●花冠meetsCOROLLA(AE70)

このサイトを開設して間もない頃、地元の駅の近くの塾の駐車場にて今となっては珍しい70セダン−1500GL(シルバー) を見つけた。走って家に帰りカメラを持って、もう一度その塾の駐車場へ行った。 写真を撮ろうと思ったが、オーナーの許可を得ずに写真を撮るのはまずいなぁ、という気持ちと、 今回を見逃したら二度と出会えないかもしれないという焦りの気持ちがあったが、 少しくらいなら・・・・、と黙って写真を撮ろうとしたら早速その塾の先生に見つかってしまった。 「おい、お前何やってるんだ」と怒られてしまった。無礼な不審者なので当たり前のことなのである。 私は、何とかその先生に事情を説明したところ、何とか理解していただけて70カローラのオーナーに会うことができた。 そして晴れて写真撮影許可が得られた。(勝手に写真を撮らずになぜちゃんと許可を取らなかったのかと 今になると反省している。あの時、馬鹿だったんです) その日は時間が遅かったこともあり、その次の週の木曜日に再び写真を撮る事になった。 「その時にでもエンジンルームも撮らせてもらえば?」と「不審者」の私を最初に発見してくれた先生が言ってくれた。 そして正式に、70の写真を撮らせてもらう事になった。

#外から見てどうだったか?
70カローラは昔はよく見かけたが、最近はカタログくらいでしか70を見ていなかった。 昔は気づかなかったが、サイズ的には意外にコンパクトにまとまっている。 細かい所に目を向けるとメッキのモール類やドアハンドル、4灯式ヘッドライトなどにより 堂々とした印象を受ける。 確かに『総合性能に優れた80年代をリードする高級大衆車』の風格がこの70にはあった。

#居住性はどうだったか?
シートポジションを165センチ胴長男用に合わせた。この時の各部のゆとりは、頭〜天井がこぶし1.5個分。 肩〜Bピラーまでが、こぶし1個分。膝〜ドアまでが1.5個分だった。意外に室内は広かった。 全幅が1610mmしかないのに結構広いと感じたのは、側面衝突に関しては全くと言って良いほど考慮されていない ‘スリムな‘ドアのおかげである。もし今のカローラに70のように薄いドアを用いたなら、 クラスを超えた広さが手に入るだろう。 そのまま後席に移った。この時の各部の余裕は、頭〜天井までが、こぶし0.7個分。 肩〜ガラスまでが、こぶし2個分だった。この70カローラの特筆すべき点は、リアガラスが割と立っていて、 ちゃんと頭が屋根に収まる形状になっている点がある。 後頭部に直射日光が当たらないので、後席の乗員にも快適に過ごすことができる。 屋根を長くしてあることが快適性につながっている。 後ろも意外に座って姿勢が決まると窮屈には感じない。姿勢よく座れることがすばらしい。 しかしFRの為、足元スペースに制約があり、後席真ん中に座るのは事実上不可能となる。

#使い勝手は良かったか?
シートポジション設定後、シートベルトを締めてステアリングを握ってみた。 そして各スイッチを操作してみたが、ヒーターコントロールパネルが、少々操作しづらいところが気になった。 確かに中指をいっぱいに伸ばせば一番奥のレバーも操作できるのだが、 そうでなければ体を起こして操作しなければならなかった。ラジオは空調パネルと比べてとても操作しやすかった。 ラジオは、メータークラスターの左端に配置されている。 だから手がとてもよく届く範囲にラジオがあって本当に使いやすかった。 70の後も90、100、110系カローラはラジオがインパネの最上段にあるが、これは目立たぬカローラのよき伝統だと思う。 警告灯類は今とあまり変わらなかったが、1つ感心したのが半ドア警告灯だった。 これは、キー照明と共通になっていてドアが開いている間に半ドア警告灯がつくが、 その時キー穴も照らそうという考え方である。 わざわざ専用の照明を設けるより遥かに合理的な考え方である。 それから、もう一つ述べておきたいのがこの車の車両感覚のつかみやすさである。 角ばっているので当然といえば当然だが、車体の四隅がしっかり見えて運転しやすそうだった。

#まとめ
総合性能に優れた80年代をリードする高級大衆車である70系カローラは、本当によくできた車だと思った。 確かに、現代のレベルで考えるとカローラにしては狭い室内だったが、そのディテールに高級感が漂っていた。 このカローラはFR時代の最後を飾るにふさわしい完成度を誇っていると言える。

#70のその後・・・・・
しばらくはその70を塾で見かけたが、ある日突然70を見かけなくなったので塾の先生に問い合わせ てみると、 「あのカローラ、廃車になったらしいぞ」という事だった。後日オーナーの先生に聞いてみると、 「家の人がバンパーぶつけちゃって修理するくらいなら」ということで廃車にしてしまったそうである。 機関は絶好調だっただけに何とも残念な事である。 (その先生は私にセンターキャップとエンブレム、シフトノブなど 一部の部品を下さいました。そのエンブレムは私のTE71に装着させていただいております)

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