グッバイ・ヒーロー                               日・米・伊映画/1987年公開

解 説

 凄まじいドキュメンタリー映画がやって来た。世界のモーター・スポーツの中で、最も華やかで、ゴ−ジャスなスポーツと言われているF1GP(エフ・ワン・グランプリ)。世界最速の男を決めるドライバーの選手権のかかった唯一のレースである、このレースに出場できるのは、世界で30人ぐらいしかいない。F1ドライバーとして契約されると、一躍、富と名誉を得る。レーサーは、この地位を守るため、生命を賭ける。その凄まじい生きざまと、ファイティング・スプリットが、モーター・スポーツ・ファンには、こたえられない魅力として絶大な人気がある。
 「グッバイ・ヒーロー」は、79年「ポールポジション」81年「ポールポジション2」83年「ウイニングラン」に続くF1ドキュメンタリ−映画の決定版として製作された。今回は、F1GP37年の歴史の中で、栄光に生命を賭け、心ならずもサーキットに散ったスーパー・スター達の“死の瞬間”を捉え、その凄絶な姿を追い、今日のF1GPの隆盛は、彼等の活躍なくしては有り得ないことを明らかにしている。真にグランプリ・レクイエムである。“生と死”の狭間から、奇跡的に生き返ったニキ・ラウダが、F1GPの案内役を務めている。日本のトップレーサーの中島悟がラウダにインタビューされているシーンなどめずらしいシーンの数々もある。
 主な登場レーサーは、ジャッキー・スチワート、フランク・ウィリアムズ、エマーソン・フィツパルディ、ジル・ヴィルヌーブ(故人)、ロニー・ピーターソン(故人)、トム・プライス(故人)、ロジャー・ウイリアムソン(故人)、ヨッヘン・リンド(故人)、ジム・クラーク(故人)、ブルース・マクラーレン(故人)達の有りし日の姿をはじめ、アラン・プロスト、ナイジェル・マンセル、エイトン・セナ、ステファン・ヨハンソン、ネルソン・ピケ、中島悟など現役選手もいる。
 スタッフは、大ヒット作「ウイニングラン」を制作したイタリア・チームが中心となり、日本のスタッフも協力している。特筆すべきは、日本のロック界のスーパー・スター矢沢永吉が音楽を担当している事だ。彼のロック調の早いテンポの曲や、スローバラードのメロディが映像にマッチし、素晴らしい迫力を生んでいる。

ド迫力凄絶なクラッシュと死の瞬間

 華やかなムードの中に、スピードと一つ間違えば“死”という緊迫した男たちの闘いがロマンを生み、多くのファンを支えているF1GP。マシーンが速くなればなるほど死のクラッシュが起る。
 77年南アGPでのトム・プライスの不運な事故死をはじめ、スウェーデンの貴公子ロニー・ピーターソンの死(78年イタリアGP)、カナダの英雄ジル・ヴィルヌーブの凄絶な事故死(82年5月ベルギーGP)。悲惨なロジャー・ウィリアムソンの焼死それに、奇跡的に助かったニキ・ラウダの大事故(76年8月西ドイツGP)など凄まじい瞬間を非情なカメラが克明にキャッチしている。
 映画の65パーセントが、クラッシュというのも凄い。

日本人初のF1レーサー 中島の活躍

 日本のトップレーサー中島悟が、世界の強豪にどれだけ戦えるか、又、昨年のコンストラクターのチャンピオンとなったホンダが2年連続優勝なるか?ジャッキー・スチワートのF1GP最多優勝記録27回と並んだアラン・プロストがいつ新記録を達成するか、そしてプロストがF1GPチャンピオン3年連続成るか興味深い今シーズン。映画は、第2戦サンマリノGPでコンピューター・サスペンションの不備で最後尾スタートとなり、必死の追い上げで6位になった中島悟を追う。
(※チラシ裏面より抜粋/名前の表記はチラシ通り)

この映画を観た方の感想です。

■キャスバル兄さ〜ん■
 レンタルで見ました。衝撃シーンの連続でしたよね。
 昔は誰かがクラッシュしてもマシンを止めて救助しようというドライバーがいたということが素晴らしい。

 近代のぶつけてでも勝つというスタンスはそれはそれでよいけれど、あの時代のドライバーの精神の高貴さには感服します。

                       (00.6.23)

■かいちゃん■

 僕がビデオで観たのはF1を好きになって間もない頃でした。昔のF1の映像が観れるということで、とても面白かったという印象があります。

 特に印象に残っているのは、ラウダのクラッシュシーンですかね。メカニカルトラブルで、クラッシュ。さらに後続車がラウダ車に激突して炎上。
 映像でもすごいクラッシュでした。あのクラッシュでよく助かったと思います。また、ライバルがラウダを助けに行く姿が感動しました。

 グッバイ・ヒーローを見て思ったのが、やはりモータースポーツは死と隣合わせということ、そして現代F1(ビデオを見た当時)は安全だということです。

 ところがビデオを見た1,2年後にセナが事故死してしまったんですけどね。

 でも改めて、レーシングドライバーの勇気には感心しました。

                       (00.6.21)

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