
人の尻追っててもツーレポは書けないね、やっぱ先導しないとなどと嘯いていたら、親切なおやじんがツーリングを仕切るハメを……もとい、チャンスとくれた。どうもあんがとね、とほほ(笑)
1日目
どうも集合時間がはっきりしない。
久里浜から7時半か8時くらいのフェリーに乗るので、金谷で待つならそれから30分くらいとのこと。こう言われたほうは、じゃあ7時に埠頭に到着するようにしておきますってことなるのは必然である。そうなると、金谷で待つと宣言したまなさんは7時半から8時には埠頭に到着してなければならない。

前の晩まで金谷側まで下道でと思っていたがどう考えても割りにあわないことに気づき、まなさんを裏切り、久里浜7時を目指すことにしてしまった。朝5時自宅発。第三京浜、横浜新道から鎌倉を抜け、県道27で三浦半島縦断コースで久里浜へ。フェリー埠頭へはほぼ予定通りに到着。
乗り場には、のーさんらが到着してた。
「おやじんは?」
ほんの挨拶のつもりでそう聞いた。
「スカブー止まっちゃったんで、Rockzさん一人でこっち向かってるそうです」
へ?
九十九里のハマグリ屋っておやじんの仕切りじゃないの? 今日これから俺らどこいくの? ああ、金谷からのルートの仕切りをオレに任すようなこと言ってたのはそういうことなのか? 大阪から遠征してきたRockzさん(昨晩はおやじん宅)一人でここまでこれるの? 頭の中ぐるぐる……。そ、そうだ、こういうときは。

「キップ買ってきまーす」
「ええ、ぼくらもう買ってますから」
「ほーい」
売店で腹ごしらえのうどんをすすり終わった頃Rockzさん到着。おやじんのスカブーはギアが変則しなくなってしまい、Rockzさんは厚木あたりから一人でここまでやってきたとのこと。おやじんは例によってClashさんを助けを呼んだらしい。ペケJかマクスターで後追いしてくることを期待したけど、自宅まで戻ってクルマで現地へ向かうらしい。……やっぱり房総半島でのルートは任されちゃうんだ。うーん、どこ走れば良いんだあ?
「マンボウ食べれるとこ、行きたいです」
「はいはい、なんちゃら王国ね〜」
ワンパターンであるが、館山方面までうねうねツーリング決定である。
久里浜出港は8:05。何度かめの東京湾フェリーで、デッキに出てはしゃぐもの珍しさもなく客室でおとなしくしてると、旭日旗をはためかせた怪しい物体と接近遭遇。金谷で一人待つまなさんが、裏切り者が乗る船を沈めるために差し向けたに違いない。くわばらくわばら。

房総半島ツーリングを楽しむコツはいかに海岸線を走らないかである。
海岸線の国道を走ると死んでしまうのは伊豆半島に同じだが、違うのは半島内部に交通を遮断する山脈がないことである。海岸を走らずとも目的地に着けるし、どこを走っても遠回りにはならないのであった。

すぐに県道34で内陸部へ向かい県道88で半島を南下。程よいうねうね路で速度を上げるほど楽しい道だが、地元民の案内者(くんちゃん)がいないのでちょっと控えめ。ほとんどクルマも走っていないのだが、この辺りは全線に渡り中央線が黄色い。律儀にそれを守るメンバーではないが、十分にプレッシャーを与える効果はある。
館山の市街地に入り込む直前で県道188へのショートカットを探し千倉・潮風王国へ。ここは以前、おやじんツーリングでまなさんが2時間近く待たされ、挙句に合流できなかったポイント。どうもまなさんにとって房総半島は鬼門筋にあたるらしい。……おっとまなさん、マンボウお買い上げ。ごちそうさまで〜すっ。(^o^;

房総半島で昼ごはんといえば、館山郊外の「あさみ」……しか知らん。
潮風王国からは15分ほどの距離で時間が早すぎるため、どうやって時間をつぶすか悩んでいると、ネパーラーさんが「館山のユニクロに寝巻き買いに行ってきていいですか」というので、皆でいくことにする。
R410で野島崎を左回りして館山市街へ。昼ごはん予定の「あさみ」はその途中、R410が海岸線から館山方面に分岐するその辺りで、開店時間の確認ついでのルート取りだった。
ユニクロは、館山の駅近くのセブンイレブンで聞き込みをおこないゲット。
ネパーラーさんの買い物を済ませ、来た道を戻るのは悔しいので州崎のフラワーラインを回って再び「あさみ」へ。曇り空なんで岬を走っても鉛色の海ばかり。その上、フラワーラインは植え替え作業かなんかで、花の1本も咲いていなかった。ほんとはお花がいっぱい咲いてて走ると気持ちよいんだよ。「花なんか誰も興味ね〜よ」とまなさん。「直線走ると、眠くなっちゃいますね〜」とはネパーラーさんの弁だった。
「あさみ」で皆さんはネギトロ丼、ぼくはてんぷら定食を食す。写真なし……。
ネパーラーさんを満足させるためにはもう一度館山を経由して、内陸部へ向かわなければならない。
さっき走ったR410でまた館山へ向かうのは業腹なんで、「あさみ」の店前から東へ抜ける農道のような道を抜け、R410と並行して北へ伸びる県道86へワープ。このとき、なぜこんな路地を抜けるのか、どこへ向かっているのか把握していたモノはおるまい。
館山からの県道88は朝来たルートであるが、快速うねうね路なので許す(全線黄色だけど)。
そして、県道89を右へ折れ鴨川へ。
しばらくかっとぶと、4〜5台のスクーターツーリングの一団に追いつく。
最後尾の1台が残りを抜いている様子が遠目に見え、その1台はグループの仲間でないなとふと思う。理論的にそんなことを考えたわけでない、何しろ、遠目に一団を見た次にはもう最後尾に追いついてるのである(笑)。
対向車もいないし「ほんじゃ」ということで、追いついた速度から対向車線で加速して大きく追い越し、先頭の1台(たぶんコイツも一団を追い越したばかり)に「ヤッ」と片手で挨拶。次のコーナーに威勢良く突っ込み、立ち上がり加速で一気に引き離すのは、追い越したバイクに対する義理というもの。
このとき、残りのメンバーは「行っちゃって良いんだ〜、ふ〜ん」と思ったそうである。そうは言いつつ、皆してごぼう抜きしたくせに。いやいや、250との動力差を見せつけ、こっちの世界へ勧誘するのはBSTCの努めなのである。
「かんべんしてくれよ〜。オレが抜こうとしたら、肩入れて抵抗されちゃったよ」
とは、最後尾のまなさん。ごめんなさいまし〜。
R410との重複区間から再び県道89へ分岐するとあとは鴨川まで一本道である。
「海岸に突き当たるまで行っちゃって良いですよ〜」
ネパーラーさんに合図すると嬉々としてあっという間に消え去る。無線の通じてるRockzさんにも「行きますか?」と尋ねると、「せっかくですから」の答え。このあとの2人のバトルの様子はRockzさんのツーレポ参照(たぶん)。
かっとび系の2人を先にやり、マイペースで走ってたらゆうちゃんのTMAXが後ろにピタリと着く。Rockzさんだけ先に行かせなぜオレを行かせないのだと後で言われたら嫌なんで、先に行くように手で合図。
先に行かせてみると、自分の先導にちょうど良いペースだった(笑)。ゆうちゃんも人の後ろのほうが走りやすいと思って着いていただけらしい。そうそう、人の後ろは走りやすいんだよ、鴨川までの先導、どうもありがとね〜。
鴨川から九十九里、当然ここも海岸を走ってはならない。
県道24を北上し鴨川道路を激走する。せっかくの有料区間なのでネパーラーさんに満足してもらおうと先に行かせるが、どこが有料区間なの?という期待はずれの道だった。ごめんね。この先はもうコース取りに作為は入れず、ナビのルート案内通りにR465で九十九里を目指す予定だったので、これが「ツーリングの終わり」となってしまうのかと、「金返せ〜」と心の中で叫んだのだった。
ところがこのR465が楽しい道だった。ほどよい高速コーナーとほどよい狭路。ガソリンスタンドの有無を心配してしまうほどに人里離れた千葉には珍しいダムめぐりの山間コースだった。
十分ツーリング気分を楽しみガソリンも入れたら、あとは目的地の九十九里・不動堂をめざすばかり。R465は海岸線まで走らず、途中の県道85を折れて一宮町へ突入。そこからは海岸沿いの県道30(海の見えない無料のほう)を北上。
ハマグリに来る前にお風呂に入ってきてね、ということでおやじんからは「白子アクア健康センター」の指定があった。風呂に入らないというネパーラーさんを先にいかせ(先に行ってばかりだね)、お風呂道具を持って健康センターのフロントに向かう全員の足が入り口で止まった。
入浴料 1,700円
砂風呂 300円(別料金)
た、高っ……。
「砂風呂入っていかんかー。込みで1,700円だから」
玄関のほうからおばちゃん軍団が強烈なラブコール。すでに口で言ってることと玄関の料金表で矛盾がある。
しかもおばちゃんらはどうみても客。ようするに町ぐるみ、よそ者に対してのラブコールなのだ。

「高いからやめときましょう」
口にするまでもなく、皆その方向で心は決まっていた。「酒かっくらって暖まればいいよ」
このメンバーで経済観念が一緒だったのがとっても嬉しい(笑)。おばちゃんらのラブコールは砂風呂込みで1,300円まで下がったが、一度踏んだ二の足は覆ることはなかった。
ということで、ようやく不動堂の「ゆたか荘」に到着したのであった。





2日目
Rockzさんの「富士宮やきそば」ツアーのため皆さんは東金から高速。首都高2周の重力ターンを利用して軌道離脱とのこと。
富士宮やきそばはもう……
ということで2日目は完全ソロ行動。もう一度房総半島をうねうね縦断してフェリーで帰宅することにした。まなさんは富士宮には行かないが高速ドキュンでご帰宅だって。
今日のルートはマップル上で見つけた一宮から久里浜までの「最短路」である。
昨日は主にマップルの「緑色の県道」を選んで走ったのだが、見つけたそのルートは「黄色の県道」だ。
こういう「地図上でつなげてみると一筋の抜け道」っぽいのは尾根道である。千葉の山は低いといってもそれは程度問題で尾根道はうねうねと楽しいのだ。横浜の保土ヶ谷や戸塚の住宅街の中にはある町から思わぬ別の町へワープできる抜け道があって、それは山を切り開く前の尾根道の名残なのだとバイク乗りは気付く。横浜の住宅街ではツーリングにはならないが、ここは暴走半島、きっと楽しいに違いない。
一宮から大多喜までの県道148、150の区間は超高速快適ルートだった。
出だしは田園地帯を抜けるただ広いだけの道だったが、にらんだ通りこの道は尾根道であり「スカイライン」と呼んでよいほど最高に整備されていた。アクセルを開け緩めることなくバンクして高速コーナーを攻める。攻める。攻める。中央線も白いから、それほど多くない地元の生活車両もがんがんかわす。ん〜、サイッコー。
大多喜で国道と交差したあとで道が他の県道で突き当たり、クランク状にコース取りしなくてはならかったりするので、マップルだけで走ると相当悩むと思われる。さらにその先の市原でも複雑に県道がからむ。ナビのルート案内がなかったら迷う。
大多喜を過ぎたら道路状況は一変。
岩盤が立ちふさがりこれ以上道幅が広げられない部分で道は1車線になったり、両側断崖とまさに尾根を実感したり、真っ暗な隧道があられたりする。
しかし、路面が悪いわけではないし、1車線部分も見通しがきくことが多く、幅の取れるところではしっかり2車線を確保しているので、酷道ということはない。ほとんど来ない対向車に十分気をつければ、狭路もまた楽しむことができた。

10時半には金谷のフェリー乗り場に到着。
久里浜からは再び鎌倉方面へ下道を通り横浜新道・第三京浜で帰途に着く。久里浜から鎌倉まではすり抜け全開。日曜日の三浦半島は走ってはいけなかったことを思い出した。
1:45無事帰着。
