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6時起床。いつにも増して眠たい。昨晩、消灯後も隣の人もテレビを見ているのをいいことに、「北の国から」を最後まで見てしまったのだ。どうも隣の人も同じのを見ていたらしい。この部屋に来た頃は、9時を過ぎたら真っ暗で、いびき以外は静かなもので、とてもテレビさえも見れる雰囲気ではなかったが、最近は消灯後も真っ暗ではないのだ。
いつものように9時にリハビリに行くが、今日はメニューが違う。
まずは、装具を外して横になって、足の太さの測定。太股から足首まで、5個所ほど計る。左足に対して右足が、太股は5cmほどやせ細り、膝は2cmほど腫れており、ふくらはぎは1cmほど細く、足首は0.5cmほど腫れている。筋肉が落ちて、患部や余計な力のかかっている所が腫れている。「ピンクは好きですか?」なんて聞かれて、腫れを抑えるためにと収縮性のあるピンクの包帯を巻かれる。どうも、この先生の本性はわかりにくい。
次に言われる通りに足を伸ばしたり曲げてみる。伸び切らない。曲がらない。曲げるのに力が入らない。痛くなるまで曲げられない。練習をしているうちに、徐々に少しは曲がるような気になってきていても、実際はほとんど変わっていない。でも膝が痛くなってきた。やはり動いていなかったじん帯を動かしはじめたかららしい。前十字は縮む方向の運動だし、内側は90度ぐらいまではストレスがかからないので、もう動かしても安心の範囲らしいのだが、それでも動かない。
次の膝を曲げるための装具を付けて、立ち姿勢で膝を曲げ、右足に体重を掛ける練習。抜糸をしていないので、傷口が装具で押されて痛い。1分5セットだが、始めは何ともなかったのに、最後は辛かった。
右足は今日はこれぐらいということで、後はいつもの左足のメニューをこなして終わり。いつもは30分で終わるのに、今日は1時間半かかった。
病室に戻って来ると高校生君が暇そうに廊下をうろちょろしている。声をかけると、こちらの病室にやってきて、みなさんと井戸端会議。そうこうしているうちに昼が近くなってきたので、抜糸を忘れられてはたまらんと、ナースステーションから先生に連絡してもらう。来てもらっていいですよ、ということで、外来に向かう。
サブの先生の所に通され、ベッドの上で横に。看護婦さんに「傷口を見て気分悪くなったりしません?」と聞かれる。あまり見たいもんではないが、包帯を取ると、膝がフランケンシュタインの顔のようになっていた。内側に長い傷と、膝頭の回りに短い傷が数ヶ所。縫ってあると言っても、糸ではなくホッチキスのようなものが刺さっていて、赤い傷口に光っている。自分の足がこんなになっていたとは。これが打たれる所を見ていたら、たまらんかっただろうなぁ。
「抜糸って痛いんですか?」
と聞くと、看護婦さんが
「蚊に刺されるぐらいっていいますよ。」
「じゃぁ大したことないですね。」
と言っていると、先生がやってきて
「くまん蜂に刺されるぐらいですかね。」
ちょっとびびって、
「注射より痛いんですか」
と聞くと
「くまん蜂に脳天を刺されるぐらいですかね。」
だって。(;_;)
シューっとスプレーを傷口に掛けられるが、これがしみて痛い。もう作業を見てられずに天井を見つめる。
「蚊に刺されましたね。」と思わず言ってしまった。すると
「蜂に刺されました?」
と一つ目のホッチキスを抜いたらしい。でも感覚がなかった。なんだ楽勝じゃんと思っていると、確かに蜂に刺されるぐらいの感覚が続いた。後で膝を触ってみると、感覚のない所がある。どうしたことか。
なにはともあれ、ちょっと手に汗を握ったが、無事終了。すると、「良くなっているね。」と声をかけて担当の先生もニコニコとやってきた。「第2病棟の居心地はどう?」と聞かれて、「いいですよ。先生がいらっしゃらないんで、見捨てられていると思いましたけど。」と笑って答える。「ギプス切るまではやることないから...2病の方がきれいだね。16にも整形の患者さんに入ってもらっているけど、あそこは眼科で目の見えない人とかいるから気を使うし。トイレも開けっ放しだとか。」
担当の先生が出ていって、サブの先生が傷口にテープを張って、ピンクに代わって紫の包帯を巻きながら、2病の看護婦さんの質は?とか、覚えていないぐらいしょうもない駄洒落とか言って来る。看護婦さんに「先生、今日はどうしたんですか」なんて言われている。:-)
病室に戻ってきて、すぐ昼食。そしてしばしの休息。今度は3時から第7病棟でCPMという機械で、右足の曲げの訓練だ。
第7病棟のナースステーションへ行くと、看護婦さんが一人しかいない。声を掛けると、機械の所で装具と包帯を外して横になっていて下さいという。
待っていてもいつまでたっても誰も来ない。隣では別の人が既にやっている。結局30分待ってみても来なかったので、装具を付けてナースステーションに行くと、すみません、と飛んできた。忙しくて、すっかり忘れられていたようだ。
機械にはどこにもCPMとは書いていなくて、ストライカーという商品名の機械だ。足を乗せる台を足に合せて調節し、横になって足を機械に乗せてバンドで固定し、曲げる角度とスピードを設定してスタート。機械がゆっくりと動いて、足の曲げ伸ばしをしてくれるというものである。今日のリハビリでは60度まで曲がったので、50度で1時間、さらに60度で1時間の合計2時間を行う。やってみると苦痛ではないが、のんびりとしていて眠たくなって来る。
ディルームの一角なので、テレビが見れるのは良いが、首を横に向けるのもだるいので、音を聞くだけ。いろんな人に目に付くし、ちょいと恥ずかしい。隣の人は、なんとカシオペア(Windows CE の方:-)をいじりながらやっていた。
というわけで、これからは、午前はリハビリ、午後はシャワーを浴びて、3時から5時までの2時間は第7病棟という、ハードスケジュールである。
これでは、本を読む暇もパズルをやる暇もない。:-)
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