●花冠meetsCOROLLA<TE51>

私がTE71を友人に譲ることが決まった直後、4代目カローラのミーティングが岡山県であるというので、 嫌がる友人に無理を言ってついてきてもらい徹夜で参加してきました。 会場ではコンディションの美しいカローラばかりで私のカローラのぼろいことこの上なしです。 会場には、たくさんの4代目カローラのオーナーの方々が楽しく車談義に花を咲かせておられました。 会場で知り合った方で非常に仲良くしてもらった方がTE51に乗っておられると言うことで、 その方のご厚意で(っていうか、私が物欲しげに見えたのでしょう)TE51に試乗させていただくことになりました。

私が乗せて頂いたカローラはTE51型で、EFIと酸化触媒を組み合わせた記念すべき復活モデルのレビンGTである。 エクステリアは明らかにマスタング‖を意識したと思われるものだが、これはこれでカッコいい。 ボディカラーは赤なのだが、クレイジーケンバンド的な「血の色のGT色」である。 運転席に座ると、低い屋根などTE71に似た雰囲気であるが内装色がオークのため、黒一色の私のカローラより 明るく洒落た印象である。そしてパッケージ的にもTE71とよく似ているが、ハッチバックの 71と違い、ヒンジがない分リアヘッドクリアランスはあるのではないだろうか。 イグニッションをONにするとTE71よりも遥かに力強いセルの音が聞こえる。 ちなみに、このセルの音だけですでに私の血中アドレナリン濃度は向上している。 ステアリングは楕円形をしている。これはステアリングの有効径を維持しつつ 乗降性にも配慮した形状となっており、最近でも2代目ラウムや2代目プリウスでも採用例がある。 駐車場内をゆっくりと走ってみた。ステアリングやペダル類は全く重くなく見切りも良いので運転がすこぶるしやすい。 運転が下手な私でも自由自在に運転できる。そこから更にオーナーのご厚意で海沿いのワインディングロードを 走らせていただける運びとなった。私はおそるおそるウインカーを右に出した。

メインのテストコースは、美しい瀬戸内海沿いを走ることができる道路である。 合流してすぐに加速を行うと、2T-GEUサウンドが高まっていく。 シフトチェンジが楽しくなるようなカッチリとしたシフトフィールで車速もそれなりに上がっていく。 コーナーに差し掛かるとレビンは思い通りにラインをトレースできた。 自分が所有するコンディションの悪いレビンと比較すると雲泥の差である。 自分の車と比較すればリアサスがリーフリジッド式という旧態依然とした形式にもかかわらず、 全くそのような事を意識させられなかった。当時の雑誌によれば、攻め込んでいくと 後輪の内側がホイールスピンして限界を感じさせられるそうだが、私のレベルでは全然問題なく コーナーをクリアできる。「気持ちいいですね」というのが、最初の感想だった。 絶好のロケーションの中、秋の清々しい風を受けながら真っ赤なレビンが疾走する―。 自分で自分が走っている姿を見られないのが唯一の不幸である。オーナー氏の許可が出たので、 DOHCらしい回転域で走らせる。絶対的な速さは現代の車には及ばないであろうが、その スピード感たるや未だに一級品である。 5速から拙い回転合わせでシフトダウン、もう一回シフトダウンを行った。 TE71とギア比やペダルレイアウトが変わらないので初めての割には上手に決まり、エンジンブレーキがかかる。 あるところでスロットルを一定にしつつコーナーに進入して、出口ではスロットルを開けていく。 男らしいサウンドを響かせながら加速し、シフトアップ。 これが最高に気持ちいい瞬間であった。このような感じで数箇所のコーナーが続いた後、Uターンをした。 その時には、いかにもカローラらしい扱いやすさが帰ってくる。 そしてコースに戻る時にはまた力強い加速を見せてくれる。

TE51は名車TE27やAE86の陰に隠れてしまい、「牙を抜かれたレビン」という常套句が目立つが 実際のTE51はかなりエキサイティングで楽しい存在なのである。 百聞は一見にしかず。という諺を身をもって知ることができた。 オーナーのずんどこ氏にはあらためてお礼を申し上げます。

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