●6代目カローラのバリエーション

1987年8月にバン/ワゴンが追加された。 それまでバン/ワゴンは4代目のままのFRで継続販売していたが、ついにモデルチェンジされFFとなった。 新型も従来と同様にハイルーフ化され、セダンのBピラー以後を新設計して作られている。 バンでは、低床化の恩恵から荷室をクラストップの広さを確保し、小型車クラスの荷室を得ることとなった。 ワゴンはラゲッジスペースに連続性を持たせることでワゴンらしいゆったりとした雰囲気としている。 エンジンはバンには12バルブエンジンである1300の2E型、1500の3E型と、ディーゼルの1C型が搭載され、 ワゴンには2E型、1C型の他、ハイメカツインカムの5A-F型が搭載された。 ちなみにバン/ビジネスワゴンのエンジンマウントはセダンとは異なり4点式となっている。 サスペンションは、前輪はストラット、後輪はGツーリングにはストラット式独立懸架、その他グレードには 従来どおりのリーフ式リジッドサスペンションが採用されている。ただし、リーフ枚数が3枚に減らされ 板間摩擦、バネ下重量の低減を行っている。 また、 上昇気流の時代に生まれた車らしく、バリエーションも両者共に最上級グレードが追加された。 バンにはGLエクストラが、ワゴンにはGツーリングが追加されている。 Gツーリングには専用ハイメカツインカムエンジンや4輪独立懸架、 室内装備もフロントスポーティーシート、分割可倒式リアシート、電動リモコンドアミラーなど セダンの上級グレードに相当する高級快適装備が装備されている。 またFF化によって余ったスペースを活用したサブトランクもいち早く標準装備している。 カローラのGツーリングは実用的なコンパクトワゴンとして好評を得、後には Gツーリングのアクセサリーを見直した廉価バージョンであるLツーリングも追加された。

同年10月にはカローラセダンに初のフルタイム4WDが追加された。 詳しいメカニズムは「イージードライブを実現したハイマチック―フルタイム4WD車追加」で説明しているが、 セリカGT-FOURから始まったトヨタのフルタイム4WDが早くもカローラに 搭載されたことになる。

1988年8月にはスプリンターカリブがフルモデルチェンジした。 初代モデルはターセル/コルサ/カローラ||とプラットフォームを共にしていたが、 2代目からはスプリンターシエロとシャーシを共用して作られた。 スタイルはフロント廻りはスプリンターをベースに力強い印象のグリルを持ち、 リア廻りは縦型リアコンビランプを採用し、カリブらしいスタイルとなっていた。 エンジンは専用の4A-FE型のみであった。 4WDシステムは以前のパートタイム式から、フルタイム式に切り替わった。 4WDシステムは、カローラセダンに用いられたものと変わりは無いが、 カリブ専用にワンタッチハイトコントロールと呼ばれる、カリブ専用の車高調整装置がついた。 これは、雪道などを走る際、走破性を高めるために油圧(ATF)によって車高を30mm上げるもので ボタン操作により短時間で切り替えることができる。 ちなみに時速80km/hを超えると安定性確保のために自動で車高は通常の高さに戻される仕組みになっている。

6代目カローラの輸出モデルは、全車型が輸出された。特にシエロとFXは輸出のメイン車種であり欧州にも 数多く輸出されている。セダンも幅広い国々に輸出されている。基本的には国内仕様と同様の デザインだが、北米向けのセダンは専用のビッグバンパーが装備されている。 また、FXを貨物車としたcarriという車種は南アフリカではつい数年前まで販売されていた。

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イージードライブを実現したハイマチック―フルタイム4WD車追加