ホンダ
CD125T

 長所:.蹇璽織蝓璽轡侫鉢▲妊競ぅ鶚2適性
 短所:“麥牢境▲好ぅ奪舛料犧鄒

 今回の試乗車は排ガス規制前の12PS車。走行2万kmであることにご留意を。画像は標準装備のレッグシールドは外し、純正のピリオンシートを取り付けた状態。

 まず特筆しておきたいのがロータリー式5速シフト。今まで私が乗ったMT車で一番便利だ。トップギアから一気にニュートラルに“シフトアップ”できるので、発進停止の多い都内で重宝する。シーソーペダルを前に踏んでシフトアップ、後ろに踏んでシフトダウンするのはカブ等に共通するが、シフトダウンに関しては、,弔淦萋Г澂△かと踏みつま先すくい上げ、´↓いずれの方法でもやりやすい。

 手動クラッチなのでカブのようにシフトタイミングが制約されないし、シフトショックも皆無に等しい。また、ギアポジションランプがN(緑色)/5速(橙色)両方で点灯するので4速のベンリィより親切だ。

 操作性で他に気になるのは左集中スイッチ。設計が古い。ウインカーはプッシュキャンセルじゃないし、ホーンボタンは大きさ的にも距離的にもとっさの時に親指が届きにくい。最新式に換えて欲しい。

 低速トルクが充実していて、平地を普通に走るなら50km/h出す頃にはシフトアップが完了しているが、体感加速が弱い。50km/hぐらいまではスーパーカブ90にさえ劣るのではないか。1気筒あたり62ccのエンジンで130kgを動かすのだから無理もない。特に、2ケツしての登り坂では涙が出るほど非力に感じる。だからこそ中古でCD125Tを買うならば絶対に5速モデルをお勧めする。

 この非力感はスムーズな加速感と表裏一体でもある。アクセルをどんなにラフに回しても常に挙動は安定している。加速感はカブエンジンとEVユニットを足して2で割った感じと言えばいいだろうか?

 シフトポジションインジゲーターによるとギアごとの走行可能速度は1速=0〜25km/h、2速=5〜45km/h、3速=10〜65km/h、4速=15〜80km/h、5速=20〜100km/hである。実用的な加速力を伴う範囲はそれよりも狭く、5速巡航では最低30km/hは出していたい。

 アクセルを捻ると、“わぁ〜〜んんん”だった音が“んぼお〜っ”というこもり音になり、ちょっと高級感が落ちる。さらにスロットルレバーを雑巾のように絞れば、“んんおおお〜〜〜んん”と外見に似合わないすぽおてぃなサウンドに変わる。最高速は平地で100km/h、下りで110km/hまできっちり伸びる。

 静寂性。アイドリング時の音量はスペイシーやカブ系より大きいが、その音量のまま60km/hまで流すことができる。こんなバイクはこれが初めてだ。深夜だろうが早朝だろうが遠慮無く走れる。しかし全開にするとかなり騒々しくなる。

 音色はCB400SF,,,とまではいかなくてもCB系に共通する“わあ〜ん”という独特の鼓動感を持っていて、ビジネスバイクとしての安っぽさはない。

 振動。アイドリング時に出るハンドル・ミラーのブレ少し大きめ。中回転から高回転の変わり際にのみ、シート・タンク・ハンドルから小刻みな振動を体感するが、原付としてはかなり少ない方だ。

 サスペンションはスポーツバイクとカブの中間レベル。生意気にもリアサスは5段階の高さ調整ができる。それによってバイクの性格も変わる。1番下にセットすれば、かなりシートが低くなり、過積載時にも安定する。その代わり路面の凹凸を拾いやすくなるし、左旋回でスタンドを擦りやすい。1番上にセットすれば他メーカーの下手なスポーツバイクより旋回性が良くなる。

 すりぬけは多少かったるい。直進安定性がいいから直進すりぬけはいいが、渋滞停止中のクルマの間を縫うようにすりぬけるには多少ボディが大きい。冬が過ぎればレッグシールドは外したい。

 制動力。1ケツでは我慢できるが、2ケツ&下り坂&トップギアからの減速でフロントドラムの力不足を痛切に感じる。

 運転姿勢がやたらといい。長距離では最も疲れない原付ではなかろうか。2ケツもいい。今まで取り上げた原付の中で一番乗り心地が良いと、後席に乗せた女性は言う。純正オプションのピリオンシートは必ず購入したい。

 ビジネスバイクの頂点にしてはリアキャリアが中途半端だ。前席とリアキャリアがはじめから接触しているが、せめて2cmくらいでも離してくれると同乗者の取っ手になるし、運搬時にも荷物が背中に接触しなくなる。荷台面積もプレスカブよりも小さく、荷掛けフックも6個しかない。

 燃費市街地走行で30〜35km/L。だいたいカブ90の7〜8割程度の効率と思っていい。130kgの重さを小排気量のツインエンジンで動かしてることを考えれば十分納得のいくデータだと思う。300km以上航続可能だが、10Lタンクに対してリザーブが3Lもあるので、市街地での航続距離は30×7=210km程度。

 このバイクはジャンル分けが難しい。ビジネスバイクとしての静寂性と耐久性を備えているが、積載性がいささか足りない。また、スポーツバイク的な身のこなしもできるが、加速力と制動力がいささか足りない。しかし、このデザインと音色にハマる人はハマるだろう。往年の鉄馬の味を色濃く残す唯一のクラシカルコミューター。プラスチックが当たり前のFフェンダーが鉄製なのには驚いた。

02.1.1 記述


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