フロント足回りについて


各種部品の説明
足回りの部品って結構たくさん有りますよね。サス、ショックといったいかにも「足」を 想像させるような品以外にもアーム類やブッシュ類、そしてスタビ等といった非サスペンション 部分って意外に知らないんですよね。

「R32ってアッパーマウントを交換してもキャンバー角付かないんだよ」
「ふぅん、どうすればいいの?」
「そりゃーアッパーリンクを交換すればいいのさ」
「ふぅん。それってどこにあるの?」

「え”・・・」

「オレの車、いまいちフロントタイヤの反応が鈍い気がするんだよなぁ」
テンションロッドを交換するとハンドルレスポンスが向上するらしいね」
「ふぅん。それってどこにあるの?」

「え”・・・」

「サスペンションは固くしたくないんだけど、もう少しロールを押さえられないかなぁ?」
スタビライザーを交換すると乗り心地は損なわずにロールが押さえられるらしいよ」
「ふぅん。それってどこにあるの?」

「え”・・・」

前置きが長いかな?(^^;)結構名前の出てくる部品ですが場所を知らなきゃ効果も いまいちわからない。そんな部品を交換して本当にメリットありますか?
交換するぞ!の前にまずは図で確認してください

2WD系の場合

4WD系のの場合

それぞれの取り付け・効果は下の方を参考にしてくださいね。


アッパーリンク
アッパーリンクってそもそも何者?アッパーアームと呼ぶ子ともあります。 アッパーって言うぐらいだから上?というイメージはありますが・・・ 説明できますか?

「R32ってアッパーマウントを交換してもキャンバー角付かないんだよ」
「ふぅん、どうすればいいの?」
「そりゃーアッパーリンクを交換すればいいのさ」
「ふぅん。それってどこにあるの?」

といわれても説明出来るようにはなったと思います。図を見れば一目瞭然!ですね。 アッパーリンクとかアッパーアームとか言われているからには下の名前、そう ロアアーム(リンク)という物も存在します。これは一体どういう働きをしている 物なのか、なぜR32系はアッパーマウントを交換してもキャンバーが付かないか を考えてみましょう。

まずは言葉の説明です。
キャンバー角
地面より垂直に伸びた棒を基準に、何度タイヤ(ホイール)が傾いている角度の名称。 真っ直ぐの状態(0度)を境にボディ側に傾くことをネガティブ、外側に傾くことを ポジティブといいます。

キャンバーをつける事によるメリット
コーナリング時にタイヤの面積を100%使用できるようにあらかじめ角度をつけて おくことによって、よりグリップさせることが出来る。
また、ドラッグ仕様等においては、サスペンションのストローク時に最大グリップを 発揮するようにポジティブ方向へキャンバー角度をつける場合もある。

キャンバーをつける事によるデメリット
コーナー時以外の接地面積は少なくなるので、ブレーキ時にロックしやすくなる
偏摩耗の原因となり、タイヤのライフサイクルが短くなる。
直進安定性が悪くなり、轍にハンドルを取られやすい

また、設計上計算されていない角度までキャンバーをつけているとその負担に 耐えられなくなったアーム・ブッシュ・ボディの寿命は短くなります。

意外に知られていないデメリットかもしれませんが、キャンバーをつける事に よってウェットグリップは悪くなり、また制動力も弱まる為に雨の日に何気なく ブレーキを踏んだらロックしてしまった〜なんてこともありえます。 カッコだけを気にするにはデメリットが多いチューンだとおもえますが、コーナー での食いつき感はタイヤを1グレードアップさせたかのような程の差が出ます。 公道での使用も考えるなら1度程度、サーキットオンリーなら2度程度つける ことがあるようですが、それ以上はあまり効果がないようです。

何故アッパーマウントでキャンバー角度が調整できないか?
これは図で説明した方がわかりやすいので、図を参考にしながらご確認ください。

これがノーマル状態の足の構造だと思ってください。黄色の部分がショック、青がバネ グレーはローター、赤はアーム類です。外を覆っているグレーはホイールだと思って 下さい。(絵が下手なんで(^^;))
左側は一般的なストラット式、右側はR32に採用されているマルチリンク式 だと思ってください。(ダブルウィッシュボーンといわれるタイプもコレと同じ だと思う(^^;))

ストラット式を採用している車は、シルビア、180SX、RX−7 (FC型だけかな?)、AE86等があります。

R32のフロントの足の特徴は上下に2本のリンク(アーム)があることです。 このアームは、上をアッパーリンク(アーム)、下をロアリンク(アーム)と 呼びます。ストラットに比べて部品点数が多くなり、重量増のデメリットがありますが サスのストロークによるアライメントの乱れが少ない点がメリットとなります。
どういう事かというと・・・

ストラット式の場合、支点は一つの為、リンクが上下する場合の動きは円(弧)を 描きます。このとき、リンクの先端についているブレーキロータ・ホイールは その円の垂線状態となるため、アームが動いた時の変化が大きくなります。

かたやマルチリンク式の場合、支点が2つ(あるいは2つ以上)の為、リンクが上下 する場合であっても、ブレーキロータ・ホイールは平行移動となり、アライメントの 変化が少なくなります。(図はリンクが一番上にきたときは赤、中立が緑、下が青と なっています。ディスク面は水平になるようになっています。)

マルチリンクの方が優れているといわれる理由がこれです。だけど、コレと アッパーマウントとの関係は・・・ですよね?
これはこの理屈がわかっていれば簡単で、ストラット式の場合、ショックの 角度とローター・ホイールの角度は同じになります。(ショックにローターが 固定されているため)そのため、ショックの角度を変化させればそれがそのまま ホイール・タイヤに現れるのです。が、マルチリンクの場合、ショックの角度は 関係なく、ローター面の角度は上下のリンク(アーム)が決めることになります。 ショックの角度を変更してもローター面は動きません。

じゃあ、この面に角度をつける場合はどうすればいいか?リンク(アーム)が 決めるならリンク(アーム)を変更すればいい!のです。そこで、アッパーリンク (アーム)を短いものにするか、ロアリンク(アーム)を長いものにすれば ローターの角度が変更出来るということになります。
販売されているものはアッパーリンクの方が主流ですが、ロアリンクも有ります。 ただ、アッパー以上にロアの方が強度も必要になるので、あまり作成しない ようですね。また、4WDの場合、ロアリンクを延長する方向でキャンバーを つける場合、ドライブシャフトがぬけやすくなるので注意しましょう。

純正品番一覧
全車種共通 アッパーリンク型番
品名 品番 価格
アッパーリンク右54524-86L00\5780
アッパーリンク左54525-86L00\5780


テンションロッド
値段もそれなりにこなれてきたし、ピロって名前のモノも出てて気軽に交換 できそう。作業もそれほどややこしそうではないし・・・調整式にもなるんで 結構メリット大きそう!でも、これって何を調整できるの?

テンションロッド、これはサスペンション自身が加速・減速によって前後する のを押さえる働きをする物、といえば想像ができるでしょうか?
サスペンションというよりはロアリンク(アーム)が動くことを押さえる働きが あり、この部分のブッシュを強化すればリンク(アーム)部分の動きを押さえる 事になる、すなわち今まで吸収されていた衝撃・反動がすべてハンドルに返ってくる ということになります。逆にハンドルを切った時にもこの部分がよじれる分だけ タイヤの反応は遅くなっています。

また、調整式の物はキャスター角を調整でき、これが直進安定性、ハンドルレスポンス に大きな影響を与えます。

まずは言葉の説明です。
キャスター角
地面より垂直に伸びた棒を基準に、何度サスペンション(ショック)が傾いている角度の名称。 真っ直ぐの状態(0度)を境に後へ傾いている角度のことを言います。前に傾いている ことはまずありません

キャスターをつける事によるメリット
メリット、デメリットがそれぞれ逆になっています。
キャスターを寝かせる(後へ倒す)と直進安定性が増します。
キャスターを立てる(垂直に近づける)とハンドルレスポンスが良くなります
それぞれの逆がデメリットです。直進安定性をよくしようとすればハンドルレスポンスが 悪くなる、レスポンスをよくしようとすれば直進安定性が犠牲に・・・といった感じ です。適度な調整が必要となります。

また、設計上計算されていない強度のブッシュ(ピロ等)の場合、その負担に 耐えられなくなったブラケットの寿命は短くなります。また、ピロや強化ブッシュで あっても当然寿命はあるので「オレのはピロだからメンテナンスフリー」という 誤った考えを持たないようにしてください。

直進安定性等はトーでも変化させることが可能ですので、本来はハンドルレスポンス を改善させる為に装着したり、交換したりします。R32の場合はノーマルのブッシュは 意外にヤワなので、目視確認してブッシュにヒビが入っているようなら交換した方が いいと思います。交換すれば効果はすぐに分かるほどです。

純正品番一覧
テンションロッド型番
品名 品番 価格 備考
テンションロッド左右54468-01U00\69302WD用全車種
テンションロッド左 54469-05U00\78804WD用全車種(R含)
テンションロッド右 54468-05U00\78804WD用全車種(R含)
ブッシュ左右 54476-35F20\23602WD用全車種
ブッシュ左右 54476-05U00\23604WD用全車種(R含)

4WDモデルのみ左右の品番が異なっています。純正では何か違いがあるのかも しれません。(社外品ではどうなっているのでしょう?GTS−4とそれ以外で製品は別れている のでしょうか?(確認してみます)


維持ページに戻る