●2代目カローラの広告

2代目カローラの広告は、冒頭に『クーペも登場! すごい反響と人気です』と最上段に配置しその下にコピー 『ワァァッ!という大きさ+ウォォッ! という7つのα(魅力)』 と大きく置かれ、中段の手前にはカローラ4ドアセダンのハイデラックス、奥の方にはクーペSLの写真が 掲載されていた。

その7つの魅力とは、

1・ジャンプするイルカを思わす躍動美のスタイル
2・広い室内、後席の広さは1200ccクラス最大
3・北欧家具調のぜいたくなインテリア、豪華な装備品
4・助手席にも三点式シートベルトを装備、ブローバイガス還元装置つき。いちだんと充実した安全・公害対策
5・高性能1200ccエンジン搭載、45L(リットル)入り大型タンク採用
6・カローラクーペ登場。シリーズ合計二五車種
7・そして、価格は据え置き

・・・・・・というものだった。 人気車種のモデルチェンジのポイントを、 従来モデルのユーザーやライバルモデルのユーザー、新規購入検討者に 分かりやすく明快に伝えるべく構成されている。 広告のコピーでわざわざ「ワァァッ!という大きさ」と言わせたのは、 ライバル車サニーがいち早くフルモデルチェンジをした際、「隣の車が小さく見えます」 という有名なキャッチコピーに対抗したものである。カローラが1000ccクラスの大衆車市場において 「プラス100ccの余裕」と言うキャッチコピーを展開し、「余裕があって豊かなカローラ」と言う イメージを得て成功を収めたが、これに対抗してカローラより大きな排気量 (1200ccとしたがすぐにカローラに追いつかれてしまった)、より大きなボディサイズ、 充実した装備、大きなガソリンタンクなどを備えた。カローラはフルモデルチェンジでそうした 面でもライバルを凌いだが、それをアピールすべく広告ではライバル車より 優れた点をポイントとしてまとめ、広告コピーも大きさをキーワードにしたのである。 またCFでもライバル車の広告に出ていた少年が抱いていた鳥を連想させるアヒルを出演させ アフレコで「大変だ、大変だ」と声を入れ歩かせた。この時代、こうしたライバル競争が熱くなり、 広告だけを取ってみてもその激しさが容易に見て取れるのである。現代になっても まれに「ポリシーはあるか」等といった広告コピーに熱いライバル競争を垣間見ることができる。

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