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6時起床。ちゃんと昨日は9時に寝たのだが、長老さんが喉が渇くらしく、夜中に何度か洗面台でガラガラとやっていたせいで、夜中に何度か目が覚めた。
足をマッサージし、足曲げの練習をして朝食。
今日もリハビリは午後なので、廊下で暇そうにしていた高校生君に「やるぞ」と声をかける。上品なお年寄りは、"カテ"のために手伝えないけどがんばれよ、と出ていった。
というわけで、昨日の続きのジグソーパズルを開始。お隣さんが冴えていて、ポンポンと幾つか見つけたが、やがて全員が行き詰まる。検温に来た看護婦さんが「これが噂のパズルね。私も好きなんだけど...」と声を掛けていく。ナースステーションで噂になっているらしい。:-) ほどなく上品なお年寄りが帰って来た。急患が入ってしまって、1時間後になったらしい。
みんなで唸りながら進めていると、「木崎さん、申し訳ないんだけど...」と婦長さんがやって来た。「16病棟に移って欲しいんですけど。」
この前の先生の話で、もう第2病棟のままだろうと思っていたら、引越しは全く突然にやって来た。ジグソーパズルは「後は任せた。」と高校生君に託し、慌てて荷物をまとめる。というより、看護婦さんが持って来たワゴンと自分のカバンに荷物をほうり込む。
前の引越しの時は、ワゴンの上にカバンを乗せて運んだが、カバンに荷物を入れ終えたときには、既にワゴンの上もいっぱい。お見舞いやら装具やらでベッド横の棚もロッカーの中もいっぱいだったのだ。
ちょうどベッド掃除の時間とも重なって、廊下で待っている病室の人達にご挨拶して出発。リハビリへは車椅子で来なくていいでしょうと言われていたので、この際にと車椅子を置いて行くことにした。
「16病棟ってどこですか?」と看護婦さんに聞くと、「私も良くわからない」なんて言っている。7病棟に行くときに使っているベッド専用のエレベータで、まだ行ったことのなかったM3へ。看護婦さんはワゴンの荷物を落としそうになりながら16病棟へ到着。ナースステーションでなく看護婦室で「第2病棟から転換の木崎さんです。」と引き継がれる。
案内された部屋は6人部屋だが、今までの部屋よりはひとまわり小さく、何と二人しかいない。しかも一人は明日退院だという。第2病棟から回されるわけだ。
「空いている所にどうぞ。窓際がいいでしょう。」と言われたとおり窓際を陣取る。
同室の一人は、見た目より実は若い23才。格闘伎をやっていて、膝の皿を割ったという。手術から1週間経っていて、ちょうど私より1週間遅いペース。もう一人の明日退院の人は、格闘伎君が重鎮と紹介してくれたおじさん。その後の看護婦さんなどとの会話で、なんと東京のサックス吹きということがわかった。歌伴などとやっているが、目が見えなくなって困っていた所、紹介でここに来たとのこと。聖隷の眼科には、全国的に有名な先生が何人かいるらしい。先週までは満室だったとのこと。でも、その内の一人が開業医を始めるということで辞めて、それと一緒にこの病室も空いたらしい。
荷物の片づけが終わった所で、ちょっとお散歩。眼科の病棟ということもあってか、要所にピンクと青のテープが張ってあり、部屋の入り口にも大きくピンクの文字で病室番号が書いてある。トイレは目の前。でも車椅子用のトイレも、ウォッシュレットもない。ディルームは端にあって、ちょっと寂しい。入浴は二日に一度の順番制。廊下の先は産科ということもあって、コインランドリーは充実。共用の冷蔵庫は、いちいち看護婦さんを通さないといけないらしい。そういえば、冷蔵庫の中に飲み物を忘れて来てしまった。
全体としては、第7病棟よりも古く感じる。看護婦さんの平均年齢も高そう。:-) 部屋のベッドの間隔は他の病室よりも狭く、これでは車椅子が横付け出来ないし、廊下にも車椅子の人を見ない。格闘伎君も車椅子を持たず、松葉杖で移動しているらしい。整形外科の中でも軽度の人が多くいるのか。
ともかく、今までの病棟の中では一番はずれの気がするが、病室の居心地は一番良くなりそう。
しばらくすると、第2病棟の看護婦のリーダーの人がやってきた。診察券を持っていないかという。持っていないし、飲み物の忘れ物もあるので、一旦第2病棟へ戻る。「こちらは空いていますね。2病棟は忙しくて」とちょっと疲れた顔をして看護婦さんが言う。
結局、診察券は第7病棟に残っているらしく、飲み物だけを持って新しい部屋に戻る。
検温に来た看護婦さんが、装具をもの珍しそうに見ていく。格闘伎君は「ここの看護婦さんは整形の患者に慣れていないから、体もろくに拭いてくれない」という。整形の患者が多い割には慣れていないのは、足の悪い人はあまりいないからか。
この病室には、第7病棟と同様にテレビがない。格闘伎君の所にもなかったが、電気屋がテレビを持って来た。昨日借りるように頼んでいたらしい。3人しかいないので、みんなでイヤホン無しでもいいよと合意。いい部屋だ。
そうこうしているうちに昼食。この前の引越しのときも感心したが、食事には病棟名と名前が書かれているのに、ちゃんと新しい病棟宛てに来るのが凄い。
入浴の順番が回って来たので、リハビリに間に合うように慌てて入る。浴室は古くてあまりきれいではないが、広い。広いから、装具を外した所からシャワーの所まで距離が長く、手すりが手前にしかないので、恐い。私はまだいいが、格闘伎君がシャワーを浴びれる頃には困るだろうなぁ。
時間通り、1時半にリハビリへ。今日は抜糸も終わってからの初めてのリハビリなので、入念な足のマッサージから入る。その間に別の患者さんが。「この前のようにやっていて下さい。」と足曲げの練習を行う。その間に先生は、私の装具を持って別の患者さんへ。なかなか帰ってこない。3人ぐらい平行して見ているようだ。やっと戻って来ると、紙と曲げ方向の制限を外した私の装具を持って来た。
足の曲げの角度を測られる。CPMでは昨日70度にセットしていたのに、70度も曲がらない。紙の説明の前に、今までと同じ左足と全身のトレーニングを行うように言われる。
今までのが終わると、別の人のマッサージをしている先生に、マットで待つように言われる。やがて先生がやってきて、紙を初めて見せられる。
紙には"木崎高宏様トレーニングメニュー"と書かれていて、7種目の簡単な図と説明、その右に朝・昼・晩と今日から2週間に渡るチェックの表がある。「では、この1から3をやってもらって、今日は終わりです。」と言われ、"装具をつけて尻を上げる。空中で5秒静止。50回"から始める。紙を見ながら黙々と始めるが、この表が終わるまでは退院出来ないのだろうか...
結局リハビリが終わったのは3時半。一旦部屋に戻って休む暇もなく、看護婦室に声を掛けてから第7病棟へ。そしてCPMを高校野球を見ながら2時間。あっという間に夕食の時間。そういえば、保険屋は来なかったなぁ。
部屋に戻ると、格闘伎君がいない。サックス吹きさん曰く、3時すぎにリハビリに行ったきり戻ってこないという。今日が初めてのリハビリらしいが、私の時は1時間もかからなかったのに、遅い。
格闘伎君は、お茶が配られてからようやく戻って来た。私の時と同じように全身の筋力トレーニングをやったのだが、酸欠で倒れて、昼に食べたものも吐いてしまったらしい。筋力トレーニングなら楽勝と思ってやったら、情けないぐらい全然出来なかった。酸欠で倒れるなんて、体の弱い奴が朝礼でなるぐらいで、まさか自分がなるなんて思っていなかったと言う。スポーツをしている人がこれだから、私が出来ない訳だ。
夕食中にはサブの担当の先生がやって来た。こんな短い間隔で来るなんて珍しいと思っていたら、格闘伎君は、私が久しぶりに先生に会ったときと同じようなことを言われている。後で聞くと、手術の翌日以来初めてだと言う。私と同じようなものだ。私には「何度も部屋を変わってもらって申し訳ないですね。CPMも近くなったし、3時以外でも空いている時間に行ってもらえばいいですよ」と言う。近くなったといっても、エレベータの階数以外は対して変わらないけど...
ともかく、イヤホンも要らないし、格闘伎君は朝を食べないほどゆっくりらしいし、検温は10時にならないと来ないらしいし、窓には日が差すし、今日みたいに暖かい日は、あまり気を使わずに窓が開けられるのもありがたい。窓の外には病室しか見えないけど...
明日からは寝坊させてもらうことにしよう...
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