受付ねぃさん日誌 SILVER SKULL編
其の壱

受付ねぃさん誕生から公演初日まで(2003/10/17ー/11/18)

2003/10/17(Fri.)
我が姉の所属する劇団「FEVER DRAGON」の本公演「SILVER SUKLL」の初日を約1ヶ月後に控えて「今回はいつ観に行こうかなー」とゴキゲンでカレンダーを眺めていた私。
そうです!5歳で初めて芸術座で生の舞台を観てからかれこれ20数年、私は演劇の世界とは観客の立場でしか接したことがございません。強いて異なる接し方を挙げるとするならば、時折姉から舞台裏のあれやこれやを楽しく聞かせてもらう程度で。また引っ込み思案で恥ずかしがりやの性分ゆえ、姉のように「舞台に立つ!」などと思ったことも一度もなかったのです・・・。

しかしこの日を境に私のココロの中で酷く錆びついてボロボロになっていた筈の歯車が驚くべき速度で回転をはじめたのでした。

Date: Fri, 17 Oct 2003
Subject: ご相談

さて、ご相談です。
お願いは、うちの公演期間中の受付を手伝っていただけますか?ということ。全日とは言わないよ。
本番は見られますよ。当日のチーフもいます。
チケットの受け渡し・もぎり・案内・開演前の物販があればそれ。


「面白そうだなあ。それにめったにない機会だろうからやってみたいな」と思いながらも姉からのメールに即答できませんでした。
今の私には時間的余裕はあるのかもしれないけれど、同年代の人ならきっと既に身についているだろう「自信(自分を信じるココロ)」というものが完全に欠落しているもので。ああ情けないったらありゃしない。
そこで「ホントに私でもいいの?」と返信したところ。


Date: Fri, 17 Oct 2003
Subject: 大丈夫よん

感じ良く対応できればいうことなし。あとお金の取り扱いが確実なら。
チーフが別にいるので、指示通りに。
開演の二時間前くらいに入ってくれれば。早くてもいいし。


あれこれ悩みながらも最終的にはチーフが別にいるので、指示通りに。という言葉に安心感を抱いて返事をしたためたのでした。

Date: Fri, 21 Oct 2003
Subject: RE:

さてさて遅ればせながらお返事です。
受付のお手伝い、私もやりたいのでよろしくお願いします。
めったにない機会なので全日出られればと思うけど・・・キツイかなあ?
詳しいこと、また教えてください。

2003/10/26(Sun.)
昼下がりに姉から電話が。「受付のお手伝いのことかな?」とぼんやり考えていると、

ちょっと作って欲しいものがあるんだけどすぐにやってもらえる?今回は急ぎで。

はいはい了解です。姉が家に来るまでの間作業に勤しみました。
そういえばこの展開は2回目だわ。えぇと1回目は7月の半ば頃でしたっけ。

次回公演「SILVER SKULL」のチラシのデザイン募集に応募してみない?
なんとなく・・のわたし(=姉)のイメージ図が頭にあります。
わたしでは、かたちにするのは難しいので、お任せっていうか。

そこで試案をいくつか作成した上でその中から姉のイメージに最も則したものを提出したところ、嬉しいことに部分的ながらも採用してもらえたのでした。何よりも自分のデザインを気に入ってくださった方がいることが嬉しくて嬉しくて。この時僅かながらも「自信」が芽生えたような・・・。

話を戻して、ご褒美のケーキ(リクエストした)を片手に現れた姉に今回の依頼品を見せながら話をしていると。

実はね、今回の受付のチーフはきみみぃ(=私)にお願いすることになったんだあ・・・。

はああああ!?話が違うぢゃんかよおおおお!!!(ココロの叫び)

どうやら姉自身も数多の仕事を抱えていっぱいいっぱいの様子。うわーこんな状態の姉ちゃんってば生まれてこの方見たことないぞ!こりゃ断るのは忍びないわ・・・というわけでケーキ2個で買収(笑)されちゃいました。あーやっぱり暴食系な私。(爆笑)

2003/11/10(Mon.)
というわけで買収(笑)されてからの2週間はあまりにも漠然とした不安との戦いでした。
少しでも多く知識を身につけたい一心で演劇の制作に関するサイトを調べてみたり、お芝居を観に行っては受付担当の方の様子をじろじろ見たりして。(あやしいぞ)

・・・そしてこの日、再び姉が家にやって来ました。

今度はスタッフバッヂのデザインお願いします。

へいへい了解っす。勢いで(そんなことでいいのか?)数パターン作りました。
皆さんからのご意見でバリバリ修正いたしまする。
その後受付の仕事内容についての説明を受ける私。

メモ取っちゃいるけど仕事多すぎて訳わっかんねえよおおお!!!!!(ココロの叫び)

プレッシャーとの戦いの火ぶたが切って落とされた瞬間でした。


スタッフバッヂ今回の公演で作・演出を手がける俳優の久保田圭一さんからアドバイス

FEVER DRAGONSTAFFのフォントのバックは青より黒のほうがいいね。

SILLLのフォントは青のままでいいね。

を頂戴して完成したスタッフバッヂがこちら。
その後も明瞭なアドバイスに目からウロコぽろぽろでございました・・・。

2003/11/12(Wed.)
昼下がりにぼーっとしていると(ヲイヲイ)女優の秋田裕美(ひろみ)さんから何とメールが!ドキドキドキドキ。
内容は・・・受付まわりのPOP作成依頼でした。はぁい了解です!(ゴキゲン)

A4サイズでできますか?字体も、かっこよければ・・おまかせします。きみみぃさんのセンス、信じてるから

うわあ信じてくださるなんてすげー嬉しいいいい!!そしてデザインこれで大丈夫?秋田さん気に入ってくださるかしら?と試行錯誤の連続の末、どうにか深夜に完成いたしました。

注:ここからは「とあるバーチャルな世界のとある小部屋」にてひそやかに記し続けたリアルタイムなココロのささやきが一部含まれております。
2003/11/13(Thu.)
この日は「FEVER DRAGON」のお稽古場に初めてお邪魔しました。
目的は細かい打ち合わせとお稽古見学です。

さてお稽古場のある建物に到着してそのドアを開けた瞬間・・・ウォーミングアップをする役者さんのすんごい熱気にびっくり!あううううと圧倒されながらもご挨拶。
そして打ち合わせのお相手は女優の大多和愛子さんです。とても丁寧に説明してくださる愛子さん。まさかこれほどまでに至近距離でお話できるなんてもうドキドキです・・・もう胸一杯メモいっぱい。(笑)
それから昨日メールを頂いた秋田さんと女優の阿久津葉子さんに依頼品を手渡す際にお話したり、また皆さんがきさくに声を掛けてくださったお陰で徐々に緊張感が解けてきました。

その後はお稽古見学を。
真剣に取り組む皆さんの更なる熱気を感じたことでずっと忘れていた何かを思い出しました・・・。
そして「6日間受付がんばろー!」とバシッと気合いも入りましたよお、はい。

2003/11/15(Sat.)
この日の夜は通し稽古(本番と同じ内容・時間で行われます)の見学をしました。

客席となる側には座長さんや演出家さん、また(この日は)舞台監督さん、照明さん、SEさんが手元に台本を置き、舞台となる側に視線を注ぎます。
ちなみに私も末席に・・・またもやドキドキしちゃう。

スタートは舞台監督さんの合図・・・ん?(ん?については後ほど)
役者さん達はお衣裳を身にまとい、本番さながらの緊張感の中通し稽古が進行します。
しかしお稽古場ならではと申しましょうか、劇場の客席にいると決して目にすることのない舞台袖の様子なども見られたりするのですね。
例えばスタンバイしてる時の役者さんの表情や早替わりの様子などなど。
また前回のお稽古場訪問で見たお話(今公演は5話のオムニバスです)の進化なども私にはとても新鮮でした。

お稽古終了後は姉と2人で打ち合わせも兼ねて夜デニなぞ。(笑)
姉に対してはどうしても見る目が厳しくなってしまうものであれこれダメ出しも・・・って書くとすげえ偉そうだな私ってば。(滝汗)
本番でどんな進化をみせてくれるのか楽しみです。

・・・といった感じで19日の初日に向けてアタフタしつつも頑張っております。
2003/11/16(Sun.)
夕刻もぐもぐと食事をしていると姉からの電話が。

LANカード&ケーブル貸してほしいんだー。

何でも公演用のデータのやりとり(うろ覚え)で必要だそうな。
というわけで依頼品をアフリカツイン(補足:HONDA社製750cc(ナナハン)モーターバイク)に積み込み(軽っ)家からお稽古場へとひとっ走り。
文字通り右往左往の末(涙)どうにか依頼品を手渡して今回の任務完了。
お稽古を終えたばかりの皆さんにもお逢いできました。いつもながら皆さんの目の輝きがステキです。
そう、その瞳を見るたびにあー私もがんばろって益々気合い入るんですよね。
・・・その後はゆるゆると下道で帰ってきました。
往復54kmと短い距離ながらも2週間ぶりに走ることができて誠にゴキゲンでございました・・・でも劇場にはやっぱり電車で行こう、うん。

えっ?何ゆえか、ですって??

今だからバラしちゃうけど・・・そりゃもう久方ぶりに立ちゴケしたからさあ!
その瞬間頭に浮かんだのが○○の二文字(これは伏せ字)。ああもうショックでかすぎ。(号泣)
引き起こし手伝ってくださったbaja乗りのおにぃさん、その節は多謝でございました!!

2003/11/17(Mon.)
公演初日まであと2日。

劇団の皆さんは今日明日と仕込みの為に小屋(補足:劇場)入りしているのですが、私は明日からでOKなので今日のところは家であれこれと作業しました。

明日お渡しする物(補足:受付まわり用のPOPの追加分)を作ったり。
開場から開演までの作業の流れをノートにまとめたり。
他のお手伝いさん用のマニュアルを作ったり。
公演中に着て行く服を今のうちに用意したり。(当日考えている余裕ないだろうから)
等々などなど・・・。

ううう、なんだか1人でぐるぐる考えていたら心細くなってきちゃいました。

こんな時は早く寝たほうがよさそうだなあ。
それに明日劇場に行けば皆さんがいらっしゃるのだし。
もう1人じゃないから大丈夫だきっと・・・と今自分に言い聞かせているところです。
ホント、ダメっすねえーよわよわで。(苦笑)>自分

2003/11/18(Tue.)
公演初日まであと1日。

結局殆ど眠れずじまいでぼーっとした頭で14時に小屋入りした後は、取り置きチケットの準備や受付業務の確認などに追われ、気づけば22時の退館時間になっていました。
そういや休憩といえばお食事(昼・夜)で約30分取ったのみ。
しかしそのお食事の余りの美味しさに大感動!
何でも仕込みの2日間は元板前の現役者さんが中心となり調理するそうな。
今回この方に限らず役者さん達の意外な一面や素顔を沢山知ったのはファンとしてはとても貴重なことです。
でもファン意識は全公演終了までココロの引出しにしまっておきます・・・。

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其の弐

公演初日から千秋楽まで(2003/11/19ー11/24)

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