
- 3月7日(日) 「あれから1年」
朝、突然の電話で目が覚める。
「おはようございます。木崎さんですか? 聖隷浜松病院16病棟の○○です。明日手術でお越し頂くことになっていますが、手術が午前の2番目なので、朝8時半に受付けをして下さい。それから今晩はお風呂に入って頂いて、足首から太ももまでの表裏を剃っておいて下さい。剃りにくいようでしたら結構ですが、明日看護婦がチェックさせて頂きます。」
時間はまだ9時半。昨日は結構夜遅くまで起きていて、今日は寝坊するぞと決めていたのに、一方的に起こされて話されてしまった。だから電話は嫌いだ。:-)
そうか、前のときはちゃんと看護婦さんに剃ってもらえたのに、自分で剃らないといけないのか...
じょうがないなと起き上がり、まだマクド(ナルド:-)のモーニングの時間に間に合うので朝飯を食いに行くことにする。ちなみにマクドはあまり食いたいものではないのだが、不思議とモーニングのマックエッグマフィンとハッシュポテトだけは許せる。というか、たまに食べたくなる。
マクドに着くと雨が降り出した。昨日天気予報では雨は降らないと言っていたので、昨日はTDRの復活をを確認しただけでバイクを乗らなかったんだけど、天気予報の嘘つき。今日はバイクに乗ってあそこに行きたかったのに。
週末には結婚式にも出ることだし、去年入院したときも後悔したので散髪に出かけることにする。
行きつけの散髪屋のマスターと話をしていると、今切(浜名湖が太平洋に繋がっている所)のテトラポットで釣りをしようとしていて、足を滑らせて海に落ちたんだそうな。落ちたときには、「ここで釣りをしているのはいつも同じ連中で、こんな所で落ちたと知れ渡ったら恥ずかしくてここに来れなくなる」なんて考えたそうなんだが、その時は誰にも気づかれずにすぐに這い上がってこれたので、恥ずかしい思いをせずにすんで良かったと思ったんだそうな。でも、後で考えてみると、ぞうっとしたとおっしゃる。たまたま頭を打たずにすんで、たまたま心臓発作も起こさずに、たまたますぐに捉まる所があったから、何事もなく遭いあがってこれたけど、その近くでは、最近同じように足を滑らせて海に落ちて死んでしまった人がいたんだそうな。
私も事故に遭った直後は、会社の連中に知れ渡ったら恥ずかしいと思った覚えがあるが、一つ間違えたら、そんなことを思う前にあの世に行っていたかもしれない。
そう、一年ぶりにあそこがどうなっているかを確かめたい。明日は手術だから本当は家でじっとしていた方がいいんだろうけど、そんなことが出来る性格ではない。;-)
散髪が終わって雨が降るなかを田原町まで出かけることにした。
遅い朝食だったので腹はそんなにへっていないが、途中コンビニでおにぎりを買って西へ向かう。浜松から田原町までは50kmちょっと。近いようで意外と遠い。怪我をした足でも何回か通った道なので、距離はあっても楽勝の道。浜名BP,R42、県道410、三河大橋と進んで現場に到着。
雨の現場は初めて見る。ここから目の前に見えるはずの蔵王山が霧に遮られて見えない。
現場は一年経っても何も変わっていないようだ。道の脇の畑が耕されていたかどうかまでは憶えていない。その畑の横には、なぜか50ccのバイクがポツンととまっている。鍵穴は壊されていないが、カウルやメーターは割れていてボロボロ。乗り捨てられた盗難車かはたまた事故に遭ったバイクなのか...
歩道と畑の間にはなぜか自動車のホイールキャップが転がっている。でも汚れかたから見てかなり前からここにあるもののように見える。
そして問題の標識には、しっかり私のバイクが当たった跡が残っている。そのたもとには、5月に見たときはまだ破片などが落ちていたのだが、さすがにもう残っていない。と思ったら、ヘッドライトの破片らしきものがあった。
さて、せっかくここまで来たのだからと、さらに西へドライブして、消化の良さそうな親子丼を頂いて帰宅。右足を毛が残らないぐらいきれいにして:-)シャワーを浴びて、絶対に寝坊しないように目覚しを2つかけて眠りについた。