バイクナビの大本命? GPSV(その2)

こいつを装着して最初の1年目は、ほとんど本格ツーリングをせず、都内をうろつきまわるくらいにしか使ってこなかった。ここへ来て、ようやく本格ツーリングに使えるようになったので追加レポを送る!!(誰に?)

ちなみにこのGPSVでマスツーリングの先導を務め、よくぞこんな変な(うねうねした)ルート取りをしてくれると、同行者からお褒めをいただいているので、ルート案内のナビとしては十分な機能を発揮している……と思う。

最初のレポートはこっち

装着方法の変更


あまったステー部分。

マウントが長いとバイクの振動で画面が見えないので、取り付け方法を変更。
角度調節用のステーは外し、現在、マウントの頭だけを利用した取り付けとなっている。

角度調節はできないが反射はまったく気にならない。よ〜く液晶を見ると、ちょうど自分の顔が映りこんでいる。空を映してしまうと少し見にくくなる。


マウンタのヘッド部分だけを利用してミラーに取り付け。

地図の情報量

ツーリング用途に嬉しいのは、こんなに小さな画面の中で県道の番号まで表示していくれることだろう。
ツーリングで位置把握によく使う縮尺3km〜5kmの地図で、マップルの緑色の県道は番号付きで表示される。

マップルの黄色の県道も、縮尺1.2kmまで拡大すると番号付きで表示されるようになる。
都内の裏路地は縮尺300mからの表示。
さすがに、HIRO'Sさんの自宅前ような幅員4mに満たない「2項道路」は表示されなかった。

ズームイン・アウトは1回のボタン操作で以下の単位で切り替わる。

5m, 8m, 12m, 20m, 30m, 50m, 80m, 120m, 200m, 300m 500m, 800m, 1.2k 2k, 3k, 5k, 8k, 12k, 20k, 30k, 50k, 80k, 120k 200k, 300k 500k, 800k, 1200k
路地まで詳細に表示 B級県道まで表示 主要県道まで表示 国道のみ 高速のみ 県境のみ 国境のみ

情報量が詳細になる切れ目300mと8kは、ディスプレイに対して表示情報が多すぎるため、判読が困難であるだけでなく画面描画にかなり時間がかかる。

都内を走るときは800m、目的地周辺で200m、郊外のツーリングでは3kmまたは5kmといったところを常用しているので、走行中の情報量切り替えはズームボタンの連続3回押しを1つの単位にして操作していると、縮尺を元に戻すのも簡単になるのだ。

検索設定

ルート検索には「時間優先」と「距離優先」の2つの選択肢ががあるだけでなく、検索の設定メニューにはさらに細かく「最速計算」「計算優先」「ルート優先」「最適ルート」の探索方法の設定がある。

一番検索に時間がかかるのは「時間優先」の「最適ルート」の組み合わせで、時間がかからないのは「距離優先」の「最速計算」ということになる。検索時間では3倍以上の差となるもよう。

都内を走る場合、「距離優先」のルート検索ではトンでもない裏街道のルート取りとなる。一方通行や右折禁止の交通情報は地図データとして持っていないため、実質的にトレース不可能なルートとなることもある。
都内で使うには、検索に時間がかかっても「時間優先」にしたほうがよいように思う。

ツーリング用途なら迷わず「距離優先」である。そこに道があるならB級県道にいざなってくれるかもしれないから。

また、「車」「トラック」「バス」「緊急」「タクシー」「デリバリー」「自転車」「徒歩」という設定もあるが、どの程度選択するルートに違いがあるか分からない。

探索の回避項目として「Uターン」「有料道路」「高速道路」があるので、B級県道をトレースするため「Uターン」は必ずチェック。(^^;
「有料道路」と「高速道路」を回避項目としてチェックしておいても、距離があるときは高速も使用するルートになるようになっている。東京から三ケ日まで案内させたときは、袋井ICまでは東名を使いそこで降りるような指示になったし、長野から下道で帰還したときも関東平野に入ってから関越に乗るような指示になった。全行程下道帰還のつもりでいると思わぬ誤差となるので注意が必要になるのだ。

最速計算と最適ルートの差

同じ距離優先でも「最速計算」では、縮尺1.2kmから現れるB級県道は使われず(現在その道にいるなら当然使われる)、国道とA級県道で手っ取り早く最短ルートが作られる。「最適ルート」にしておくと多少距離があってもB級県道で最短ルートを結ぶと思われる。

現在の設定は「距離優先」の「最速計算」にしてある。
一番高速な検索方法でもあるし、都内走りなどであまりにへんな路地を省いてくれるだろうとの期待から。

リルートは手動が基本

道を間違えたときのオートリルート機能がデフォルトではONだが、現在はOFFにして使用している。
検索機能が遅いことと、検索中はフリーズ状態となってしまうことがその理由。
ルートを外れたとたんにフリーズ状態となっては現在位置の確認もできず、計算が終わったときにはすでに通り過ぎており、延々と再計算を繰り返すことにもなる。

オートリルート機能をOFFにすると、ルートが外れたとき画面上に「オフルート」という表示が出る。
自力でルート復帰するか、マップで位置関係を確認してルート復帰する目処をたてるか、もしくは、当分ルート復帰できる分岐がないことを確認してから、手動操作でルートの再検索をするのである。
何より自分自信による現在位置把握を最優先させれば、路頭に迷うことはない。

再検索の実行は、[メニュー]ボタン→[下]ボタン→[実行]ボタンの3アクション(2度目はメニュー位置を覚えるので2アクション)。

設定では完全なオートリルートOFFのほか、ルートを外れると待機状態になり、[実行]ボタンで再検索させることもできる。
しかし、走りながらでは待機時間中に再検索させることは滅多になく、結局はメニューから再検索を実行させることになるので、完全OFFで使用している。

「道なり」は信用できない

「なんでこんなところで分岐案内するんだ、ここは道なりだろう?」ということは、どんなナビでも必ずある。道が緩やかにカーブしつつ、実は直線方向に細い路地があるようなところだ。あるいは立体の本線と側道でいちいち分岐案内されたりなど。

GPSVではこれに加え、「なんでここを分岐案内しない、ここは道なりじゃないだろう?」ということが結構ある。直進が別の県道で国道をトレースするには右左折する交差点で分岐案内をしないのである。
ちゃんと風景をみて標識を確認して走っていれば間違えないようなところで、ナビが分岐案内しないがために直進してしまうのである。

音声での分岐案内がないので、どうしてもちょくちょくと画面を見てしまう。そして次の分岐までの距離を頭に入れて走ることになる。その結果、「しばらく分岐はない」という先入観で道路標識を見落としてしまうのである。……ちゃんと風景を見て走ろうねっということだ。

到着予想時刻のプレッシャー

到着予想時刻の計算のための平均速度の設定がない。パソコン上の地図ソフトには設定があるのだがGPSV本体には見つからないのである。

そして、デフォルトの平均速度が実にアメリカ大陸的なのである。あるいは、ラリーのスペシャルステージ的と言うか。
一般道にしろ、高速道路にしろ、走り続けている限り1分とたがわない到着時刻を示すのだ。

だが、信号待ちで立ち止まるたびに到着予想時刻は1分遅れてゆく。休憩などしようものなら当然その分の時間が遅れる。高速道路で「稼ぐ」にはよほどの速度で走り続ける覚悟をしなければならず、120Km/hクルージングでようやくガス補給の時間が取れるだけ。

まあ、GPSVの示す到着予想時刻は休まず走り続けたときの最短の時間であると割り切りることができれば、本当の到着時刻の予測や休憩できる時間の算出にはかえって良いかも。

下道帰還派にとっては、休まず走りさえすればこの時刻には帰宅できるという「確約」が何よりもありがたいのだった。
先日の北陸ツーリングの場合でも、白馬でR406の峠ルートを選択したのが午後2時半、長野市街を通過したのが3時で、なおR406の峠ルートを迷わず選択したのは、ナビの帰着時刻がまだ午後6〜7時を示していたからだ。最後まで下道を通り実際の帰着は8時ちょいすぎだった。
ただし、上のほうで書いたがあまり距離があると、実は後半で高速に乗る前提で計算してることがあるので注意が必要(笑)。

ハイウェイナビの代わり

ハイウェイモードのような高度な機能がないのは当然だが、走行中に次のサービスエリアを確認する方法がなくもない。

[検索]ボタン→「出口]→[全タイプ]と操作するのだ。

すると、現在走行中の路線の出口インターとサービスエリアが近い順に表示される。
近い順なので、進行方向だけでなく通過した出口も表示されてしまうが、予定の出口とサービスエリアとどちらが近いかの確認には使える。距離が知りたければ、そこで実行してルート案内を開始すればよい。

これは、実際に東名高速を三ケ日まで走行中に牧の原SAでガスを入れるかどうか迷ったとき、思い付いて実施した方法である。牧の原SAをパスしても、まだ浜名湖SAが三ケ日の手前にあることが確認できた。

ツーリングルート取りのコツ

GPSVの使い方とか性能ということとは違うが、「楽しいルート選択」のコツなど。

基本的にツーリングのルート計画はマップル(紙媒体の地図)でおこなうこと。これに尽きる。
地図上での道のうねり具合と地形、そして国道なら300番台や400番台、国道よりも県道、県道でもマップルで色付けされてないような道、そういう道を見つけ出す。

ナビのルート案内は最終目的地をセットするだけで、上記で見つけたルートをいちいちマッピングするような面倒くさいことはしない。ただ、ナビの案内通りに走らないだけなのだ。
見つけていた「楽しい道」との分岐に来たら案内を無視して方向転回。そこでルートの再計算をさせれば、目的地まで迷うことはない。そして新しい到着予測時間をみてまだ寄り道が可能であれば、またまた別のわき道を探すことになる。

ルート案内は無視をするものであり、それでも最終目的には連れて行ってくれるのがナビなのだ。