
- 3月9日(火) 「退院」
6時に目覚しの放送が流れる。誰も起きる気配はない。やがて新聞屋さんがやってくる。聞き覚えのある声ではないが、そういえばこういうこともあったなぁと去年の入院のときのことを夢の中で思い出す。
看護婦さんが検温にやってくる。「○○さん、検温です。」との声に「はい。」と答えてしまう。私のことではなく隣の人だった。まだ寝ぼけている。寝ぼけながら点滴を受ける。ウトウトとしている間に終わって、針を
外してもらう。これで点滴も終わりだ。
みんな目を覚まして朝食の時間。私も朝食を取りに行くが、ない。そんな殺生な。去年の入院のときは、急に部屋が変わってもちゃんと食事が手配されていたのに感動したのに。看護婦さんが慌てて手配してくれて、しばらくしてやってきた。朝食の希望は洋食にしておいたのに和食だった。まぁありつけただけでも良しにしよう。でも、昨日のボルトやビデオの件といい、今まで信頼しきっていたのがガラガラと崩れてくる。食い物の恨みは恐いぞ:-)。
食事が終わって、再びいねむり。するとお掃除です、と叩き起こされ部屋を追い出される。廊下の椅子に座っていると、「木崎さん、ありましたよ。」と看護婦さんがやってきた。膝に入っていたボルトを持ってきてくれたのだ。良かった良かった。私はこれを貰うために入院したようなもんだから:-)。
ボルトは六角レンチに合う頭が付いている約3cmほどの木ねじのようなもの。意外と長いのにびっくり。しかもワッシャーも付いている。このワッシャーの裏側はスパイクのようになっている。レントゲンで見ていたけど、改めてみると、よくこんなものが膝に付いていたなぁと思う。このボルトを抜いた穴はどうなっているのだろう?(ちなみにボルトの写真はこちらとこちら。裏に写っているのは封筒です。)
掃除が終わってベッドに戻ると再び思わずいねむり。すると「木崎さん、リハビリに行って下さい。」と呼ばれた。
リハビリの受付けには、この前は見なかったけど以前にはいたおばさんが居た。「木崎さん、入院していたんですね。」と声を掛けられてリハビリの中へ。
リハビリではいつもの先生につく。別の患者さんのマッサージをしながら、聞かれる。
「先生に何か言われました?」
「きれいな靭帯が出来ていると言われました。」
「後十字はなくなっちゃたんですよね。」
「それは聞かなかったです。」
「ビデオは貰いました?」
「残念ながら貰えませんでした。」
「足は曲がります? 曲がってますね。じゃぁ、あそこに仰向けに寝て下さい。」
初めてリハビリに来たときのように、台を用意してもらって足を曲げる練習をする。包帯がしてあるせいか、やはり曲がりにくい。リハビリの先生にすぐに戻りますよねと聞くと、そうですよと答えてくれた。実は私のページを見たという、この病院の同じ先生に関節鏡の検査を受けた人からメールを貰ったが、1ヶ月経っても「足に鉄の棒が入っているように重く、曲げ伸ばしが不自由です。」という。私もボルトを抜いただけでなく、関節鏡も入ったはずなので、きちんと曲げ伸ばしの練習が必要なのだろう。
最後に「後十字がないと膝が前にずれるのを支えるものがないので、皿の裏の軟骨が痛みやすくなります。それを防ぐには皿をマッサージして血行を良くして下さいね。」と教わった。
リハビリから帰ってきて、さぁ後はどうするんだろうと思っていると、婦長っぽい人がやってきて、「木崎さん、リハビリも終わって今日退院ですよね。入院もあるので...」 どうやら早く出て行ってくれということらしい。抜糸の日の予約券を貰い、荷物をまとめる。
というわけで、まだ10時すぎ、いつもならそろそろ仕事を始めようかという時間に病院を後にした。何ともあっけない入院だった。この時間なら十分昼から会社に行ける時間なのだが、ちょっと本屋で暇を潰して、通院中にいつものように行っていたファミレスで昼食を摂り、行こうと思って行っていなかった車の定期点検をしてもらって、のんびりと一日を過ごした。