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いつものように朝食を終えると、週に1回の整形外科部長を始めとする大名行列がやってきた。また訳のわからない言葉で説明され、予想外にいきなり整形外科部長に足を曲げられ伸ばされる。そんなぁ、まだ今日はほとんど動かしていないのに痛いやろうが、と喉まで出掛かるが、じっと我慢の子。
いつものようにリハビリに行くと、先生がいない。そう言えば、明日は午後に来て下さいよ、と昨日言われてたっけ。「時間を間違えました。」とリハビリの受付に照れ笑いしながら言って、病室に戻る。
病室では、ゼファー君がCPM中。しばらくすると、荷物を抱えたおじさんがやって来た。手の腱鞘炎の手術で、一泊二日の入院だそうな。本当のこの病院の患者ではないのだが、かかっている開業医の先生が、元この病院の有名な先生だそうで、この病院で手術をすることになったそうな。うなぎの養殖をやっていて、一泊でも入院したくないんだそうだが、やむを得ないということらしい。
うなぎの養殖の話って、初めて聞いたのだが、冬も夏並みの温度に水を温めていて、うなぎの様子はもちろん、泥棒がないかとか、ポンプなどの調子が悪くなっていないかなどを昼だけでなく、夜も見回っているんだそうな。だから、一日も留守にしたくないとのこと。大変なお仕事です。しかも、ここ数年、うなぎの稚魚、すなわち"しらす"が不漁で、一匹120円もするんだそうな。それをざっと1000倍の重さに育てるんだそうだけど、半年ぐらいで大きくなるのもあれば、一年近くたっても大きくならないのもあって、その仕分けなどの手間もあるらしい。だから浜松でもどんどんうなぎの養殖が減ってしまっている、ということらしい。また一つ勉強になりました。
それはともかく、ゼファー君はCPMが終わってリハビリへ。CPMの機械が空いたので、私に貸してもらえませんかと看護婦さんに聞くと、いいですよ、ということで、昼間で自分のベッドでCPM出来ることになった。実はこの機械、大名行列によると古い部類の物らしいが、いつも使っているものに比べれば、遥かに立派なものだ。足の掛け心地もいい。
でも、足が昨日の夕方ほど曲がらない。朝になると固くなっていて、90度の壁を越えられないのである。だから、朝にいきなり曲げようとしても辛いのだ。昨日は主治医で、今日は整形外科部長に見られてしまった。日曜ぐらいまでは、着実に進歩があったのに、止まってしまっている。
昼食を摂って再び(^^;リハビリへ。今日は見学はないが、昨日に劣らずたっぷりとマッサージしてもらう。ありがたいもので、マッサージしてもらうと痛いものの足の曲がりが戻って来る。
マッサージが終わって部屋に戻ると、うなぎ屋さんは既に手術へ出発しているが、格闘伎君が看護婦さんについてもらって唸っている。リハビリに行こうとするときに、松葉杖が滑って転んでしまったらしい。大したことはないが、相当痛かったようだ。
私は、ちょっとでも足を曲げたいので、早めに第7病棟のCPMへ。やはりこちらのはボロい。でも、マッサージの甲斐あってか、昨日よりも壁を越えて進歩。90度を越えて曲げることが出来た。これが明日も持ってくれているといいんだけど...
病室に戻って来て、シャワーを浴びて、夕食になって、やっとうなぎ屋さんが戻って来た。部分麻酔の予定だったのだが、うまく出来なかったので、全身麻酔になったため、時間がかかっていたらしい。でも戻って来て、体を起こせるほど元気だ。すぐに退院できるなんていいですね、とみんなで言っていた。
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