
前のKLE日記へ 次のKLE日記へ
救急車に乗せられた私は、ズボンを脱がされ血圧を測られながら病院へ。会社の身体検査の時もそうだが、どうも血圧計を腕に巻かれると緊張する。「えらいこっちゃ」という気分と、「どうにでもしてくれ」という気分との両方が入り交じる。それまでは交通事故の怪我人という意識は全然なかったのだが、救急車からベッドごと降ろされ、天井を見ながら廊下を運ばれていくと、いよいよ気分はドラマのワンシーンのようになってきた。
採血され足のレントゲンをいろんな角度から取られる。今度は車椅子で待合室へ。そして結果が出るまでは動かないでねと尿瓶で採尿。生まれて初めてのことがどんどんと起こる。
やがてレントゲン写真を持って先生が。「骨には異常なさそうだね。警察に出す診断書が必要だろうし、ちゃんと外科の先生に見てもらわないといけないから月曜日に来てくださいな。帰っていいですよ」 その先生は内科の先生なんだそうな。湿布も薬もくれそうになかったので、こちらから湿布を下さいと申し出て、何も貼らずに診察終了。今までのは何だったのという気分。
さて、一人にされてしまったのでどうすべきかわからず、まずは110番。そこで所轄の警察を教えてもらい連絡。そのまま病院で待ちなさいとのこと。その間に今晩例の旦那宅であることになっていた鍋には遅れることを、詳しいことは言わずに連絡。間もなくおまわりさんと相手が到着し、事情聴取。人身事故の扱いにすることを確認した。どうやら相手は、私がやってきた右側を全く見ていなかったらしい。私の怪我の程度によって相手と処罰の程度が変わってくるのだが、この程度なら免停にはならずに済むとのこと。これなら車でも来れるよね、ということで月曜に診断書などを持って警察に来てくださいよということになった。病院だけなら後でもいいやと思っていたが、これで月曜日は会社を休まなくてはならないことが決定的になる。会社に黙っているわけにもいかず、面倒なことになってしまった。
相手の住所などを聞いてひとまず終わり。私はとりあえず足が確保できる田原の駅まで相手の車で送ってもらった。さすがに相手もちょっとびびっている様子。私も恨みや怒りもなく、「ちょっとしたことで起きてしまうことですからね。」となぜかなだめている。でも私の見た限り、運転時の回りへの注意は足りないかも。
そしてレッドバロンへ連絡。私を一旦迎えに来てくれるというので、田原駅経由でバイクを回収しに行く。気さくなバイク屋の兄ちゃんは、「この辺が地元なんで、この辺の回収なら得意ですよ」などと言っている。「そうですか。まったく頂いたばかりのバイクをこんなことにしちゃってお恥ずかしい。」とこちらも調子を合せて現場へ。蔵王山の分岐から全く同じルートを走ってもらったのだが、記憶はあいまいなもので、現場は始めにこのあたりと思った所よりもう一つ先だった。
事故時に車道にはみ出して倒れていたバイクは、畑側に移動されて無残に横たわっていた。「思っていたよりひどいですねぇ。」私はほとんど手助けが出来ず、バイク屋の兄ちゃん一人の頑張りでバイクを起こしてもらい、無事にエンジンが掛かったのでトラックの荷台に乗せることが出来た。まずは一安心。でも帰り道で「実は今日お得意さんが車の事故で亡くなりまして...」などという話を聞かされ、自分は大したことなくて良かったと思うと同時に今までへらへらと話していた自分が恥ずかしくなった。なぜか豊橋市内で花火が上がっていた。あれはなんだったんだろう。
レッドバロンへ到着し、バイクを降ろしてもらっている間に店内へ。昼に六角レンチをもらった店員さんに「どうもすみません」と声をかけると、「あっ、お客さん。ちょうど良かった。さっきこれを忘れていましたよ」とドライバを渡された。「これはどうも。でも聞いていらっしゃいません?」その店員さんは、外れたカウルの中の工具入れにドライバをしまってくれた。
親切にも二川駅まで送ってもらい、JRで浜松へ。階段の上り下りが辛いものの電車にのって自宅へ。途中で携帯に鍋パーティーの盛り上がっている所から電話をもらい、ヘルメットを置いて「KLE納車おめでとう」ならず「KLE残念でした」パーティー会場へと車で向かった。「きっとTDRが乗ってもらえなくなった呪いなんだよ」と言われた。
KLE日記の目次へ