通称? 下ビ連)というビモータのユーザグループ(?)があることが分かった。ちょっと○走族みたいなネーミングで恐かった。おそるおそる掲示板で質問してみた。「500Vdueって生産中止されてるのですか?」 返事は早かった。「いいえ、ちゃんと買えます。」

更に、リンクをたどると、CORSE(コルセ)というbimotaを中心に扱うお店の存在を知った。ちゃんとホームページに地図もあった。所在地は神奈川県平塚市。うちから近いぞ。運命というものを感じずにはいられなかった。(おおげさ) コルセさんのホームページでは店長とおぼしき人物が腕を組んでにこやかに仁王立ちしていた。(実はコルセの社長)

なんちゃってTZR早速、その週末、会社で印刷した地図を片手にコルセに向かった。愛車は'96TZR250SPR(黒!)。SPRに黒はない。'91風のカラーリング。なんちゃってTZRなのである。いつものように道に迷った。地図を見ながら走ってそのとおりに走れた試しはない。でも、方向を間違ったこともない(と思う)。コルセは大きい通りからちょっと奥に入ったところにあるので、今回は迷っても仕方がないことにしておこう。

コルセにはbimotaのバイクがいっぱいあった。SB6 がいろんなカラーリングでいっぱいあった。そして500Vdueも。しかし、僕の知ってるdueとは何かが違った。とぐろを巻いたようなチャンバーではなかった。コルセのチタンチャンバーをつけて、テールまわりがDUCATI 916 のようにすっきりしていた。お店の人にお話を聞いて、500Vdueのエンジン音を聞かせてもらった。それはもうわくわくするようなエンジン音だった。でも、同時に、自宅でエンジンをかければ、ご近所迷惑になること必至であった。

dueオーナーの人に会って話を聞いた。チャンバーをかえてROMのマップをかえることでかなり調子よく走るということであった。なんか安心した。でも、なんちゃってTZRを下取りに出して、500Vdue一本で行こうと話したら、「それはやめたほうがいい。」「ちゃんと走るバイクは必要だ。」とお店にいた人みんなが口々にとめた。

とにかく、見積りを頼んだ。見積りをしていただいているとき、お店の電話が鳴った・・・ もう一台走りに出ていた dueがとまったらしい。なんか、とぉーっても不安になった。でも、こっそりと、これはかなりおもしろいのかもしれないと思ってた。

その日は、注文はせずに考えることにして、dueのパンフをもらって帰った。でも、もうこれは注文するしかないなと心の中は決まってた。

翌週末、頭金を入れて、正式に注文した。このとき、dueはちゃんと走らないから覚悟してね。TZRは売っちゃだめだよって念を押されたような気がする。時は1999年2月下旬。この時点では、早ければ4月末入荷という話だった。しかし、イタリアのことなので、遅れ遅れになるという話も聞かせていただいた。どうやら、イタリアという国はそういうものらしい。

■ 1999年4月〜5月 待ちの日々

房総半島自虐ツーリングにて実際、4月末には入荷しなかった。5月の連休は、バイク雑誌のイベントに参加したり、インターネットで知り合ったバイク乗りの人と、房総半島自虐ツーリングに出かけたりしてすごした。2ストのバイク6台、日帰りで房総半島を1周するのはするのはほとんど無謀だった。実際、途中でショートカットしたのだが。交差点の信号待ちでは2スト6台で前にでるものだから、先頭で信号待ちしていた自動車はちょっとかわいそうだった。でも、インターネットっていろんな人に知り合えておもしろいって思った。

その後、このメンバーとは、5月に奥多摩峠すぺしゃるツーリング(勝手に命名)にもでかけた。このときは、参加台数は14台まで増えていた。青梅街道にて、バイク14台ですり抜けをかける様子は、その辺の○走族なんて目じゃないような迫力があったに違いない。山道では、14台できれいに並んで走ったがペースがなかなか早くって、自分の運転技術のなさを思い知らされた。

5月下旬に行われた箱根大観山での2ストミーティングでは、70台くらいの2ストのバイクが集まった。TZRは後方排気がトレンドであるらしく、V型は僕の他に1台いるだけであった。さすがにこの台数でどこかに出かけることもなく、『後方排気友の会』の皆さんや、dueのオーナーの方と話をしただけで帰ってきた。dueは予想より調子よく走っていた。

ところで、TZRは原因不明の低速が扱いにくくなる病におかされていて、100kmくらい走るとクラッチが常人以下の運動神経しかない僕には扱いきれない状態。あと1500kmも走ると走行距離が1万kmを越えるので、オーバーホールにだそうかって思ってる。

この間、コルセさんには1週毎に通って、500Vdue Tシャツをもらったりしてすごしていた。ひたすら待ちの日々だった。

■ 1999年6月 納車?と講習会の日々

そしてついに、6月上旬。dueが届いた。しかーし、問題があってこれは納車されない。でも、場合によってはこれになるかもしれない。ちょっとわけあってこの辺の話が詳しく書けないのが非常に残念だ。ただ、一緒にお店に入荷されたSB8R, SB8R-SP, DB4はぴかぴかだったとだけ記しておこう。そういうことで、納車日はまたまた延びるのであった。いろんな意味でイタリアという国は偉大だ。納車されるともっと楽しませてくれるに違いない。わくわく。

納車日がのびのびなので、この隙に運転技術向上のため自動車学校などで開催されているバイクの講習に参加しようと思った。近くの厚木の自動車学校で週末にやっているとの話をインターネット教えていただいて、とりあえず偵察にでかけた。自動車学校でバイクを停めていると、いきなり 「HALさんですか?」と後ろから声がかかった。ここの講習のことを教えてくれた人だった。世の中、本当に狭いものだと感心した。小一時間ほどバイクの講習というか自由練習に近い形態なのだが、を二人で見学した。各自が自分のペースで練習しているので、これなら僕でもついていけるなと思って、次回の講習にはぜひ参加しようと思った。

翌週、府中の免許センターで、武蔵野警察署主催の講習会に参加した。講習会ははじめての僕はもちろん初級コース。初級コースでスラロームをへぼへぼ走っていた。まわりの人がやたら転ぶので困った。転ばない程度にしとけばいいのに。当然だが、バイクの修理費と昼食代は自分もちなので無理しないに限る。TZRは1速でもクラッチ使わなくてもそこそこ走るし。タイヤの端まで使いきってもステップをこすらないことに気づいた。まぁ、これは僕が下手で、リア加重が足りないだけかもしれないけど。ついでに、1速を多用すると燃費が10km/Lくらいしかでないこともわかった。講習の帰りに100kmで給油してよかった。いつもの調子で150kmくらい走ってたら終わってたところだった。中級・上級コースにも2ストのバイクはいたけど、アップハンドルに改造してあって、すげー速かった。今度も参加しよっと。初級で。

しろdue

使用前

くろdue

使用後

ところで、黒が好きな僕は、dueも黒く塗ってやろうと思っている今日このごろなのであった。

こんな感じで、フレーム、ホイールを黒くして、車体も黒を基調にまとめるのが夢。ただ、黒い車体は、他からの視認性がかなり悪いので、走行中は注意が必要。

でも、いったいいくらかかるんだろう?

運命の選択結局、500Vdueはわけがある方を納車してもらうことにした。このときdueは2台届いていた。1台が僕ので、もう1台は業販用だった。どちらがとは決まってなかったので、好きなほうを選ばせていただいた。なんとなく走りそうな顔をしているほうを選んだ。(写真右側)

ここまでくると話は早く、整備・車検・納車ととんとんと進むかと思えたが、車検は通ったがまだ整備中。整備中にエンジンのまわしているとスパークプラグが死んだらしい。むぅ、おそるべし。今はBR9ESがついてるけど、8番と7番も用意しておこう。

でも、アイドリングで水温は安定するみたいだし、とりあえず40km/hまではスピードメータも正確らしい・・・えっ、そんなの当たり前だって? dueに常識は通用しません。そもそも、アイドリングするってことがすごい。あとは走らせてみてのお楽しみ。これで、ちゃんと走ったりしたら、それはそれで期待はずれなんだけど。・・・って何を期待してんだか。

■ 1999年7月 納車

500VdueとTZR250とねことこのところ週末、雨ばっかなのでバイクに乗れずにもんもんとすごしていた。納車されて、ちゃんと走るようならば、モーターサイクリスト写真館のイベントに行こうと思っていた。でも、納車日は、天候の影響もあってイベント当日とみごとに重なった。TZRで成田のイベントに参加した後、無謀にも、その足で、平塚のコルセに向かった。

ついに納車。が、いきなりエンジン始動できずにプラグ交換。プラグは上も下もおもいっきりかぶっていた。最初っからやってくれる。で、あらためてエンジン始動。パランパランという乾いた2スト独特のエンジン音が響き渡る。成田まで往復していて多少疲れていたが、これはもう走るしかないって思わせるものがあった。

そして、夕闇の迫る市街地へと走り出した。

納車されたので、"納車日記"はこれにておしまい。・・・ならし日記へつづく

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まちゅおくんの ひ・み・つ きち 1999, HAL