●4代目カローラのバリエーション

1982年5月、カローラにワゴンが新設定された。 輸出仕様ではかなり前から、バンをワゴン風の豪華仕立てで輸出しており、 ルーフレールや木目調サイドデカール等のワゴン専用装備があった。 国内仕様に新たに追加したワゴンはバンを5ナンバー登録にしたもので、 発売当初は1300ccの4K-||型のみのラインナップであったが、後に1C型ディーゼルも追加された。 グレードはGLとDXの二種類で、DXは二年車検をセールスポイントとした準商用車扱いであったが、 GLはセダン並みの装備が選択できた。エアミックスヒーターやフルトリムは従来のバンでは与えられなかった装備であるし、 ラジアルタイヤや衝撃吸収バンパー、ラックアンドピニオン式ステアリングなどといったメカニズム面でも 乗用車を意識している。1300ccのエンジンはバンとは異なり、レーザーエンジンが採用され、 それに組み合わされるトランスミッションも最終減速比もセダンと共通のレシオがが与えられた。 これらの差別化により、ワゴンにはバンでは望めなかった豪華な装備が採用され乗用車イメージを高めている。 しかし残念ながらリアサスペンションはセダンの5リンクではなくバンと共通のリーフリジッド式が踏襲された。

1982年8月にはトヨタ初の4輪駆動のステーションワゴンであるスプリンター・カリブ(AL25G)が登場した。 この車はターセル/コルサ/カローラ||(AL20系)をベースにパートタイム式4輪駆動化したもので、 当時としてはかなり新しいコンセプトを持った存在だった。 4輪駆動車といえば、ランドクルーザーのようなへヴィデューティなイメージがあったが、 スプリンターカリブはより都会的な遊び心を取り入れている。 全体的なスタイルはターセル3兄弟のフロントマスクにSAE規格の角型ライトを採用して ベース車よりも力強い印象に変えている。 更に当時としては異例のハイルーフボディ(全高1500mm) が与えられカラーリングも特殊な塗り分け方の2トーンカラーが用意されいる。 またカリブのエクステリアデザイン最大の特徴は、 縦型のリアコンビランプとロールバー風の屋根のプレス形状、リアクオータウィンドゥである。 それは力強くも感じさせそれでいて無骨になり過ぎない絶妙のデザインであり、十分に個性を発揮していた。 内装デザインも基本的にターセル/コルサ/カローラ||を踏襲しているが、 クライノメーターが追加され、RVとしての特別なイメージを与えている。

エンジンはカローラに搭載されている3A-U型が採用されたが、 後々、ハイパワー版の3A-SU型が採用され90psを誇った。 トランスミッションは、4輪駆動時のみ1速よりも大きな駆動力が発生するエクストラローを追加した 専用の6速(5+1速)ミッションが組み合わせられている。 後に、AT仕様が追加されワンタッチでFFと4輪駆動を切り替えられるように改良された。 FFベースのカリブがいとも簡単4輪駆動に変身することが出来たカラクリは、 ターセル/コルサ/カローラ||のFF方式が縦置きであったことが理由である。 初代のターセル/コルサではFFの欠点、悪癖を嫌ってエンジンを縦置きにし、 トランスミッションを二階建て構造に工夫していた。 このトランスミッションを改造し、後輪を駆動するのためのプロペラシャフトを追加することで お手軽に本格的パートタイム式4輪駆動車を造り上げることが出来たのである。 「面白4WD」として売り出されたカリブは市場ではその新しいコンセプトが好評を博した。 RVを求めるユーザーやオシャレなワゴンボディが理解されブティックや生花業などの 社用車としも用いられていた。

対米輸出車のメイン車種となったカローラは、4代目でも積極的なバリエーション展開が図られた。 セダンは、仕向け地によっては丸目4灯式ヘッドライトで輸出されたが、基本的には角目2灯式ヘッドライトの仕様であった。 また、メカニズム面でも輸出専用の3T-C型や4A-C型が搭載されたほか、一部ではソレックスキャブを装着した 2T-G型搭載車もラインナップされていた。これら輸出仕様は主に欧州向けではシンプルに、北米向けでは よりゴージャスにブラッシュアップされ、北米向けにはOD付き4速フルオートマチックが採用されて巡航時の燃費を向上させた。

4代目カローラ目次
トップページ
花冠meetCOROLLA<AE70>