●3代目カローラのバリエーション

1974年4月のデビュー当初のバリエーションはセダンとハードトップ、バンの3種類であったが、 1976年1月にはカローラ初のLB(リフトバック)が追加された。 続いて1977年1月にはクーペも追加され、多様化するニーズに対応した。 その結果ボディータイプがセダン・バン・ハードトップ・リフトバック・クーペの5種類、 エンジン排気量は1200(途中から1300)・1400・1600の3種類(一時期は1300と1200が共存し、4種類)となり、 バリエーションはカローラ史上最多の乗用車122車種・商用車18車種を数えた。

1976年に追加されたLBはリアにハネ上げ式のハッチを持つ3ドア車(含ハッチ)で、 ボディースタイルはセダンやハードトップとは違う独自のマスクが採用され、 ボディー後半はリアシートのすぐ上から大きく開くリアハッチがついていた。 車両コンセプトは『多目的に使えるスポーティワゴン』というもので、 それまでの商用イメージのハッチバックではなく若者がレジャーに使うような使い方 をイメージして開発された。ちょうどアメリカでは、カローラLBのように3ドアでハッチを持つ 若者向けの車種が発売されており、これを追いかけたものとも取れる。 後席は5:5の分割可倒式で背もたれを前に倒せば広くて平らな荷室スペースが作り出せた。 その機能はそれまでのワゴンと変わらないが、スタイルはクーペをベースとした低く鼻の長い スタイルで本来はセダンベースで車高も確保して積載性を優先するワゴンから脱皮した 伸びやかなプロポーションを誇った。フロントマスクはそれまで輸出用カローラクーペ用の ものが使われた。(スプリンタークーペにマスタング||に似た専用マスクを設けた) そのせいか、内装はスプリンター用のインパネが使われている。 搭載されたエンジンは2T型をベースに希薄燃焼方式 に改造した12T型エンジンだったが翌月には1200シリーズが追加された。 ニュータイプのLBは国内では『バンみたい』とターゲットユーザーの意識を変えることはできなかったが 海外市場では好評で、その生産台数は当初の計画を大きく上回った。

1977年1月にはクーペが追加された。 クーペはもともと輸出専用に作っていた車種だが、カローラ/スプリンターの相互乗り入れで追加されたもので、 逆にスプリンターにはハードトップ、LBが追加された。 LBと共通のマスタング||に似たフロントマスクを持つスペシャルティクーペのホットバージョンとして EFIによって排ガス規制を乗り越えた2T-GEU型エンジンが搭載されたレビンが復活することとなった。 復活したレビンはラリーに使われるようなスパルタンなものから脱却し、よりGTカー的な方向性を目指し始めた。 当時を振り返って「車好きにとっては、まるで地獄のような排ガス規制の最中、 若干パワーは落ちてしまったもののDOHCの胸のすくような力強い加速は当時の自動車ファンに希望を与えた。」 とある雑誌で書かれていた。

3代目カローラは、競合厳しくなってきた上級車コロナに代わって対米輸出のメイン車種としても開発された。 内装のグレードアップや機能面での充実はこのことを睨んだものとも言える。 輸出向けカローラではセダンとクーペ、バン、LBが輸出されており仕向け地によって それぞれ味付けが異なる。アメリカ向けカローラは一番国内向けに近いが、 バンがワゴンとして販売されているところが面白い。 オイルショックの時代であったので廉価グレードに至るまで5速トランスミッションを標準装備し 低燃費をアピールしていた。ヨーロッパ向けはアメリカ向けとは違いカジュアルな雰囲気に手直しされていた。 また、一部の仕向け地ではカローラXXという車種が存在した。これは後期型のカローラハードトップをベースに 専用の内装、フロントマスクを与えたモデルで独自の角型ニ灯式ヘッドランプが採用されている。

もともとカローラとスプリンターは、型式を変えるなど徹底した差別化を図ったが、 1978年のマイナーチェンジでは再び営業サイドからの要望で同機種化された。 バリエーションという面では、それまでのモデルから一気に幅広いものになったのが3代目カローラの バリエーション上の特色と言えそうだ。

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