●2代目カローラのバリエーション

2代目カローラはデビュー一年後の1971年4月にセリカ・カリーナ用の5速MTを装備し、 ツインキャブT-B型エンジンを搭載したスポーティ仕様の1400SL/SRが追加された。 SLは初代と同様にスポーティさと豪華さ追求したモデルだったが、SRというのはSLのスポーツ&ラグジュアリー と違い、スポーツ&ラリーを意味する。スポーツユースを意識してデラックスの装備を簡略化し、 専用強化サスペンション、ラジアルタイヤを追加して室内色を黒一色に統一したグレードで、 名は体を現すの如くラリー競技を想定して設定されている。

1972年にクーペにスパルタンバージョンとして、セリカ&カリーナ用の ツインカム2T-G型エンジン搭載のレビンとトレノが登場した。 樹脂性のオーバーフェンダーを装備し、ブレーキにタンデム・マスターシリンダー、 アクセルペダルはヒール&トウのしやすい吊り下げタイプ、フットレストも装備というスポーツユースに的を 絞ったアイテムが装備されていた。 また、LSD(リミテッドスリップデフ)もオプション設定されていた。 性能も最高速度190km/h、車重855kg、パワーウェイトレシオ7.43kg/ps、 5速ミッションを介したゼロヨン加速は16.3秒という本格GTカーに匹敵する程でありながら 価格は若者の手に届くであろう81万3000円という低価格だった。 安く、高性能な、レビン・トレノは若者達の間でたちまち大人気となった。 海外の有名なラリードライバーのオベ・アンダーソンがカローラレビンに興味を抱き実際にテスト に参加し数多いアドバイスを残した。 トヨタはそのアドバイスを元にラリーマシンを作った。戦闘力が高かったラリー 仕様のレビンは1973年〜1975年の海外ラリーにおいて、ナイジェリア のアーグング・サファリラリーでの総合優勝、カナダのリドウレイク・ラリー での総合優勝、アメリカのPROラリーでの優勝、デンマークのノルドランドラリーでの 優勝、ギリシャのアクロポリスラリーでのクラス優勝、フィンランドの1000湖ラリー での総合優勝など、素晴らしい成績を収めた。

1973年にはOHV+ツインキャブの2T-B型エンジンを搭載したレビンJ&トレノJが追加された。 これはレビン・トレノと共通の装備、メカニズムを持つがエンジンのみOHVの2T-B型エンジンを搭載している というもので、SRよりハード、レビンよりは廉価であるといったポジションであった。 レビンJはOHVながらなかなかのパフォーマンスだったと言われている。 実際に、2T-B型と2T-G型を比較してもスペック的には大差なく逆にOHV仕様の方が速い 場面もあったという。チューニングによって飛躍的に変化するという2T-G型は ノーマルでは扱いやすいように躾けられており、イメージリーダー的な要素が強かった。 実際に、「カローラSRでレビンを追い掛け回したよー」なんて人もいた様である。

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