SWATCHで失敗・・・

「ブラック・フライデー」

それは、まだ僕が時計に興味を持ち始めた頃の話なんです。
ちょうどその頃、「monoマガジン」とか「Begin」などの雑誌でスウォッチ特集を良くやっていて、欧米では「スウォッチ」って時計が大人気らしくて、

・すべてのモデルが製造個数が限られていて二度と手に入らない(「手に入らない」は、おおげさかな?「コレクターがいるから・・・」って書き方だったかも?)
・デザインセンスが良い
・しっかりしたメーカー(SMHグループ)が製造している
・安い!!

等の複合的な理由があって、とにかく手に入れにくい時計ってことと、『その中でもスウォッチ初のクロノグラフ(ストップウォッチ付きの時計)「ブラック・フライデー」はマニア垂涎の対象となっている』って書いてあったんです。
まあ事実ではあったようなんですが・・・

やがて、日本でもデパートの時計売場等で販売されるようになったんですけど、当時は僕みたいに収集癖を刺激された「おばかさん」とか、「ひと山あててやるか」って人たちが結構いたらしくて、スウォッチのレギュラーモデルさえも入荷と同時に売り切れる状態だったんです。
ちなみに、そのころ「ブラック・フライデー」(=日本では発売されていません。)は、どれも20万円くらい(ちなみに、日本で最初に発売されたクロノグラフのシリーズは定価12,000円でした。)で売られていました。
その後、スウォッチ直営店が銀座とか新宿などにでき、レギュラーモデルも在庫されるようになり、世の中のスウォッチ熱も沈静化の方向へ向かっていくんですが・・・
「ブラック・フライデー」だけは、まだまだ別格でやはり14〜15万円はしていたんです。
依然として残留スウォッチ・コレクターの憧れの的だったのです。
そんな時、たしか銀座のデパートだったように記憶しているんですけど、「ブラック・フライデー」が58,000円で売られていたんです。
悩むこと5分・・・ 決断しちゃったのです・・・・・
「ばかじゃないの?」とか「プラスチックのおもちゃの様な時計に58,000円?・・・」とか、なんと言われようがその時は幸せでした・・・
風防に細かい傷があっても、そんなものは「所有できる喜び」に比べればなんてことないって思ったし。早速「電池」抜いてコレクションボックス」にていねいに収めて、毎朝・毎晩その「凛々しいフェイス」をおがんで幸せをかみしめる毎日を送っていました。

しかし、「熱しやすく、冷めやすい」日本人の特性そのままに、スウォッチの人気と値段は以後下がり続け・・・
それにつられて高値安定の筈の「ブラック・フライデー」の値段も下降線・・・
『でもね、値段じゃないんだってば。僕は、その時「ブラック・・・・」にはそれだけの価値があると思ったし、何より「かっこいい」から買ったの!!』
いまだに、口では強がりを言いつつ、心で涙しているマーク12なのでした・・・くすん。

1999.01.05(今日は33才の誕生日だっていうのに・・・)

トップページヘ