
牧場主の乗馬日記
バイクに乗り始めて3年半、初の宿泊ツーリングを敢行した。仕事の都合やら何やらでなかなか行けなかったが、ようやく実現。ただしビンボーツーリングのため、手持ち費用のほとんどはガソリン代に使うことにし、飯と宿は極力ケチる。そんなわけで、場所によってはタダというところもあるライダーハウス巡りに決定。
初日は移動だけに費やす。なんてったって札幌から日勝峠を越えて帯広からさらに北へ上がるからねえ。元々のんびりとツーリングするつもりだったから、時間はかなり余裕を持って行動していた。
この日勝峠、まあ道が狭いのよ。しかも
ブラインドコーナーだらけ。道東−札幌間の幹線道路でトラックやらトレーラーやらバンバン走るから危ないの危なくないのってね(実は面白かったりして)。北海道へいらっしゃるライダーの皆さん、ホントに気をつけた方がいいよ。
初日・上士幌町での宿泊場所は、よく言えばログハウス、悪く言えばほったて小屋。山間にポツネンとある軽食喫茶店を経営している人が立てたライダーハウス。ライダーハウスに泊まったことなんてないから「こんなもんか」とは思ったが、客観的に見てやはり汚い。「よくもまあ女の子がこんなとこ泊まれるな」と妙に感心した。
ライダーハウスには「雑記帳」なるものが置いてある。訪れた人達が好きなこと書き残していけるもので、わたしも一筆。人が書いたものを読むのもまた楽しい。色んなライダーが来てて、女の子がソロで来ていたりもする。
で、男ライダー一人、女性ライダー一人の宿泊があったらしい。ホントかウソかはわからんが、女性ライダーと思しき人が書き残していった。どうやら「やった」らしい。起きてるといらん想像してしまいそうだったから、とっとと寝た。
二日目は今回の最大の目的地である摩周湖、屈斜路湖へ向かう。
いったん釧路湿原をかすめてから行こうと思っていたが、なんと手持ちのロードマップにウソつかれてしまい、ない道をひたすら探し続けてしまった。おかげで釧路湿原から大きく外れたコースを辿ることになってしまい、なんとも腹の虫が収まらんことになってしまった。ちくしょうめ。
上士幌から摩周湖、屈斜路湖までの道は比較的真っ直ぐ。本州の人達がイメージする「北海道の真っ直ぐな道」は道東方面に多い。道央、道南方面は、海岸沿いを除いてはそんなにいうほど真っ直ぐな道はないのであしからず。
昼を少し過ぎたあたりに摩周湖到着。摩周湖は「摩周湖全景を見渡した女性は婚期が遅れる」と言われるほど(いや、ただのデマなんだけどね)晴れ渡った湖が見られることは少ない。わたしが着いたときは、ちょいとガスこそかかっていたものの全景が見渡せた。おね〜ちゃん達もたくさんきてたから、さて、その人達の婚期はどうなることやら。ちなみに別の展望台ではガスどころか雲の中に入ってしまって水面すら見えんかった。同じ湖なのに極端すぎるぞ、おい。
この日の宿泊は摩周湖と屈斜路湖にちょうど挟まれた川湯温泉にあるライダーハウスに泊まる。温泉街のど真ん中にあるだけに風呂も飯も困ることはない。初日はたった一人で泊まったが、ここではまあドヤドヤと人がくるくる。おに〜ちゃんやらおね〜ちゃんやらいっぱいいたなあ。花火で遊んだりもしたっけね。
三日目は網走へ立ち寄り、石北峠を越えて比布まで。以前から行きたいと思っていた「博物館・網走監獄」へ。今でこそ博物館だが、昭和初期までは実際に運用されていた本物の刑務所である。ただでさえ寒いところなのに、あんな部屋にいたんじゃ風邪ひくわな。かと思いきや、そこには現在の網走刑務所の内部写真パネルもあったのだが、ポットありの、ソファーありの、テレビありの。まるで一人暮らししている人のアパートみたいだ。最近の囚人は待遇がいいらしい。
網走監獄を出発し、この日もほとんど移動に費やすこととなる。石北峠ではとうとう雨にたたられた。比布着いた頃にはどしゃ降りである。
で、この日の比布でのライダーハウス。まるでどっかの青少年研修センターみたいに立派。立派すぎるくらい立派。しかもタダ。その理由は、ここのライダーハウスの建設維持管理を比布町がやっているからで、いわば公共の宿なのである。さすがに綺麗で立派でタダというだけあって、泊りライダーが多いこと。あれならおね〜ちゃん達も安心して泊まれるわ。ちなみにライダーは基本的に社交的である。寝込みを襲って夜這いかけるような輩はまずいない。ツアラーならなおさらかな。例外もいるだろうけど(そういうこと言うなよ)
この日逢った人達のほとんどは、それからまださらに周ろうという人ばっかり。わたしも一応道民のはしくれ、「積丹へ行きたい」というライダーに道の状態や観光スポットなどをレクチャー。翌日は勇んでかっ飛んで行った。
四日目は札幌への帰路へ着くのみ。高速使おうとも思ったが、久しぶりに国道を使うことにした。街中抜けていく幹線道路だから何かあったときに対処しやすいし、だいたいにして金がない。
が、街中抜ける国道を使うということは、それだけ信号にブチ当たるということ。家に帰りついた頃には左手の握力がなくなっていた。これだから街中はきらいだ。
初の宿泊ツーリング、ライダーハウスもなかなかいいものである。やはり男女問わず共通の趣味の人間が集まるところというのは楽しい。いつかまた絶対行ってやる。釧路湿原残してきたしな。